集合した中隊/Collected Company

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/12/19

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2016年ももう終わりか...今年は国内海外とも出張が多く、当コラムをしばらく更新できなかったこともあったのは反省。文章的な体力をもっともっとつけたいところだ。精神と時の部屋の開発が待たれる。それは置いといて、今年の最終更新週は「Card of the 2016」というテーマでお届けしよう。今年も色んなカードが注目を集めた。強かったカードから、何故か話題になっていたものまで。正直に言うと、書きやすいものをチョイスさせてもらった。カタヨリはアタリマエ~。

 

ワールド・マジック・カップ2016、光栄なことに実況のお仕事をさせてもらって...とにかく楽しかった。そりゃやってる時はしんどい部分もあったが、終わってみればどの生放送も関われてよかったなと心底思う。マジックの公式生放送の仕事をする時は、英語版のライブカバレージの映像を常時確認しながら行っているんだけども、英語版はやはり本家だけあって色々と企画が盛り沢山。各種企画の中で、「2016年を振り返る」というコーナーが。音声までは確認できなかったが、おそらくリッチー、BDM、LSVといったメンツでワイワイコメントしていたのではないかな。Player of the Yearのオーウェンのゲーム中の姿や、そのオーウェンと渡辺雄也の殿堂セレモニーの様子、我らがLSVの3大会連続プロツアーTOP8、様々な忘れられない2016年名場面をまとめたものだった。こういうの、やっぱり良いよね~と思いながらも仕事をしていたわけだが、その中で「2016年を象徴する1枚」として紹介されていたのが《集合した中隊》だ。これはもう...何の異論もないね。カード自体が登場したのは2015年であるが、そのカードパワーを満天下に轟かせたのは今年に入ってから...『ゲートウォッチの誓い』の発売以降、その地位をグイグイと高め、そして『イニストラードを覆う影』発売によるローテーションでその地位を確固たるものとした。2016年、最も多くのプレイヤーに敗北を突き付けたカードと言っても過言じゃないと思う。

 

4マナのインスタントにして、3マナ以下のクリーチャーを2体展開できる。3マナが2体なら、元のコストを上回ってしまう、その圧倒的なコストパフォーマンス。上から6枚という制限はあってないようなもの。《動物の魅了》とはなんだったのかと思ってしまうよ(比較対象が悪すぎる)。スタンダードにおいては、3マナ以下のクリーチャーにも大変恵まれた。《森の代言者》《反射魔道士》《不屈の追跡者》《呪文捕らえ》...《ズーラポートの殺し屋》《ナントゥーコの鞘虫》と、よりどりみどり。状況を捲り返す力が尋常ではなく、盤面は完全に押しているのに対戦相手が4マナ立ててエンドしてきただけでアタックに行けないなんてことも多々。5マナ立てて《大天使アヴァシン》との二段構えも鬼だったねぇ。「バントカンパニー」「アリストクラッツ」といったデッキを生み出し、文字通りスタンダードを支配していた。プロツアーの優勝デッキに入ることは無かったが、各地のグランプリの結果などを見れば文句ないはず。

 

そのカードパワーはスタンダードに留まるものではなく、モダンにも進出。スピリット・エルフといった部族デッキ、「Zoo」や「Knightfall」などのデッキを強化。これを中心としたクリーチャーコンボデッキ「アブザン・カンパニー」も夏ごろには流行っていたね。スタンダード落ちしても、末永いお付き合いが続きそうなカードである。さすがにここまで使いやすい類似カードはもう今後出てこないかもね。

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