冬の炎/Winterflame

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/11/9

冬の炎/Winterflame

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『タルキール覇王譚』は実に寒そうなセットだった。タルキールがユーラシア大陸をモデルにしているセットのため、モンゴルやチベット風の世界観で、自ずと寒冷地を描いたカードが多かったものである。特にティムール絡みのカードは...サルカンが訪れたタイミングが冬だったというのもあるとは思うが、積雪に吹雪に毛皮のコートにと、とにかく冬一色。そんな中で、凍えそうな寒さではなく「ひんやり」くるカードもあった。《冬の炎》のイラストは、実に幻想的で...そして寒さがひんやりと伝わってくる、実に良いものだ。担当アーティストのRichard Wrightの描くCGは、透明感の中にもうっすらと何かが漂う空気の描写が独特で、この《冬の炎》はまさしく真骨頂ともいえる。

 

カード自体は、青赤のモード選択呪文でありどちらかといえば魔除けと命令の合いの子といったところだ。モードを1つあるいは2つ選択できるものの、効果は魔除けサイクルのようにチープなものに抑えられている。チープとは言っても、実際にゲームで役立つものだ。クリーチャー1体をタップするか、クリーチャー1体に2点のダメージを与えるか、その両方か。対象にしたいクリーチャーが1体だけでも使える、と考えるとなかなかにやさしい設計である。昔のカードなら両方のモードを強制的に選ばされるので、相手のクリーチャーをタップするために自身のクリーチャーに2点とかやらなければならなかったことだろう。

 

どちらの効果も3マナ払って得るには弱いものである。しかし、両方行えるのであればなかなか悪くない。対戦相手のブロッカーを2体排除してダメージを押し込んだり、大型クリーチャーの攻撃を防ぎつつ小型は除去してしまったり。クリーチャーの睨み合いになるリミテッドでは、戦況を変える可能性のある良いカードだった。ただのタップであり、冷気でクリーチャーを攻めるフレイバーのカードとしてはアンタップ阻害がなくて弱いものとなる。クリーチャー限定2点火力というのも、本体に撃ち込めない割にダメージが少ない。これは冷気と炎という相反する2つのものを同時に用いていることで、それぞれのパワーを半減させてしまっている、と考えることも出来るのではないだろうか。

 

まあ深読みしたところで、《火+氷》のオマージュだよと言われるとうんそうだねで終わってしまう。むしろこのカードが完全な《火+氷》の融合カードとして作られていたらどうだったろうか。「青赤② 1つか2つのクリーチャーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。火は、それらに2点のダメージを望むように割り振って与える。パーマネント1つを対象とし、それをタップする。カードを1枚引く。」程よく強そうだが、なんかモッサリ感が否めないというか。《冬の炎》は完成度の高いセルフパロディなんだなと。


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