岡本桂多のKill them All! ~『統率者(2021年版)』編~
タグ:MTGシングル, 岡本桂多, 岡本桂多のKill them All!, 統率者, 統率者(2021年版), 統率者戦, 読み物※この記事は『モダンホライゾン2』発売前に執筆されたものです
こんにちは!BIG MAGIC統率者戦担当の岡本桂多です!
『統率者(2021年版)』(※以降は『C21』と表記します)は去年の『イコリア』と同様に通常セットと同じタイミングの発売でしたね。
『ストリクスヘイヴン』のカードも統率者戦向けのカードが多いとはいえ所詮は通常エキスパンション。
僕も『ストリクスヘイヴン』のカードですでに3個ぐらい統率者デッキを組みたいと思っていましたが、『C21』のカードはそれ以上にデッキを組みたいぐらい魅力的な統率者が揃っています!
という事で今回は統率者セット(2021年版)の特集記事です!
目次
・各色の注目カード
・統率者デッキを強化しよう!
・各色の注目カード
・白
《遺跡の天使/Angel of the Ruins》
戦場に出た時に《塵への帰結》が出来るデカい天使。
天使系のクリーチャーはちょっとした常在型能力がついているだけの事が多く、このカードのように戦場に出ただけで仕事をするのは珍しいです。
カルドハイムで《シュタルンハイムの野心家》など天使シナジーが追加された天使デッキの更なる追加要因として申し分ないでしょう。
他にも《アニマのメイエル》や《謎めいた君主、イェンネット》でライブラリーから出したり、《覇者シャルム》や《むら気な眷者、ルーカ》などで墓地から直接戦場に出したりしても良いので、そういったデッキでの採用も考えられます。
《永遠のドラゴン》のように平地サイクリングを持っているので、序盤に引いてしまっても最低限の仕事をしてくれるのもいいですね。
《青銅の守護者/Bronze Guardian》
5マナと少々重いアーティファクトクリーチャー。
パワーがアーティファクトの数という事でアーティファクトメインの《覇者シャルム》や《エーテリウム造物師、ブレイヤ》デッキで使うと結構なサイズになります。
二段攻撃も持っているので、実際に攻撃し始めるときには簡単に二桁ダメージを叩き出せることでしょう。
伝説のクリーチャーであれば是非統率者にしたかった所でしたが、上記のようなアーティファクト統率者デッキに入れてパンチ力を上げていきましょう。
《発掘現場の技師/Digsite Engineer》
全てのアーティファクト呪文に2マナで《ウルザの後継、カーン》のトークンがついでに付いてくる、というドワーフ。
これまた伝説のクリーチャーであれば・・・という惜しいカードですね。
統率者戦ではマナアーティファクトをはじめとしてアーティファクトどっさりのデッキにする事は難しくありません。
アーティファクト統率者デッキに入れてアーティファクトカウントを増やしつつ、ものすごいサイズになった構築物トークンで殴り切るというプランも現実的になってくる頼もしいクリーチャーと言えるでしょう。
《独演の代償/Monologue Tax》
《息詰まる徴税》程ではありませんが、対戦相手の行動を軽く制限出来るカード。
呪文をたくさん唱える事に対して誘発するため、使い勝手は《リスティックの研究》に近いでしょうか。
他のプレイヤーが3人いる多人数戦で自分のターンに1回しか呪文を唱えないようでは手数、展開力で劣ってしまうため、このカードで宝物トークンを生成する頻度は高くなるでしょう。
《息詰まる徴税》程何度も誘発するわけではありませんが、同じぐらい白いデッキでは必須級になるかもしれません。
《忠誠の確約/Promise of Loyalty》
新しい白の全体除去枠のカード。
各プレイヤーが選んだクリーチャー1体ずつが戦場に残ってしまうものの、それ以外は生け贄なので生半可な除去耐性では防げない点、生き残ったクリーチャーはあなたを攻撃する事が出来ない点が強みですね。
当然の事ながら攻撃する必要がないシステムクリーチャーに対しては意味がないため、どんな卓でも通用するカードというわけではありません。
統率者ダメージを狙ったり、トークンなどで一気にライフを削りにいったりと無限コンボに頼らない戦術を取るデッキに対してはただの全体除去よりも強いカードとして扱えます。
・青
《詩神の渦/Muse Vortex》
《世紀の実験》と《思考の泉》を混ぜたようなカード。
《世紀の実験》とは異なり、Xマナを含む呪文がめくれても手札に加えて後で唱えられる点、固有色が青だけなので色々な色の組み合わせのデッキで採用出来る点が強みです。
《イズマグナスのミジックス》等のインスタントやソーサリーベースのデッキ、《彼方の神、クルフィックス》等のマナを大量に用意出来るマナランプ系のデッキどちらでも採用が出来ます。
