Prepare for FNM 4月第1・2週号

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MTGの近況を報告し、皆さんのフライデー・ナイト・マジック(FNM)ライフの役に立てていただこうという当コラム。

4月前半にかけて行われたイベントを、デッキリストとともに紹介してゆきましょう。




GPメキシコシティ2017、BIG MAGIC所属プロ 瀧村 和幸、井上 徹が高尾 翔太と共に 3位入賞!

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※画像はMAGIC: THE GATHERING公式WEBサイトから引用しました


現地時間4月8、9日に"地球の裏側"で開催されたGPメキシコシティ2017では

瀧村 和幸プロ、井上 徹プロ、そして遊々亭所属 高尾 翔太のチームが初日、会場唯一の全勝をおさめました。

2日目のスイスラウンドも順調に勝ち上がり、スイスラウンド1位でTOP4入りの快挙!

惜しくもシングルエリミネーションでは敗れましたが、
BIG MAGICの名前を地球の裏側からも数々の記事やカバレージを通し、日本へ逆輸入してくれました。


ちなみに、3位という結果を「力及ばず」と表現した瀧村プロは既に6月24、25日開催の
GPシドニー2017での"チームリミテッド雪辱戦"を考えているようです。
瀧村プロはGP北京2015でのTOP4、GP京都2016での優勝と続いており"ジャパニーズ・チームリミテッド・マスター"の二つ名を冠する日も近そうです。

GRAND PRIX MEXICO CITY 2017 TOP4 PROFILES

このGPメキシコシティ2017ではBen Stark、Eric Froehlichという殿堂2人がAndrew Cuneoという古豪を引き入れたチームが優勝を掴んでいます。
Andrew Cuneoは2001年ごろ、デッドガイやナイトメアとともにスタンダードを分権した
"Cuneo Blue(クネオ・ブルー)"の名が示すプレイヤーでもあり、ベテラン・プロたちがその実力と勢いに衰えがないことを示しました。

デッキパワーとしてはEric Froehlichの緑黒がエースデッキでしょうか。
《真夜中の随員》でアドバンテージを確保しつつ、2色の除去で《不死の援護者、ヤヘンニ》や《霊気風浴び》をバックアップする形です。
多少マナコストが後ろに寄っている分は《造命師の動物記》、《僧帽地帯のドルイド》で補っています。

飛行クリーチャーも3枚あり、オールマイティに戦えることがリストからもハッキリと分かります。

FINALS DECKLISTS OF GRAND PRIX MEXICO CITY 2017




GPサンアントニオ2017 青白コントロール・ジャンド・ロボッツ優勝


メキシコでの熱戦の前週4月1、2日に開催されていたGPサンアントニオ2017(アメリカ・テキサス州)もチーム戦でした。
《死の影》の隆盛で注目を浴びているモダン・フォーマットの行く末を占う大会となりました。

優勝は青白コントロール・ジャンド・ロボッツ(親和)。
青白コントロールが採用している《糾弾》は《死の影》に対して非常に強いということで最近評価されています。

《広がりゆく海》4枚は、タイトなマナベースの多色アグロが多いことを示唆するものでしょうか。

ごく最近は"《稲妻》レス"型も見受けられるクラシック・ジャンド(《死の影》レス・ジャンド)ですが、《反逆の先導者、チャンドラ》を筆頭に、《古えの遺恨》など赤を足してでも使う価値の高いカードとともに、《稲妻》4枚が採用されています。

そして構造的に殆ど専用パーツで構成されているロボッツが3つ目のデッキです。

細かいところでは《エーテリウムの達人》メイン4枚型で、枠を争う《刻まれた勇者》はサイドに3枚です。

チーム戦として1枠は無色デッキ(ロボッツやエルドラージ、トロン)が組み込まれやすいという点で、性能が発揮しにくい《刻まれた勇者》がメインから外されているというところでしょうか。

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この3デッキを使用したGreg Orange/Adam Jansen/Andrejs Prostチームは"24歳・25歳という若き2人とAdam"という形のチームでした。
今期のプロツアーシーズンも半ばを過ぎていますが、若き血潮の勢いは留まることを知りません。


彼らの人となりが垣間見えるTOP4チーム・インタビューでは、

"《死の影》環境の今、なにを使うのが良いのか?(What deck is best positioned against Death's Shadow right now?)"

というタイムリーな質問にも答えていますので、モダン・プレイヤーのみなさんは参考にしてみましょう。


GRAND PRIX SAN ANTONIO 2017 TOP4 PROFILES



新カードセット『アモンケット』4月28日発売!


そして4月28日に発売される新セット『アモンケット』のカードプレビューも続々と発表されています!

再録されたサイクリングや新規能力の不朽・余波は、序盤から終盤まで使い道を見出しやすい汎用的なものになりそうです。
分割カードと、不朽によるコピー・トークンのマナコストの取り扱い方が明らかにこれまでと変わっているので、
《瓶詰め脳》や《致命的な一押し》を使う場合には間違えないようにしましょう。

『アモンケット』での分割カード・ルールの変更

『アモンケット』のメカニズム


この『アモンケット』カードを最初にさわれるプレリリースは4月22日、23日―...なのですが、
今回は更に1週間早く、彼らと会うことが出来るイベントが開催されます!

4月15日。
『アモンケット』のカードが収録された最新のハーフデッキを使った"マジック交流会"のイベントが各ショップで開催されます。
参加者にはハーフデッキの他に、アモンケット土地のフォイル・フルアートも配布されます。
詳しい参加方法や配布条件は行きつけのショップにてお尋ねください。(※開催されないショップもあります。ご注意ください)

それでは、『アモンケット』が発売された頃に、また。

最後までお読みいただきありがとうございました。