岡本桂多のKill them All!~『ドミナリア』ピックアップ編~

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お久しぶりです!統率者戦担当の岡本です!

ついに『ドミナリア』の発売日ですね!
今回は「伝説」がテーマという事で伝説のクリーチャーが大量に収録されていますし、伝説サポートのカードもありますね 。
統率者目線で見ていくととても収穫の多いセットです!
さっそく色毎にピックアップして見ていきましょう!!



・白

《アルガイヴ国家執事、ベイルド/Baird, Steward of Argive》
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古くから白と青に多くあった《プロパガンダ》系のカード。
昔の同系統のカードでは防げなかったプレインズウォーカーへの攻撃も抑制してくれる点が魅力的ですね。
このクリーチャーを統率者にするのはちょっとパワー不足ですが《法務官の声、アトラクサ》のような、プレインズウォーカーをたくさん入れた統率者デッキにおいて攻撃抑制カードとして採用するのは悪くないですね。


《模範となる者、ダニサ・キャパシェン/Danitha Capashen, Paragon》
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オーラ・装備品サポートカード。
キーワード能力を3つも持っていますが回避能力に相当する物がなく、統率者をムキムキに育てて殴る統率者デッキを作るとなると採用するべきオーラ・装備品のチョイスが重要になりますね。
回避能力を持たせてくれるオーラ・装備品は多いのでそこを中心に採用すると良いでしょう。
このカードが最も輝くのは統率者としてではなく、《上級建設官、スラム》デッキに採用した時でしょう。
元々基本的な《上級建設官、スラム》デッキはオーラ・装備品を連打→《ゴーレム皮の篭手》or《神々の兜》で打点を跳ね上げて攻撃して勝つ、という流れをとります。
この時、オーラ・装備品のコストを軽減してくれるこのカードは非常に役に立つ事が明白ですね。デッキに採用していても《護衛募集員》などで探して来る事も出来るスペックなのも○


《ハルシオンの目撃者、エヴラ/Evra, Halcyon Witness》
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ド派手な能力を持っている統率者候補。
普通の統率者戦だとライフは40からスタートなので、特に何もライフが減っていなければいきなりパワー40の統率者が生まれます。
一時的にライフは4になってしまいますが、絆魂を持っているおかげで攻撃が通ってもブロックされても40点回復してライフ44になります。
今まで自前で一撃で統率者ダメージ21点を叩き出すクリーチャーはいなかったので、期待の新人といえるでしょう。
デッキを作るとしたら普段以上に多めのマナ加速、《ハルシオンの目撃者、エヴラ》の攻撃を通す手段、除去から守る手段を合計で50枚、土地が30枚前後で残りをユーティリティカードで埋める、という構成になりそうです。
従来の「殴りジェネラル」(※統率者ダメージ21点を目指すデッキ)デッキに比べると打点を上げるカードが一切必要無い点が特徴的ですね。


《スランの崩落/Fall of the Thran》
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英雄譚カードはその多くがⅢを目指していくカードですが、工夫をしない限りは数ターンかかってしまう点が統率者戦ではネックになってしまいます。
《スランの崩落》はⅢではなくⅠからすでに絶大な効果を発揮するタイプなので、少し重い《ハルマゲドン》として採用する事が可能です。


《フェメレフの誇り、クェンデ/Kwende, Pride of Femeref》
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先制攻撃持ちに二段攻撃を持たせるという特徴的なカード。
単純に打点が2倍になるという部分だけを見ると中々強そうですね。
統率者にしても特有なカード群になるので面白いデッキになりそうですね。
他の統率者のデッキに採用するとなると《黄金夜の刃、ギセラ》に採用して1回の攻撃で20点叩き出す、《覇者、ジョー・カディーン》に採用して必要攻撃回数を減らす、等々。


《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
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珍しい天使ロード。
天使はあまり横に並べる事がなく、ロード能力を存分に活かすというのは難しいですね。
そもそもスペックが高いものが多いので、《黎明をもたらす者ライラ》を統率者にして天使だけを入れたファンデッキでも中々ゲームは出来そうですね。


