隠された領域のローン/Roon of the Hidden Realm
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Roon of the Hidden Realm, 統率者2013, 隠された領域のローンCard of the Day -今日の1枚- 2016/10/31
隠された領域のローン/Roon of the Hidden Realm
隠された領域のローン/Roon of the Hidden Realm
4色のクリーチャーというものは稀有である。統率者戦で4色のデッキを組むというのは自然と5色の統率者を用いるということであったが、この度待望の4色の伝説のクリーチャーが5種類登場。何れも面白い能力を持っており、デッキの組み甲斐があるというもの。また、全く新しい"共闘"能力を持った統率者も登場して、統率者戦で未だ体験したことのない未知のゲームを遊ぶことが出来る、ということでこれはもうワクワクが止まらないってぇ!そんなわけで、今週は統率者にするのにオススメなクリーチャーを紹介していこう。統率者1つでデッキは大きく変わる、たまにはカジュアルフォーマット内でもさらにカジュアルなヤツらを用いても良いんじゃないかな、ということで「オススメ統率者ウィーク」の開幕だ。
《隠された領域のローン》は『統率者2013』に収録されていた、バント(白青緑)カラーの統率者。3色の5マナ4/4警戒トランプルと、そのスペックだけでは可もなく不可もなく、というところだが...能力がなかなか。2マナとタップで他のクリーチャー1体を追放し、次の終了ステップの開始時にそれを戦場に戻すという、いわゆるブリンク能力持ちだ。最近ではこの手の能力も、追放してすぐに戦場に戻すというものが主流になってきた。おそらくはまあまあややこしく、誘発忘れの要因にもなりそうだからだと思うが...そんな中でローンは割と昔ながらのスタイル。これにより、最近の"明滅"と呼ばれるタイプの能力では回避できない全体除去なんかからもクリーチャーを救えるし、対戦相手のクリーチャーを封じて殴ったりできる。勿論、戦場に出た時に能力を誘発させるクリーチャーを使いまわせるが、タイムラグがあるのがやはり難点ではある。能力を使うのであれば警戒を活かして殴りながら追放したいところ。デッキをシナジーで満たして組めるので構築は楽しそうである。
ローンは出身地が明言されていないが、その見た目・カラーからおそらくバント出身であろう。彼は信心深い家庭に育つも、戦に惹かれて戦士となり先遣隊という組織に属して転戦した。誤って罪なき民を殺してしまったローンら先遣隊は軍から逃亡することになるのだが、この際にローンは「隠された領域のビジョン」なるものを受け取り、他の者には感知できぬメッセージを受け取った。彼は彼の魅力に心酔する者らを引き連れて巡礼の旅に出て、今では彼の身が知る秘密を守る預言者として信者を導いている。マジック背景世界で彼がゲートウォッチらと関わることはあるのだろうか。10年後とかにひょっこり出てきたりしてね。