岡本桂多のKill them All!『イクサランの相克』ピックアップ編
タグ:MTGシングル, イクサランの相克, 岡本桂多, 岡本桂多のKill them All!, 統率者戦, 読み物こんにちは!
BIGMAGIC統率者戦担当の岡本桂多です!
今回は発売が間近になった『イクサランの相克』の統率者戦目線でのピックアップ記事を書きます!
早速各色毎に見ていきましょう!
・白
《光輝の運命/Radiant Destiny》
白に追加された新たな《十字軍》カード。どちらかというと《共同の功績》の亜種ですね。
部族で押せ押せなデッキならほぼ間違いなく入るでしょう。
警戒は殴り合いになるような統率者の環境では非常に重要な能力なので、昇殿を積極的に狙っていきたいですね。
《罠顎の暴君/Trapjaw Tyrant》
激昂は自分で誘発させるのは少しデッキを工夫する必要があります。
《野生の意志、マラス》が激昂と非常に相性がいいので、激昂メインのデッキを組むととても面白そうですね!
《罠顎の暴君》単体で使う場合、「あのクリーチャーやばいからそのクリーチャーでこっち殴りかかってきてよ」というような交渉にも使えるので、統率者戦では中々楽しい事になりそうです。
《原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn》
新たな統率者候補。
似たようなスペックの持ち主《希望の天使アヴァシン》との差別化が重要になりますね。
《希望の天使アヴァシン》は自身以外のパーマネントも破壊不能にするため《ハルマゲドン》などで圧倒的有利な盤面を作りやすい点が優秀です。
《原初の夜明け、ゼタルパ》の場合は二段攻撃とトランプルがあるので、より統率者ダメージによる勝利が目指しやすくなった点が優秀ですね。
通常の攻撃では3回攻撃を通さないと統率者ダメージの21点に達しませんが、装備品などでパワーを2上げれば攻撃回数が2回で済むようになるのは《希望の天使アヴァシン》と比べると明確な長所となりますね。
・青
《狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurse》
単発ではありますが、普段プレイしている環境でトークン使いがいるなら是非。
《原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide》
新たな統率者候補。
青単の統率者というとどうしても無限コンボによる勝利を目指すことになりますが、この統率者もそうなりそうですね。
一応パワーが7あるので3回攻撃で統率者ダメージによる勝利を狙えますが、ブロッカーを突破する能力が一切ない点が厳しいです。
《海底の神託者/Seafloor Oracle》
マーフォークデッキ用の《沿岸の海賊行為》クリーチャー。
《川の殺し屋、シグ》《川の案内者、シグ》などでマーフォークデッキを組む場合はアドバンテージ確保手段として採用出来ますね。
《時間流の航海士/Timestream Navigator》
すでに各所で話題になっていますが、《地下牢の管理人、グレンゾ》とのコンボで無限ターンになります。
《地下牢の管理人、グレンゾ》を統率者にした時には色の問題で採用できない点が非常に惜しいですね。
《戦凧の匪賊/Warkite Marauder》
《竜英傑、ニヴ=ミゼット》《火想者ニヴ=ミゼット》《苦痛の芸術家、ニン》などの統率者デッキで、それらの1点ダメージを確定除去として使えるようになります。
・黒
《黄金の死/Golden Demise》
《蔓延》の上位互換。
自分もたくさんクリーチャーを並べるけど相手の小粒クリーチャーも処理したい・・・という場合に是非。
《鉄面提督ベケット》デッキ等で採用しても良いかもしれません。
《陰惨な運命/Gruesome Fate》
各対戦相手に影響が及ぶのがありがたいですね。たくさんクリーチャーを並べるデッキのダメ押し手段としての採用が見込まれます。
《エドガー・マルコフ》などのトークンをどんどん出すデッキで採用してもいいですね。
《首謀者の収得/Mastermind's Acquisition》
ハウスルールでサイドボードありにしている場合は強い教示者となります。
《死せる願い》のデメリットが無くなり、サイドボードではなくデッキの中に欲しいカードがある場合にも使えるようになったので、コストは嵩んでしまうものの使い勝手は悪くないでしょう。
《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
実は黒のクリーチャーで条件無しにクリーチャーを除去れるカードは少なかった(《ネクラタル》《叫び大口》《皮裂き》など条件アリのものが主流)ので、クリーチャーサーチが使える緑との混色の統率者デッキではよく見かけることになりそうです。
《原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Death》
新たな統率者候補。