《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
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白単・・・と思いきや白緑の統率者候補。
呪禁を持たせる能力は統率者戦ではそこまで活きてこないですね。
白緑で無限マナが出来れば《豊潤の声、シャライ》の起動型能力でそのままフィニッシュ出来ます。モダンでおなじみの《療治の侍臣》+《献身のドルイド》コンボや、頑強持ちクリーチャー+《シルヴォクののけ者、メリーラ》or《族樹の精霊、アナフェンザ》+《ファイレクシアの供犠台》コンボが現実的でしょうか。


《祖神の使徒、テシャール/Teshar, Ancestor's Apostle》
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クリーチャーカードを回収する能力を持っている統率者候補。
《屑鉄さらい》+《クラーク族の鉄工所》or《アシュノッドの供犠台》or《ファイレクシアの供犠台》+2マナ以下のアーティファクトクリーチャーで無限マナを生み出せます(アーティファクトクリーチャーを生け贄に捧げた後で《屑鉄さらい》を生け贄に捧げると、最初に生け贄に捧げたアーティファクトクリーチャーが手札に戻り、それを唱える事で《祖神の使徒、テシャール》の能力が誘発して《屑鉄さらい》が戦場に戻る)。
この時2マナ以下のアーティファクトクリーチャーが《歩行バリスタ》だとそのままフィニッシュ手段にもなるのでスマートですね。
また、生け贄手段として《爆破基地》があれば0マナのアーティファクトクリーチャーとセットで無限ダメージのコンボにもつながります。
必要枚数は多いものの、代用品が多いので実質《屑鉄さらい》をちゃんと探す事が出来ればあとはその時引いていた適当なパーツでコンボが成立出来そうです。


《ウルザの殲滅破/Urza's Ruinous Blast》
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今回の全体除去枠。
伝説のクリーチャーを追放出来ないので他の統率者を巻き込む事が出来ない点が気になりますが、横並びするデッキやマナ加速をアーティファクトに頼り切るデッキに対しては依然として絶大な威力を発揮するので、そういったデッキ対策として採用するのは悪くないでしょう。


・青

《アンティキティー戦争/The Antiquities War》
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少しコストの重さが気になりますが、戦場に出た時とその次のターンにアーティファクトを手札に加えられるのは悪くないですね。
青を含むアーティファクト多めの統率者デッキはいくつかあるので(《覇者シャルム》や《エーテリウム造物師、ブレイヤ》など)、追加のアドバンテージ確保手段として採用してもいいですね。
《呪詛の寄生虫》《ジョイラの時虫》《魔力の導管》などのカウンターを取り除くカードで維持する英雄譚デッキも面白そうですね。


《カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering》
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今回の追加ターン枠。
《時間のねじれ》などと違って単一の対象を取らないので《誤った指図》をされない、というメリットがあります。
追加ターンを何度も得てそのまま勝ちに持ちこむデッキにすんなり入るでしょう。
伝説のソーサリーのため、序盤に《探検》のような使い方で使うことが出来ない点だけ注意が必要です。


《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》
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《アンティキティー戦争》でも触れましたが、英雄譚デッキを作る理由になり得る1枚。
流石にどんなデッキにでも入るとは言えませんが、インスタント・ソーサリー偏重な《イズマグナスのミジックス》などで採用されるかも?


《反復の学部長、ナバン/Naban, Dean of Iteration》
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ウィザード専用《パンハモニコン》です。
《古術師》《ネファリアの災い、ジェリーヴァ》《首席議長ゼガーナ》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》《宝物の魔道士》《粗石の魔道士》《造物の学者、ヴェンセール》あたりが青絡みで目ぼしいウィザードでしょうか。
青単色にすると必然的に選択肢が狭まってしまうので、《首席議長ゼガーナ》デッキに採用するのが良いでしょう。


《練達の魔術師、ナル・メハ/Naru Meha, Master Wizard》
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《二重詠唱の魔道士》の自分の呪文限定版。
伝説になってしまったため、《二重詠唱の魔道士》に出来た《双つ身の炎》(コピートークンを生成するインスタント・ソーサリー)との無限トークンコンボが出来なくなっています。厳密には対消滅するトークンを無限に生成することは可能なので、他にクリーチャーが戦場に出ることによって誘発するものがあれば《練達の魔術師、ナル・メハ》を統率者にして無限コンボを目指すデッキが出来ますね。