確保出来るカードはインスタントかソーサリーに限られるためデッキの構造を少し見直す必要はありますが、それだけのリターンがあるカードです。
《生ける卒論、オクタヴィア/Octavia, Living Thesis》
条件付きで軽く唱えられる統率者候補。
ほぼ除去耐性として機能する護法を持っているのもありがたいですね。
軽くするための下準備としてインスタントやソーサリーを大量に墓地に送る必要があり、魔技を誘発させるためにも必要となるため、軽いインスタントやソーサリーを大量にデッキに入れましょう。
幸い青には《思考掃き》をはじめとして切削系のカードもありますし、何かのついでにドローが出来るキャントリップ呪文もあるため割と早いターンに《生ける卒論、オクタヴィア》を戦場に送り出す事が出来るでしょう。
魔技によってクリーチャーのサイズを8/8に出来るという能力がありますが、これによって感染持ちクリーチャーを強化するのが手っ取り早い勝ち手段。
《海賊の魔除け》《次元の歪曲》等で簡単に感染クリーチャーを即死級のサイズに出来ます。
青単色にしては珍しくガンガン攻撃していく攻撃的なデッキなので、今までの青単とは一風変わったデッキを組みたい方にオススメの統率者です。
・黒
《仲介人、フェイン/Fain, the Broker》
新たな黒単色の統率者候補。
《交易所》のように自身(とどれか一つを起動するためのコスト)だけでぐるぐると起動し続ける事が出来ます。
4マナ支払うとアンタップ出来るため、《恐怖の神、ターグリッド》デッキのように、黒を含む無限マナを作れば無限に起動してフィニッシュに繋げられるのが強み。
起動型能力のうちカウンターを取り除く能力に関しては、不死や頑強クリーチャーを何度も再利用出来る点が優秀ですね。
1つ目の能力、3つ目の能力も含めて、戦場に出たときや死亡したときに誘発する能力持ちのクリーチャーを大量に採用してじわじわとアドバンテージを稼いでいくデッキが出来そうです。
《刺のある研究/Stinging Study》
黒によくあるライフと引き換えにドローをもたらしてくれるカード。
今回は自分の統率者のコストの重さに依存するため、黒ければなんにでも採用出来る!というわけではありませんし、5マナというコストも非常に重くのしかかります。
《刺のある研究》の利点は何といってもインスタントである点。
《夜の囁き》《苦い真理》等、黒のドロー呪文はソーサリーである事が多かったのですが、これはインスタントなので隙なく動く事が出来、使う統率者をちゃんと選べば莫大なアドバンテージを簡単に得る事が出来ます。
色も黒が混ざっていれば良いので、今後も様々なデッキで見かける事間違いなしのドロー呪文ですね。
・赤
《戦闘魔道士の篭手/Battlemage's Bracers》
《幻術師の篭手》のような能力に加えて速攻も持たせてくれる装備品。
速攻を持たせてくれるので起動コストにタップが必要なクリーチャーのサポートにも使えます。
今まで《幻術師の篭手》を入れていた赤い統率者では2枚目として入れられるでしょう。
該当する統率者は赤単色だけで見ても《第三の道のフェルドン》《無情の碑出告》《鏡割りのキキジキ》《群衆の親分、クレンコ》《厚顔の無法者、マグダ》《鉤爪のジィーリィーラン》とたくさんいるので、今後も色々なデッキで見かける事になりそうです。
《炎の踊り手、リオーニャ/Rionya, Fire Dancer》
新たな赤単統率者候補の1枚。
自分のクリーチャーのコピーを一時的に生成する、という《鏡割りのキキジキ》に一見近いですが、結構役割が違う能力を持ちます。
生成するトークンの数が「そのターンに唱えたインスタント・ソーサリーの数+1枚」という事で、普段の赤単よりもインスタントやソーサリーの枚数を増やす必要があります。
赤は青と異なりキャントリップ呪文が少ないorコストが重いためあまり採用出来るものがありません。
《苦しめる声》等の「捨ててから引く」系のカードでなるべく手札を減らさないようにして動きたいですね。
コピーしたトークンはターン終了時に追放されてしまうため、戦場に出た時能力を持つクリーチャーで固めましょう。
一度に戦場に出るため《ヴァルカスの災い魔》や《龍の大嵐》+ドラゴン等で一気にライフを削りに行くコンボが有効です。
各種大型クリーチャーを《裂け目の突破》や《騙し討ち》から戦場に出して速攻で殴りかかるのも強力ですね。
《裂け目の突破》から《荒廃鋼の巨像》を出し、《荒廃鋼の巨像》本体とコピー2体でいきなり殴りかかるコンボはメインの勝ち筋になりえます。
赤単色の大型クリーチャーメインのデッキという事でドラゴンマシマシの《鉤爪のジィーリィーラン》に近しい構成になるかもしれませんが、ドラゴンに拘らなくてもいいので差別化は容易で、爽快なデッキが組めそうです。
