Enter the Dungeon
タグ:Card of the Day, Enter the Dungeon, MTGシングル, アンヒンジドCard of the Day -今日の1枚- 2016/12/14
Enter the Dungeon
マジックは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のようなTRPGのプレイヤーが、じっくりと時間をかけて遊ぶそれらの合間にサクッと遊べるゲームを欲したところからその制作が始まったという。紙切れにカードの効果を書いて、それを札にしてお互いのデッキとする、それまでになかったこのエキサイティングなゲームは正式に商品化され、今日に至ると...D&Dもマジックも、発売されているのは同じウィザーズから。なので、以前は両者コラボ企画の噂がよく流れたものである。結局ガッツリコラボするということはなかったが、普通じゃないカードの中にはそういったものをにおわせる1枚もある。
《Enter the Dungeon》(半公式的な日本語名はダンジョン突入)は『アンヒンジド』に収録された銀枠カード。その効果は
「プレイヤーはテーブルの下でマジックのサブゲームをプレイする。開始時のライフは5ライフで、各自のライブラリーをデッキとする。サブゲームが終了した後、勝者は自分のライブラリーから2枚のカードを探し、それらを自分の手札に加えて、その後ライブラリーを切り直す。」
暗いテーブルの下をダンジョンに見立てて、子どものように潜り込んでゲーム開始!このテーブルどうこうはさておき、サブゲーム開始カードとしては2例目。《Shahrazad》の反省を活かして、ライフは5点でゲーム開始。極力サクッと終わるようには調整されている。長時間テーブルの下にいるのもアレだしな。サブゲームの勝者が得られるものは元祖よりも大きいかもしれない、2枚のカードサーチはさすがにえげつなく、ダンジョン戦後に戻った自身のターンで決着がつく、なんてこともあるかもしれない。ただ、使用した方もサブゲームに勝てるとは限らないのがマジック。あんまり真剣にならずに、ちょっとしたギャンブルを楽しもう。
ダンジョン突入という日本語名、イラストの雰囲気からD&Dとの関係も垣間見えるが、カード名自体は「燃えよドラゴン/Enter the Dragon」のパロディであるという話も。他にも何かしらのパロディな英名のカードはマジックにいくつか存在するので、探してみるのも面白いことだろう(莫大な時間はかかるが)。