《真珠三叉矛の歩哨/Sentinel of the Pearl Trident》
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単純な使い道としては、自分の統率者を全体除去などの除去から守ることや戦場に出たとき誘発する能力を使い回すことができます。
ただ、やはりその重いマナコストがネックになってしまうため、余程強力な戦場に出たときの能力が無い限りは採用されないでしょう。
これまた英雄譚を使い回すことが出来るので、英雄譚デッキでは採用されそうですね。



・黒

《陰謀団の聖騎士/Cabal Paladin》
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アーティファクト呪文を唱えるたびに各対戦相手にダメージを飛ばせるので、アーティファクトが多めのデッキ(《エーテリウム造物師、ブレイヤ》など)であればみるみるうちに対戦相手のライフを溶かしてくれるでしょう。


《悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok》
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不確定ながらも大量ドロー(と大量ライフルーズ)の可能性を秘めた統率者候補の一枚。
いくら統率者戦で使われるカードが派手だと言っても、《太陽の指輪》などの軽くて強力なカードが多いため、多くの場合は1ドロー1ライフルーズで留まると思います。
構築を工夫してデッキの中を4マナ以上のみにして《スカージの使い魔》からマナを出してフィニッシュするデッキも作ることは可能ですが、構築・プレイング共に非常に難しいものがあります。
単純にアドバンテージを取りやすい黒単統率者として、もしくは《汚らわしき者バルソー》などに採用しての活躍が期待できます。


《最後の別れ/Final Parting》
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統率者戦向けのサーチ呪文。
コストは重いものの、このカード一枚で《世界喰らいのドラゴン》コンボや《サッフィー・エリクスドッター》+《太陽のタイタン》コンボ、《目覚ましヒバリ》+《霊体の先達》コンボ等々、数多くの無限コンボのパーツが一挙に揃います。


《リッチの騎士、ジョス・ヴェス/Josu Vess, Lich Knight》
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派手なキッカー能力を持つ統率者候補の一枚。
出てくるトークンも含めゾンビが大量に出てくるため、ゾンビに修正を与えるカード(《呪われた者の王》など)を入れるとすぐに対戦相手を圧殺出来るほどの軍勢が生み出せますね。
特に今回《陰謀団の要塞》という《陰謀団の貴重品室》に似たカードが増えて黒単色で大量マナを生み出す手段が増えたのも後押しをしています。


《センギアの純血、カザロフ/Kazarov, Sengir Pureblood》
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新たな赤黒統率者候補の一枚。
《メフィドロスの吸血鬼》のような吸血鬼らしい誘発型能力を持っています。
唱えるためのコスト、そして起動型能力どちらも非常に重く、これだったら《オリヴィア・ヴォルダーレン》で組んだ方が強そうに見えますね・・・
唯一利点を挙げるとすればどういう経緯でも対戦相手のクリーチャーにダメージが与えられれば《センギアの純血、カザロフ》が強くなる点でしょうか。
《ぶどう弾/Grapeshot》や《焦熱の合流点》など、1アクションで何度も誘発させることが出来れば一気にサイズを膨れ上がらせることが出来、一撃で統率者ダメージ21点を叩き出すのも夢ではないかもしれません。


《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》
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英雄譚デッキのキーカードになりそうな一枚。
《呪詛の寄生虫》などでⅠとⅡを行き来させ続ければ毎ターンアーティファクトでないクリーチャーを破壊し続けられます。
普通のデッキで採用するには、見えている一回限りの全体除去となってしまうのであまり効果的ではないでしょう。


《飢饉の具現、トルガール/Torgaar, Famine Incarnate》
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通常のゲームと違って統率者戦だとライフを20点にしてしまうカードとなります。
このカードを出せるぐらいの中盤~終盤でライフを20点にしてしまう事はそこまでの影響力はないかもしれません。
残りライフが少なくなっても自分のライフを20点にして《ネクロポーテンス》をさらに起動といった悪用の方が実用的ですね。



