機械に餌をくれてやれ/Feed the Machine

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/12/15

機械に餌をくれてやれ/Feed the Machine

機械に餌をくれてやれ/Feed the Machine

機械に餌をくれてやれ/Feed the Machine

マジックの大判カードの中でも特に異質なものが計略(scheme)カード。フルアート的に大きく描かれたイラストに、カッコイイ専用の枠。次元カードと違って縦長なので、同じ大判でも印象は大きく異なる。イラストは基本的にひどい状況やその前兆などが描かれたものばかり。これらの計略カードは魔王戦という特殊フォーマットで用いられる。マジックでも珍しい1対多という形で行われる多人数戦で、魔王はライフ40・先手でドローあり・そしてこの計略カードからなる計略デッキを第1メインフェイズの開始時に用いるというアドバンテージを得た状態で3名のプレイヤーと対戦を行う。

 

計略カードにも持続するものと使い捨てのものがある。今日の1枚《Feed the Machine》は使い捨てのもの。この計略が公開される(これを実行中という)と、まずはプレイヤー1人を対象に取る。そのプレイヤーは、自身がクリーチャーを2体生け贄に捧げるか...あるいは残りのチームメイトがクリーチャーを1体生け贄に捧げるかを選ぶ。これは...なかなかに酷な選択を迫るもの。クリーチャーをジャスト2体コントロールしていて、かつそれらがコンボ要素だったりマナクリーチャーだったりで重要な存在であるプレイヤーを狙って撃ち込みたい。「俺、こいつら大事だから...ごめん!」などと言わせれば、魔王の愉悦に浸れること間違いなし。逆に盤面のクリーチャーの並びに大きく差が生じていた場合は、効果が薄かったりする。真剣な構築で魔王戦を行うとノンクリーチャーデッキが入って面白くなかったりするので、まあ『アーチエネミー』構築済みで遊ぶのがベストかなと思う。魔王側の計略が機能しないと、ちょっと面白くないからね。

 

自身が被るか、リスクを分散するか。この選択肢はなかなかに難しい。可能であれば、選ばれたプレイヤーは10秒以内に選択するとかそういうルールにして遊んでみたいもの。『アーチエネミー』には他にも3種類、この手の自分か他かという選択を迫る計略が存在する。それらはHot Seat Schemesと呼ばれる。Hot Seatとは電気椅子のこと。自分に電流が流れるか、あるいは...という意味合いなのだろう。『アーチエネミー』は英語版しか販売されていないが、一応すべてに日本語訳が存在している。Hot Seat Schemesは死刑囚計略というサイクルらしい。歯車の餌食になるクリーチャーは、一体誰のものになるのか。魔王の立場からニヤニヤ見守ってあげたいものだ。

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