岩SHOW マジック：ザ・ギャザリング『Unstable』プレビュー
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銀枠のお時間だぜ！マジックには「まともじゃない」カードが多数存在する。頭のネジを外したようなデザインのこれらのカードは、とてもじゃないが通常のゲームでプレイされるべきものじゃない。でも、デザイナー達は我慢できず作ってしまった！危険すぎるヤツらを銀の枠に閉じ込め、一目でまともじゃないことがわかるようにした上でこれらをパックに封入し、野に放ってしまったのだ！ジョーク・セット『Unglued』、そしてその後継者『Unhinged』のことだ。
これらのセットには、破くことで効果を発揮するカード、鶏の鳴きまねをすることで起動できる能力、プレイヤーの服装や年齢などにより強さの変わるクリーチャー、そして枠内に収まらないイラストなど見た目も中身もヘンテコなカードしか収録されていない！ぶっ飛んでるだろ、それが最高なのさ！
今回はまさかのジョーク・セット第3弾『Unstable』に収録されるカードをプレビューだ！一体どんなことになるのやら...早速、カードを見てみるとしよう。ご紹介しますのは《Side Quest》！ドンドンパフパフ～
一体どんな能力なのか、訳してみよう。
《Side Quest》 W
ソーサリー
あなたがあなたの席から見ることができる銀枠ゲームに参加しているプレイヤー１人と、あなたがコントロールしているクリーチャー１体を対象とする。あなたの次のターンまで、そのプレイヤーはそのクリーチャーのコントロールを得る。次のあなたのアップキープの開始時に、そのクリーチャーの上に＋１/＋１カウンターを２個置く。（クリーチャーはそのコントローラーがプレイしているゲームの戦場にだけ存在する。）
一体どういうことかって？このカードは、君のクリーチャーを本クエスト...即ち、目の前の対戦相手とのゲームから一時的に旅立たせる。RPGなんかでもある、メインストーリーとは別の...サイドクエストへと向かわせるのだ。あなたの次のターンが来るまでの間、そのクリーチャーがサイドクエストで死亡したり戦場を離れることなく生存していたならば、獲得した経験値でサイズを二回り大きくして帰ってくるということだ。対戦相手以外のプレイヤーにコントロールを譲渡するタイプのカードは、マジックの25年の歴史でも初登場となる(当たり前だ)。
たった1マナでクリーチャーのサイズを大きく上昇させることが出来るし、考えようによっちゃ対戦相手のターンに自身のクリーチャーを戦場から逃してやることが出来る。注釈文にもある通り、クリーチャーはそれのコントローラーがプレイしているゲームの戦場にのみ存在するというルールにより、相手の《神の怒り》のようなソーサリー除去に対するアンサーとなる。...なるのか？サイドクエストしに行った先のゲームが修羅場だった場合、サックリと死亡してしまいそうである。派遣先は吟味して、ここだなと思う安全なゲームに送り出してやってほしい。
ちなみに、行った先から装備品を持って帰ることはおそらくできないものと思われる(クリーチャーがコントローラーのいるゲームにしか存在できないのと同じルールが適用されると考えられる)。戦利品を持ち帰ってくることが出来れば面白かったんだが、サイズが十分に上昇しているのであんまりねだりすぎるのもね。理想は、マリガンチェックを行ってるゲームにいかせて、安全なまま楽々レベルアップだね。『Unstable』チームドラフトなんかをする際には、信頼できるチームメイトに我が子を預けよう。「あ、ごめん除去られた」って展開になればサイコウ！どんなものになるかはわからないが、このカードがあるおかげでチームドラフトしたくなっちゃうなぁ。是非皆も、ジョークの通じるマジック仲間と『Unstable』を手に取って、正真正銘の"唯一無二"なリミテッドを遊んでみよう！
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