・赤

《ヤヤ・バラード/Jaya Ballard》
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赤にしては珍しく盤面に直接触れられないプレインズウォーカー。
能力も特徴的で、赤いデッキなら何でも入れられるわけではありません。
《イズマグナスのミジックス》《ギトゥのジョイラ》などのインスタント・ ソーサリー多めの統率者デッキに採用出来そうです。
初期忠誠度が高く、奥義以外では忠誠度が減らないのも場持ちが良く、活躍してくれそうです。
最近話題のBrawlで統率者に設定しても面白そうですね。


《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》
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以前(《ゴブリンの太守スクイー》)よりも不死身度が上がったスクイー。
前回はコストとして捨てて回収という使い方がありましたが、今回はどちらかというと《永遠の災い魔》《霧虚ろのグリフィン》のような使い方がメインですね。これらと同様《食物連鎖》を使った(クリーチャー限定)無限マナコンボのコンボパーツとしての活躍が見込まれます。
《不死身、スクイー》はパワーが2のため《帝国の徴募兵》でサーチできるという点で《永遠の災い魔》《霧虚ろのグリフィン》よりもコンボパーツとして優れていると言えるでしょう。


《炎の番人、ヴァルダーク/Valduk, Keeper of the Flame》
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オーラ・装備品をつけてムキムキにすると《火花の精霊》がたくさん出てくるという、狙ってデッキが組みやすい能力を持っている統率者候補の一枚。
赤単色だとどうしても攻撃的なオーラばかりになってしまうので《炎の番人、ヴァルダーク》を守りきるのは少し難しいですが、その分爆発力に全てを賭けたデッキを目指せそうですね。


・緑

《古えの憎しみ/Ancient Animus》
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緑に毎セット常設されている格闘シリーズ。
今回は2マナのインスタントと《襲撃》《闘技》並に軽く、更に伝説のクリーチャーを使って格闘したら+1/+1カウンターもボーナスでつくという一品。
統率者ダメージを狙うデッキにおいてはたった2マナのインスタントでブロッカーやシステムクリーチャーを除去しながら統率者をサイズアップさせる事が出来、今までの格闘シリーズとは違って検討の余地がありそうです。


《壊れた絆/Broken Bond》
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ソーサリー版の《帰化》ですが、追加で土地を置いてもいいというボーナスつき。
このカードを使う場合は土地カードが手札に残っていそうな序盤に使いたいところですね。
統率者戦の序盤はみんな《太陽の指輪》《魔力の墓所》《楽園の拡散》などでマナ加速をしたり、《森の知恵》《ファイレクシアの闘技場》《リスティックの研究》などでアドバンテージを確保しにいったりと撃ち所に困ることはまずないでしょう。
終盤になっても腐る事の無いカードですがどうしてもソーサリーというデメリットが付きまわってくるので、デッキ内の《帰化》枠をこれだけに頼ってしまうのは危険です。


《菌類の勢力範囲/Fungal Plots》
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苗木トークンを生成する能力と苗木をドローに変換する能力を併せ持ったカード。
能力が非常に地味ですが生け贄に捧げるためにマナを必要としないため、苗木トークンをばらまくような《古木のヴァーデロス》《密航者、スライムフット》《胞子の教祖、ゲイヴ》デッキでの全体除去対策としての採用が見込まれます。


《孤独な王、グラン/Grunn, the Lonely King》
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豪快な能力を持つ統率者候補の一枚。
キッカー込み、単独で攻撃するとサイズがなんと20/20に。
ほんの少し打点を上げるだけで統率者ダメージ21点を一撃で叩き出してくれる豪快なカードですね。
回避能力・除去耐性ともに皆無なため、統率者《孤独な王、グラン》デッキを作るとなると特に除去耐性を重点的に採用する必要があるでしょう(コストが重いので出し直しをしたくない)。