ですが、能力を活用するためには一旦《原初の死、テジマク》を手札に入れないといけないという困難さ。
《統率の灯台》を使ったり、一回は普通に戦場に出してから《移ろいの門》などで手札に戻したりと工夫は必要になってしまいます。
普通にデッキに入れておく分には、コストはかかってしまうものの能力自体は派手なので悪くないでしょう。
《黄昏の預言者/Twilight Prophet》
アドバンテージ確保手段として採用できます。
各対戦相手のライフを失わせる事が出来るので、《エドガー・マルコフ》などのガンガン殴っていく統率者デッキで是非採用したいですね。
・赤
《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》
宝物を大量に出す事ができます。
《富の享楽》による勝利を目指すもよし、《機械化製法》による勝利を目指すもよし、はたまたアーティファクトを大量に出すという事で《エーテリウム造物師、ブレイヤ》などで悪用してもよし。
7マナというコストの重さの分派手な仕事はしてくれるでしょう。
《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
マナコストを支払わないといけない点はネックですが、統率者戦なら対象に困ることは無いでしょう。
赤らしからぬトリッキーな動きを可能にしてくれるカードです。
《原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm》
新たな統率者候補。
統率者として使うと《ネファリアの災い、ジェリーヴァ》よりも効果が薄い点が悩みですね。
《ネファリアの災い、ジェリーヴァ》よりも素のスペックが高いので、それを生かして《燎原の火》を使って殴り切りましょう。
単純にデカ物がたくさん入る《ギトゥのジョイラ》や《アニマのメイエル》に入れるのが簡単かもしれません。
《ティロナーリの召喚士/Tilonalli's Summoner》
一度に大量のトークンを出す事が出来るので、《鍛冶の神、パーフォロス》デッキなどで活躍しそうです。
・緑
《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》
新たな統率者候補。
唱えるためのコストを軽減する能力で統率者出し直しのコストも軽減してくれるのはうれしいですね。
スタンダードでは機体との相性が良い点が注目されていますが、統率者《原初の飢え、ガルタ》デッキを組む時にも機体を組み込むといいかもしれません。
着地した後、カード1枚で一撃死を狙えるカードはいくつかあります。
《狂暴化》《圧倒する暴走》《炎叫びの杖》《組み合い鉤》《血と鉄の酒》《草分けるアイベックス》《生体融合外骨格》《大軍の功績》《面晶体のマトリックス》
あたりを思いつきましたが、他にもあるかもしれません。是非探してみてください。
《暴走の騎士/Knight of the Stampede》
恐竜デッキが非常に捗りそうな1枚。
今回さらに恐竜が増えたので《太陽の化身、ギシャス》デッキは組みやすくなったのではないでしょうか。
《若葉のドライアド/Tendershoot Dryad》
《古木のヴァーデロス》や《胞子の教祖、ゲイヴ》デッキなどの苗木トークンを多用するデッキで追加の強化手段として採用できそうですね。
《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
普通にスペックのいい《シルヴォクの模造品》もしくは《ヴィリジアンの盲信者》。
システムクリーチャーとしてはスペックが低い方が相性のいいカードが多いのですが(《目覚ましヒバリ》や《護衛募集員》など)、単純にスペックが重視されるタイミングも多々あるのでこちらも採用圏内です。
無色1マナで起動できる点も見逃せませんね。
《むら気な長剣歯/Wayward Swordtooth》
《踏査》内臓クリーチャー。
《迷える探求者、梓》《ギトラグの怪物》などにすんなりと採用出来ますね。
・多色
《法をもたらす者、アゾール/Azor, the Lawbringer》
新たな統率者候補。
インスタントかソーサリーに制限をかけるのはそこまで強力ではありませんが、攻撃するたびに《スフィンクスの啓示》を使えるのは非常に強力ですね。
もしかしたら青白のコントロールデッキのようなデッキが作れるかもしれません。
《薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Rose》
新たな統率者候補。
クリーチャーが死亡するたびに誘発する能力を活用して、《漸減》《墓穴までの契約》でブロッカーをどかしながら攻撃を通したり、《煙突》《墓への呼び声》を維持したりと中々な嫌がらせデッキが作れそうです。
《光輝の勇者、ファートリ/Huatli, Radiant Champion》
小プラスの能力によって一気に忠誠度カウンターを得られる可能性のあるプレインズウォーカー。
流石にここまで派手に忠誠度を上げることが出来るなら統率者戦でもプレインズウォーカーを生き残らせる事ができそうですね。
