霜のタイタン/Frost Titan
タグ:Card of the Day, Frost Titan, MTGシングル, 基本セット2011, 基本セット2012, 統率者2014, 霜のタイタンCard of the Day -今日の1枚- 2016/11/7
霜のタイタン/Frost Titan
冷えるね~!皆が調子を崩さないことを祈るばかりだ。僕は寒いのは割と耐えられる方ではあるのだが、今年は長い夏からの突然の11月らしい寒さというコンボでちょっと体が冷えてしまっている。今夜は湯豆腐でも食って暖かくして早く寝よう。なんて爺さんのようなことも言いたくなる。今週はそれじゃあ、「ひんやりウィーク」としようか。炬燵にでも入ってぬくぬくしながら読んでいただければ幸いだ。
《霜のタイタン》は『基本セット2011』にて登場したタイタンサイクルに属する1枚。重いクリーチャーを構築で活躍させるという意図が見える、明らかにそれまでのクリーチャーと一線を画す強力クリーチャー・タイタン達。いずれもダブルシンボルの6マナ6/6巨人とスペックが統一されており、それぞれに能力を2つもっているのが特徴。そのうち、最初の能力はキーワード能力で統一...したかったのだと思うが、青と赤はそれぞれに誘発型能力と起動型能力が与えられる形となっている。青いキーワード能力と言えば飛行、6マナ6/6飛行ではタイタンというよりドラゴンで、他のタイタンとの強さの格差がとんでもないことになってしまうからこのような結果になったのだろう。《霜のタイタン》に与えられた能力は、《マナ漏出》的除去耐性。これを対象にした対戦相手のコントロールする呪文及び能力に対して追加の2マナを要求するというもので、他の4体が戦闘に関する能力を持っているのに対して、《霜のタイタン》は異質なものが設定されている。これにより、折角出したのに2マナの除去で即退場、みたいな店舗を取られることを最低限抑えることが出来るのは素晴らしい。
もう1つ、タイタンサイクル共通の能力は、戦場に出た&攻撃した時に誘発するもので、パーマネント1つをタップして次のアンタップ・ステップでのアンタップを阻止するというもの。氷らせてしまうというわけだ。パーマネントというところがポイントで、クリーチャーを止めて殴り合いを制する・土地をタップしてマナの伸びを防ぐ...などなど、やれることは多い。今の時代にあったら《領事の旗艦、スカイソブリン》なんかを機能停止に持ち込んでるのかなぁなんて妄想するのも楽しい。
出てタップ、殴ってタップということで、タイタンが無事に攻撃できる状況になれば、同一のパーマネントを封じ続けることが出来る。この点を評価して、かの殿堂入りプレイヤーLuis Scott-Vargusらが当時流行した《原始のタイタン》《業火のタイタン》対策の出来るフィニッシャーとしてデッキに採用したこともある。
とは言っても、他のタイタン達が華々しい活躍をしたのに比べると、二歩三歩後ろにいる印象は拭えない。リミテッドでは問答無用のパワーカードだったけどもね。タイタンサイクルでは唯一、他のカードのイラストにも登場したことがある。そのカード《霜のブレス》を見るに、タップさせる能力はブレス攻撃だったんだなと。内臓など凍っていそうだが、一体何を食っているのだろう。