《ラノワールの斥候/Llanowar Scout》
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《スカイシュラウドのレインジャー》《桜族の斥候》に続く土地カードを場に出してくれるクリーチャー。
1マナと2マナの差は非常に大きいものの、土地を置く回数が重要な《ギトラグの怪物》デッキや《怒りの座、オムナス》デッキなどでは採用の余地があるのではないでしょうか。


《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》
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新たな統率者候補の一枚。
マナクリーチャーはエルフであることが多いので、普通に展開していくだけでどんどんサイズアップしますし、その分大量のマナを生み出せるようになります。
《威圧の杖》をはじめとするお馴染みのコンボのパーツとして簡単にデッキが組めそうですね。
《養育者、マーウィン》をアンタップする手段と強化する手段を入れて《帰還した探検者、セルヴァラ》のようなデッキにしても大量マナを生み出せるので悪さが出来そうです。
このクリーチャーを統率者にしなくとも、従来のエルフデッキにいれるだけでも十二分に働いてくれるでしょう。


《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ/Multani, Yavimaya's Avatar》
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リメイクされた《マローの魔術師ムルタニ》は色々と使い方が異なっています。
参照するのは自分がコントロールしている土地と自分の墓地にある土地。
緑お得意の《不屈の自然》系マナ加速だけでなく、《輪作》《砕土》《風景の変容》などの土地を生け贄に捧げて更に土地を伸ばすカードも打点アップに貢献します。
《森を護る者》は《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ》のサイズを縮めたりすることなく被覆を持たせることが出来るので普段以上に頼もしい相方ですね。


《フレイアリーズの歌/Song of Freyalise》
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《大地の知識》《謎の石の儀式》に次ぐ、クリーチャーにマナ能力を持たせるカード。
今までのものとは違って期間限定、しかもメインフェイズ開始時にコントロールしていたクリーチャーのみ、というちょっとした使いづらさもあります。
今までのエンチャントと違ってⅢに達した時の付加価値を上手く使って差別化する必要がありますね。
横並べするトークンデッキ、特に+1/+1カウンターを悪用できる《胞子の教祖、ゲイヴ》などでは良い働きをしてくれそうです。


《胞子冠サリッド/Sporecrown Thallid》
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地味に追加されてきていたファンガス・苗木デッキサポート。
従来の《ヘイヴンウッドのセロン》だけでなく後述する《密航者、スライムフット》でもデッキが作れそうですね。


《森の目覚め/Sylvan Awakening》
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《自然の類似》のリメイク版。
自分の土地しかクリーチャー化しないのでどちらかというと《粗野な覚醒》の方が近いでしょうか。
今までのカードと同様に《侵入警報》や《ジェスカイの隆盛》などと組み合わせてチェインコンボ用のパーツとして使えそうですね!


・多色

《燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind》
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青赤という色に反して、中々攻撃的かつ横並び推奨の統率者候補。
今まではあまりこの色で攻撃的なクリーチャーデッキを考えた事が無かったので、毛色の違うデッキを作る必要がありますね。
ウィザードトークンを生成するようなインスタント・ソーサリーがあればよかったのですが、それに当てはまるものは存在しませんでした・・・
かろうじて《完成態の講師》がそれっぽいことをしてくれるので、インスタント・ソーサリー多め、ウィザードクリーチャー多めでなんとかデッキの形になるでしょうか。検証の余地がありますね。


《呪われし者、アルヴァード/Arvad the Cursed》
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伝説のクリーチャー用のロード。
伝説のクリーチャーサポートは《運命の日》など神河ブロック等にもちょこちょこと出ており、今回も《ウルザの殲滅破》《再鍛の黒き剣》《上古族の栄華な再誕》などあります。
デッキの中は全て伝説のクリーチャー、なんていう豪華なデッキが出来るかもしれません。


《ウィンドグレイスの騎士、アルイェール/Aryel, Knight of Windgrace》
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まともな騎士デッキが作れそうな統率者候補。
自身の能力でトークンを生成することも、クリーチャーを破壊することも出来るのは中々の制圧力を誇ります。
今までの騎士系のカードはファンも多いのでカジュアル層に人気が出そうな統率者ですね。