忠誠度を一気に上げられるデッキであれば奥義で簡単に大量ドローに繋がるはずなので、《胞子の教祖、ゲイヴ》《Hazezon Tamar》《野生の意志、マラス》《贖われし者、ライズ》《煽動するものリース》などのトークンデッキのドローサポートとして活躍できそうです。
《オラーズカの暴君、クメーナ/Kumena, Tyrant of Orazca》
新たな統率者候補。
イクサランのマーフォークは緑絡みが多く、今回も新たなマーフォークロード(《マーフォークの霧縛り》)が青緑に来ているので、他の統率者を使うよりは強力なマーフォークデッキが作れそうです。
《オラーズカの暴君、クメーナ》自身をブロックされなくする能力だけはちょっとかみ合わなさそうですが、マーフォークを並べてドローや強化をしつつ《オラーズカの暴君、クメーナ》だけで攻撃して統率者ダメージで勝利という展開もありうるかもしれません。
《原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity》
新たな統率者候補。
非常にコストは重いものの、派手な能力を持っています。
《ティムールの剣歯虎》《雲石の工芸品》などを使ってチェインコンボをしていくデッキも、強大なスペックを活用して殴り勝つデッキも考えられますね。
・両面
《ハダーナの登臨/Hadana's Climb》
変身すると飛行を持たせると同時に強化もしてくれるすごい土地になります。
パッと思い浮いた相性の良い統率者は《進化の爪、エズーリ》でしょうか。
デッキ的に殴り勝つ事をメインとするので飛行を持たせるのは重要ですね。
《永遠への旅/Journey to Eternity》
変身すると自分の墓地からクリーチャーを釣り上げられるカード。
変身させるための条件を考えても《胞子の教祖、ゲイヴ》《クロールの死の僧侶、マジレク》《ゴルガリの女王、サヴラ》《ネル・トース族のメーレン》などの統率者でじわじわとアドバンテージを確保していくデッキに採用されそうです。
《不敬の行進/Profane Procession》
マナコストは少々かかってしまうものの、最低でも3体のクリーチャーを追放できるカード。
場に出してしまえば強力な抑止力として制圧できそうですね。
変身後の能力も悪くありません。3回目の起動の時に自分のクリーチャーを追放しておいて全体除去をかわし、その後の更地にクリーチャーを戻すという使い方も考えられますね。
《宝物庫襲撃/Storm the Vault》
変身するタイミングが自分の終了ステップの開始時と少しタイムラグはありますが、《トレイリアのアカデミー》能力はそれ自身が禁止推奨として指定されている事からも分かる通り非常に強力です。
特に宝物を生成するギミックを入れない限りはクリーチャーの攻撃を通さないと変身できないので、どんなデッキにでも入るとは言えません。
変身後の事も考えると《エーテリウム造物師、ブレイヤ》に採用するのが良いでしょう。
変身自体は任意ですが、変身させたくない場合は自分で宝物を生け贄に捧げて枚数を調整できるので柔軟な使い方ができそうですね。
《アゾールの門口/Azor's Gateway》
《通電式キー》《前兆の時計》《ブライトハースの指輪》を使ったりして加速させれば結構早く変身できそうですね。
変身させた後は統率者戦のルールのおかげで膨大なマナを生み出すことが出来る(はず)なので、色々な悪い事に使っていきましょう。
ちなみに僕は《大いなる歪み、コジレック》デッキに採用しようと考えています!
・アーティファクト
《船長の鉤/Captain's Hook》
パワー修正を与えつつ威迫も持たせてくれる素晴らしい装備品です。
デメリットももちろんありますが、装備品で威迫を与えるのは結構難しいのでこれが必要になる場面はありそうですね。
今回登場した《原初の夜明け、ゼタルパ》なんかでは結構役に立ちそうです。
特に意味はありませんがエルダー・恐竜・海賊ってクリーチャータイプめちゃめちゃ強そうじゃないですか?
《不滅の太陽/The Immortal Sun》
追加の《ニンの杖》枠。
統率者戦でプレインズウォーカーはあまり使われないので、一番目の能力はさほど気にしなくても良いでしょう。
ドロー手段に乏しい白単や赤単では採用を検討してもいいですね。
・土地
《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
またもや色を問わずに追加ドローが出来る枠。
これも白単などでは使われそうですね。
以上で『イクサランの相克』ピックアップは終了です。
今回は伝説のクリーチャーが全部で9枚もあり、統率者でも使えそうなカードもあり、統率者戦的には非常に実りの多いセットになっていましたね。
毎度のようにまた機会を見て『イクサランの相克』の新規統率者でデッキを組んで記事をあげようと考えています。
皆さまも是非統率者戦ライフを楽しんでください!!
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