岩SHOW マジック:ザ・ギャザリング『エルドレインの王権』プレビュー

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 10月4日(金)発売予定の『エルドレインの王権』。MTGアリーナという誰でも手軽に始められるデジタル版マジックが世に姿を現してから初めてのスタンダード・ローテーションを迎えることもあって、新環境の目玉となるこのセットはこれまで以上に注目を浴びている。その世界観もグリム童話とアーサー王伝説がモデルとのことで、剣と魔法のおとぎ話感たっぷりのイラストが公開された時には大いに話題になった。

また、ブースターパックから特別仕様のカードが出現するようになったり、拡張アート枠のカードが封入されるコレクター・ブースターパックが新登場するなど、セットに関する新商品も分厚いラインナップだ。

この期待のセットに収録される新カードを1枚、BIG MAGICが紹介することに!毎度ながらこの任を仰せつかった際にはワクワクドキドキするもんだ。早速本題に入ろう。その新カードとは...『エルドレインの王権』がもたらす嵐を予感させるものだった!



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嵐拳の聖戦士 BR

クリーチャー 人間・騎士

威迫
あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーはそれぞれカードを1枚引き1点のライフを失う。

2/2


 《闇の腹心》の登場以降定期的にデザインされる、ライフと引き換えに手札をもたらす軽量クリーチャー。その最新版は赤黒の多色!高く掲げたメイスに稲妻が直撃、雄叫びを上げるイラストは攻撃性剥き出しだ。それに相応しい、ガンガン殴っていくクリーチャーとしてデザインされている《嵐拳の聖戦士》、まずはそのスペックを確認だ。

 2マナ2/2というサイズは扱いやすく、コストに見合ったパワーなので攻めるデッキに採用しやすい。威迫を持っているので、見た目以上に長く攻撃できる点も良い。コストが軽いクリーチャーは自身より重いマナのクリーチャーが出てくると攻撃できなくなってしまい、賞味期限が短くなりがち。ブロック回避能力がついているのは有難いことこの上なしだ。クリーチャータイプに騎士が含まれている点にも注目したい。

冒頭でも触れた通り、エルドレイン次元のモデルにはアーサー王伝説が含まれている。他にも騎士が多数登場し、それらの騎士にボーナスを与えるカードが登場しそうな予感がしないだろうか?《漆黒軍の騎士》《真夜中の死神》《夜の騎兵》と既存の騎士カードの中にも強いものが揃っているので、そういったデッキが組めたら面白そうだ。エルドレインの他のカードの情報が全くない状況でこれを書いているので、もし何もなかったら許して欲しい。

 さてさて、本題は「あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーはそれぞれカードを1枚引き1点のライフを失う。」という能力。《闇の腹心》系のカードの中でも失うライフがたった1点と軽く、それを餌にカードを1枚引けるのはかなり美味しい。こういった軽量クリーチャーを序盤から展開し攻め立てるアグロデッキの類は、序盤こそ手数で押せるものの手札が切れてしまうと構成がぱったり途絶える、所謂息切れに陥ってしまいがち。その弱点を補うには十分すぎる能力だ。
 ...なのだが、そうも簡単にカードを引くという行為が許されることはない。このドローは各プレイヤーが行うのだ。即ち、対戦相手もカードを引く。敵に塩を送るってやつだ。自分も相手もカードを引く、損をしているわけではないが、手札の枚数に差がつくわけではないので、そのあたりはきちんと把握しておこう。

この対戦相手にカードを引かせる、という能力を毛嫌いする方もいることだろう。でも一見デメリットに見える能力も、考え方や構築によっては帳消しに出来てしまえるものだ。《嵐拳の聖戦士》はなにも相手にもタダでカードを引かせるわけではなく、強制的に1点のライフと引き替えな点に注目。これでこのカードが毎ターン叩き出すダメージは3点と計算することが出来る。2マナでパワー3と考えれば文句なし。それに、引かれたカードが必ずしもプレイさせるわけでもない。序盤に動かない・動けない手札の相手に対して先手2ターン目にこれを出すと、ターン終了時に手札が8枚、1枚捨てなければならないという状況に陥ってしまうこともあるだろう。

また、こちらがバリバリの速攻デッキであれば、相手にカードを引かせたところでそれをプレイさせる前に倒してしまえば何も損はしていない、そんな風に考えることも出来る。《ショック》などに続く、プレイヤー本体にダメージを与えるカードがエルドレインに収録されれば、この開き直り戦法をとってくるデッキも登場することだろう。

 既存のカードとの関係性を考えてみよう。最も相性の良いカードは《恐怖の劇場》に違いない。この2枚の組み合わせはとにかく手札切れを防ぐ、アドバンテージの権化とも言えるもの!相手が1枚引くのであればこっちは2枚引けば良いという、シンプルなアンサーで勝負だ。

勿論他のラクドス教団の絢爛能力を持ったカードとの相性も抜群。《批判家刺殺》や《舞台照らし》を楽々運用できるぞ。《騒乱の落とし子》で畳みかける絢爛ビートダウン、組んでみたい!引かれたカードは《ドリルビット》で落としちゃおう。
 天敵は《覆いを割く者、ナーセット》。後手2ターン目に《嵐拳の聖戦士》を出した返しで彼女を出されてしまうと、こちらは1点喰らうだけで手札は増えず、相手にカードを提供してあげるだけという大惨事に。ただ何も考えずにプレイすると痛い目を見る...どんなカードにも言えることだが、注意して運用したいところだ。

 カードを引いてライフを削れ、そんな真っすぐなメッセージが込められた《嵐拳の聖戦士》は前スタンダードではあまり見なかった赤黒2色のデッキを大きくプッシュしてくれそうな予感だ。この期待の持てるカードは『エルドレインの王権』ブースターパックのみならず、拡張アート版はコレクター・ブースターから登場するとのこと。カード枠の両サイドが排除され、背景のイラストが拡がったクールな1枚だ!

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 《嵐拳の聖戦士》以外にもどんなカードがこの特別なパックから飛び出してくるのか、非常に楽しみなところだ。2019年の秋を彩る新セット『エルドレインの王権』関連商品をお求めの際は、是非ともBIG MAGIC各店、あるいはbigwebで予約してね!

 

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