《転生するデアリガズ/Darigaaz Reincarnated》
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新たな《点火するものデアリガズ》はトランプルと速攻を持って現代スペックになりました。
戦場から墓地へ行く場合、いわゆる「待機3」状態になるという特徴的な除去耐性を持ちます。
《剣を鍬に》などの追放除去を撃たれてしまうと意味がなくなってしまうので、《ゴブリンの砲撃》《よりよい品物》などでうまくかわすようにしましょう。
《転生するデアリガズ》を統率者にして《抹消》《ジョークルホープス》などの赤の全体除去を撃って更地に《転生するデアリガズ》が戻ってくるようなデッキは中々強そうですね。
単体でパワーが7なので、3回攻撃を通したらぴったり統率者ダメージ21点という無駄のないスペックも高評価です。


《血の炎、ガルナ/Garna, the Bloodflame》
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大分悪さが出来そうな誘発型能力を持っています。
《スカージの使い魔》を絡めると色々なチェインコンボが出来ますね。無限コンボにするためには複数個パーツが必要なので統率者にするのは難しそうですね。


《総将軍ラーダ/Grand Warlord Radha》
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攻撃するたびにマナを生み出す、《永遠衆、ネヘブ》のような統率者候補の一枚。
《永遠衆、ネヘブ》同様、攻撃クリーチャーが十分数いれば《追い討ち》や《ヘルカイトの突撃者》による無限戦闘コンボが考えられますね。


《炎矢師、ハラー/Hallar, the Firefletcher》
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まさかのキッカー参照統率者が登場。
誘発型能力は各対戦相手にダメージを飛ばす上にどの能力由来の+1/+1カウンターでも参照してくれるので、《高まる残虐性》《吠え群れの飢え》《凶暴の命令》《自然の祝福》などで一気に+1/+1カウンターを乗せてからキッカー呪文を撃ってダメージをばら撒く方が早そうですね。
ダメージの発生源が《炎矢師、ハラー》自身、うまり《生体融合外骨格》を装備してからキッカー呪文を撃つと・・・?


《ウェザーライトの艦長、ジョイラ/Jhoira, Weatherlight Captain》
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歴史的な呪文を唱えるたびにドローする統率者候補。
青赤系のデッキは大抵マナ加速だけでなくアーティファクトを多用するので、想像以上にドローを加速させることが出来そうですね。
個人的には『戦乱のゼンディカー』で登場して以来注目しつつも全く使っていない《コジレックの伝令》も入れてアーティファクトを唱えまくるチェインコンボを作ってみたいものです。フィニッシュ手段は《パラドックス装置》からの無限やら《霊気貯蔵器》やら、今ならいくらでもありますね。


《永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal》
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《太陽の拳》を内臓したド派手な統率者。
簡単に思いつくのは各種エルドラージを搭載したデッキですね。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》も《約束された終末、エムラクール》も全部5色5マナで唱えられるとなればもうお祭りです。
点数で見たマナコストは減らないので、《太陽鳥の祈祷》があると手札からエルドラージを唱える→上から10枚ぐらい公開して《時間の伸長》を唱える、なんていう芸術点満点の動きも出来ますね。
何しろ5色全部使えるので皆さんの好きなようにめちゃくちゃなデッキを作ってみましょう!《太陽との交感》《合成ゴーレム》《彩色の灯籠》をお忘れなく。


《墓場波、ムルドローサ/Muldrotha, the Gravetide》
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自分の墓地からパーマネントカードをプレイできる統率者候補。
《擬態の原形質》《石の賢者、ダミーア》を始めとして青黒緑は統率者戦で強力なカードが多く使える強力な色の組み合わせです。
パーマネント限定のため青お得意のインスタント・ソーサリーによる妨害などが出来ないのは残念ですが、それでも墓地を肥やして毎ターンアドバンテージを稼いでいく動きは十分に強力です。
《幽霊の酋長、カラドール》と同様、一旦場を離れたりするとまた墓地からプレイできるようになるため、《狙い澄ましの航海士》などを用いて無限にチェインしていく事が出来ます。


