上天の突然変異/AEther Mutation

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/10/13

上天の突然変異/AEther Mutation

上天の突然変異/AEther Mutation

上天の突然変異/AEther Mutation

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Aetherという単語にまつわるカードを取り上げている「霊気ウィーク」。今日の1枚はその名に「霊気」を冠してはいないが、英名はしっかりと《AEther Mutation》。この単語は霊気以外に上天と訳されていた時期があったのだ。主に旧枠時代の話なのでおじいちゃんしか知らなかったりするが...まあまあ今日はそんな古いカード《上天の突然変異》のお話。

 

『アポカリプス』は多色カードの中でも特に対抗色の組み合わせをフィーチャーしたセットで、それまでのマジックの常識を破壊するちょっとした掟破りセットだった。とにかく全体的にカードパワーが高く、コモンでさえもこんなカード今までなかったなぁと思えるものに溢れていた。今現在のカード以上に対抗色カードには2つの色の相反する特性を盛り込んであったのも印象的だ。《上天の突然変異》もそんな2色の力を無理やり合わせた1枚だ。クリーチャー1体をバウンスするという青の特色と、1/1の苗木クリーチャーを量産する緑の性質が合わさり...結果的にはリミテッドにおいて非常に強力なカードが完成した。5マナのソーサリーと重いが、クリーチャー1体をバウンスしてどかしつつ、それの点数で見たマナコストに等しい数の苗木を得る。対戦相手の驚異を盤面から取り除きつつ、自身の場にはクリーチャーをズラリ。多くのクリーチャーはマナレシオが1である(パワー/タフネスの合計÷点数で見たマナコスト÷2で弾きだされる数値。この数値が高い方がクリーチャーとして優秀となる)ため、例えば6マナ6/6をバウンスして1/1トークンを6体得たら、その気になれば再展開されたクリーチャーをこれら苗木でブロックして相討ちに取ることも出来る。まあ、そうせずともこれらを強化して殴るだけで攻守は大きく入れ替わる。飛行クリーチャーで殴りながらこれら苗木で延々チャンプブロックしても良いしね。

 

自身のクリーチャーに使うという手もなくはない。工夫のし甲斐のあるカードだが、やはり5マナのソーサリーは重すぎるため構築でその姿を見ることはほぼなかった。『第7版』で再録された《対立》と合わせてデッキを作っている友人もいたりして、なかなか面白い1枚だったんだがなぁ...軽量クリーチャー主体の環境では厳しいものがあった。惜しいカードである。イラストはRon Spencer氏のらしさ溢れるものに仕上がっていて大好きなんだが...ムルタニがファイレクシア人を封じ込めつつ、気味の悪い苗木を生み出しているサイケデリックな色彩のイラストは、80年代ヘヴィメタル感があって最高!

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