《テフェリーの誓い/Oath of Teferi》
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少しコストが重いものの、プレインズウォーカーの忠誠度能力を2回起動してもよいという《鎖のヴェール》のような能力を持っています。
《鎖のヴェール》と違って起動回数を追加してくれるわけではないので無限コンボにはなり得ませんが、プレインズウォーカーをたくさん採用した《法務官の声、アトラクサ》などではすんなりと入りますね。


《上古族の栄華な再誕/Primevals' Glorious Rebirth》
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《呪われし者、アルヴァード》でも触れたこのカード。
ド派手な能力を持つのでこのカードを主軸にしたデッキを作っても良いぐらいです。
単純に伝説のクリーチャーたくさん+《サルカン・ヴォル》《造反の代弁者、サムト》などでシュートするだけでも非常に強力です。
その場合は統率者はやはり《永遠の大魔道師、ジョダー》になりそうですね。


《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン/Raff Capashen, Ship's Mage》
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歴史的な呪文に瞬速を与えるカード。
特徴的ではありますが少し地味な役割のため、このカードを統率者にしてデッキを組むのは少々難しいでしょう。
従来のデッキに組み込む事を考えてみます。白青を含む統率者は基本的に打ち消し呪文などの妨害呪文を構えつつ動きたい
事が多く、インスタントタイミングで統率者を展開できるようになるこのカードは良いサポートカードになりそうです。


《ギックスの信奉者、ローナ/Rona, Disciple of Gix》
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一旦追放したカードを唱えるという特徴的な能力を持ったアフロクリーチャー。
戦場に出た時は墓地から歴史的なカードを追放できるので、このカードを唱えるために生け贄に捧げた《水蓮の花びら》をすぐに唱え直すという動き方がシンプルで隙がありません。
ライブラリーの一番上のカードを追放する能力はタップ能力なので何度も使用出来ませんが、《師範の占い独楽》などで操作してやれば効率よくライブラリーを掘り進めることが出来ますね。


《シッセイの後裔、シャナ/Shanna, Sisay's Legacy》
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能力の対象にならない、というちょっと変わった除去耐性を持つクリーチャー。
除去能力を持つ統率者(《オリヴィア・ヴォルダーレン》《死体生まれのグリムグリン》《魂の歌姫ルビニア》《メリーキ・リ・ベリット》など)の能力を受けることなく居座り続ける事が出来ます。
サイズは自分がコントロールしているクリーチャーの数に依存するため、トークン生成カードを一定以上いれる必要があります。
《シッセイの後裔、シャナ》に回避能力を持たせるカード、トークン生成カードのバランスが中々難しいデッキになりそうですね。


《密航者、スライムフット/Slimefoot, the Stowaway》
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新たなファンガス・苗木系統率者候補。
能力も非常に強力で、全体除去に対してある程度抵抗出来る誘発型能力とマナを注ぎ込む事でトークンを生成する起動型能力が噛み合っています。
すでに話題になっていますが《密航者、スライムフット》+《アシュノッドの供犠台》+《倍増の季節》or《似通った生命》で無限ライフドレインコンボになります。
必要なコンボパーツがどれもデッキのコンセプトに合致していて、コンボが揃わなくても十分な仕事をするので、十分に実戦的と言えるでしょう。


《水底のドルイド、タトヨヴァ/Tatyova, Benthic Druid》
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土地が戦場に出るだけで1点回復+1ドロー。シンプルながらもすごいことが書いてありますね。
《霧深い雨林》などのフェッチランド1枚で土地を探しながら2枚ドロー。《風景の変容》を唱えた日にはもう何が何だかわかりませんね。
ターボランドデッキを簡単に作れそうです。


《ファイアソングとサンスピーカー/Firesong and Sunspeaker》
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これまた特徴的な二つの能力を持った統率者候補。
《稲妻のらせん》《戦導者のらせん》《光り輝く炎》などを唱えると色々な所に火力を放つ事が出来ます。
カード1枚で何度もライフを回復するのは大分厳しいです。《等時の王笏》に頼るか、《生き残りの隠し場所》などの数少ないカードを使っていくしかないでしょう。
このカード自身も重いので、一線級の統率者同士での戦いは難しいかもしれません。



・無色

《再鍛の黒き剣/Blackblade Reforged》
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最序盤を通り越せば修正値がエライことになってしまう装備品。
しかも伝説のクリーチャーに装備する場合は装備コストが軽くなるという事で、統率者ダメージを狙うデッキに入れてくれと言わんばかりの能力。
すんなりと入る統率者はいくらでもいそうですね。


《減衰球/Damping Sphere》
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他の構築フォーマットでの影響が大きいこのカードは統率者戦でもヘイトカードとして意外と役に立ちそうです。
緑の《ガイアの揺籃の地》や各種エルフデッキ、青のソリティア系コンボデッキ、黒単の《陰謀団の貴重品室》等々、環境によりますがスピーディーなコンボデッキの抑制力として働いてくれそうです。
問題点を挙げるとすれば自分にも影響がある点とこのカード自体が比較的破壊されやすいという点でしょうか。


《先祖の刃/Forebear's Blade》
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装備コストが修正値に対して少し重めに見えますが、装備しているクリーチャーが死亡すると別のクリーチャーにパスするという中々面白い能力付き。
パッと思いついたのは《よりよい品物》との相性の良さでしょうか。《血編み髪のクレシュ》デッキなどではトークンをちょっと出してこの装備品を装備して生け贄に捧げていくだけで一瞬で《血編み髪のクレシュ》のサイズが上がりそうです。
最悪の場合でも警戒・トランプルという《血編み髪のクレシュ》に欲しいキーワード能力が付与されるので悪くないですね。


《多勢の兜/Helm of the Host》
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装備コストがべらぼうに重いものの、とんでもない能力をもつカード。
基本的に伝説のクリーチャーの能力は「複数枚出るととんでもない事になるけど伝説だから大丈夫」みたいなものが多いので、このカードを使えたら「とんでもない事」になります。
相性のいい統率者は多すぎるのであえて列挙はしませんが、是非使ってみてほしいですね。


《ジョイラの使い魔/Jhoira's Familiar》
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《鋳造所の検査官》系統のコスト軽減クリーチャー。
今度は自身が4マナと重い代わりにアーティファクトだけでなく歴史的な呪文と範囲が広がっています。
今まで《鋳造所の検査官》を採用していたデッキはほぼ文句なしにこのカードも採用する事になるでしょう。


《モックス・アンバー/Mox Amber》
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パッと見使いづらいな、という印象を受けたマナアーティファクト。
統率者を唱えるためのコストには使えないものの起動型能力などには使えるので、自身のコストは軽い+能力はマナ食い虫な統率者であれば使い道はありそうですね。


《通電式召使い/Voltaic Servant》
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非常に地味に見えますが、追加でマナを払わずに毎ターン《魔力の櫃》《厳かなモノリス》《玄武岩のモノリス》をアンタップ出来るという中々すごいクリーチャーですね。


《ウェザーライト/Weatherlight》
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歴史的なカードを引っ張ってこられる機体。
アーティファクト主体のデッキはもちろん、《呪われし者、アルヴァード》のような伝説デッキでも居場所があるでしょう。


《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
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忠誠値が高く、色を問わないプレインズウォーカー。
前の《解放された者、カーン》はどんなパーマネントも対処出来る制圧力を持っていましたが、今回はアドバンテージを確保することに長けています。
ドローカードが乏しい色の組み合わせの救世主たりえるでしょうか。


・土地

《陰謀団の要塞/Cabal Stronghold》
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見たままですが《陰謀団の貴重品室》のリメイク。
前よりもマナの数が増えるのは遅くなりましたが、単純に黒単デッキの2枚目の《陰謀団の貴重品室》として特に疑問なく採用される事でしょう。

以上が統率者戦目線で見た『ドミナリア』ピックアップ記事でした!

やはり記事が大分長くなってしまいましたね・・・
統率者候補のカードもたくさんあったので、しばらくはドミナリア産の統率者を使ったデッキについての記事を紹介させて頂く形になると思います。
それまで皆さんも是非魅力あふれる『ドミナリア』のカードを使って有意義な統率者ライフを送ってください!

それではまたいずれお会いしましょう!!

 

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