《勝利への高まり/Surge to Victory》
6マナと重いものの、中々派手な効果のソーサリー。
クリーチャー全体に修整がかかる点、攻撃が通ったクリーチャー1体につき1回追放した呪文をコピー出来る点から、《鍛冶の神、パーフォロス》《群衆の親分、クレンコ》のようなトークンをばらまける統率者での採用が考えられます。
追放する呪文としては《軍族童の突発》のようなトークン生成呪文で次に繋げても良いですし、《大規模な奇襲》のような火力呪文で追撃しても良いですね。
青も混ざってしまいますが、《マグマ・オパス》やサイクリング持ちの呪文のように唱える以外の方法で墓地に置ける重い呪文との組み合わせは絶大。
追放する呪文が重ければ重いほど修正値も上がりますが、《勝利への高まり》が引けなかった時に使いにくいものを入れてしまうのは考え物で、採用するカードには十分注意が必要です。
・緑
《フラクタルの装具/Fractal Harness》
一風変わった能力を持った装備品。
戦場に出た時に追加で支払うと生成されるトークンは統率者戦ではそこまで強力ではないのであまりメインに据えることはなさそうです。
マナが余っていれば使う程度の認識で問題ないでしょう。
このカードの強みはもう一つの誘発型能力。
+1/+1カウンターの数を倍増させるのは流石に強力です。
+1/+1カウンターを使って強化する統率者はたくさんいるので、そういったデッキでの追加の強化手段として今後は定番の装備品になります。
《霊園の庭師、イェドラ/Yedora, Grave Gardener》
一風変わった能力を持つ統率者候補。
本体は5マナ5/5としっかりしたスペックではありますが、あまり統率者ダメージを狙えそうな能力は持っていません。
注目すべき能力に関してですが、裏向きに戦場に出すという事で変異や大変異持ちのクリーチャーと非常に相性が良いですね。
変異持ちのクリーチャーを生け贄手段で生け贄に捧げ、統率者の能力で裏向きで戦場に戻し、変異コストを支払って表向きにする事で何度も生け贄に捧げる事が可能になります。
また、裏向きで戦場に戻った時は土地なので必要であればタップして緑マナを加えてから表向きにする事が可能です。
ここで使える生け贄手段は《狂気の祭壇》《ファイレクシアの供犠台》《アシュノッドの供犠台》《よりよい品物》などのコストがかからずに何度も使えるものに限ります。
土地として戦場に戻ってしまうため、《爆破基地》が使えない点に注意が必要です。
変異持ちクリーチャーは、《変幻の機械》《ティムールの軍馬》ならばどの生け贄手段でも無限コンボが可能です。
変異コストが1マナのクリーチャーはどの生け贄手段でも無限生け贄が可能、2マナのクリーチャーは《ファイレクシアの供犠台》《アシュノッドの供犠台》であれば無限生け贄が可能、3マナのクリーチャーは変異コストが緑1無色2であれば《アシュノッドの供犠台》で無限生け贄が可能となります。
基本的にはこのコンボパーツだけではゲームに勝利は出来ません。
上陸を無限に誘発させたり、死亡した時に誘発する能力を無限に誘発させたりするのでその方向で勝利を目指せるようにデッキを構築する必要があります。
どうしても脳筋になりがちな緑単色にしては、トリッキーなデッキが組めそうな統率者ですね。
・多色
(伝説のクリーチャーに関しては後程まとめて紹介するので一旦割愛します)
《墨盾/Inkshield》
5マナと重いものの、《跳ね返す掌》のようにピンチを一気にチャンスにひっくり返せるカード。
《ティムールの激闘》や《狂暴化》などによる単体をめちゃくちゃ強化して統率者ダメージを狙うデッキ、《孔蹄のビヒモス》によって圧殺するデッキ、どちらに対してもしっかりと仕事をしてくれるデザイン。
軽減した分をそのまま跳ね返すのでなく、パワーが2の飛行クリーチャートークンの形で跳ね返すため、一気に形勢逆転を狙えます。
欠点は先述の通り5マナという重さのみ。
5マナも使わずにターンを回す事は中々ないので、無理なく採用出来るデッキは少ないかもしれませんが、白黒を含むデッキでは一度採用を考えてもいいカードです。
《蘇生実験/Revival Experiment》
一気に墓地からカードを戦場に戻せるソーサリー。6マナと重いだけはありますね。
クリーチャーとして《不浄なる者、ミケウス》、アーティファクトとして《トリスケリオン》を戦場に戻して即死コンボを完成させる等、これ1枚でコンボ完成を目指したいですね。
欠点はやはりそのコストの重さです。
効果が派手なため、これが解決した後は目の敵にされやすくなるでしょう。
即死コンボを完成させたり、相手のリソースを一気に削ったり、工夫が必要です。
・無色
《精霊術士のパレット/Elementalist's Palette》
新たなマナアーティファクト。
《スカイクレイブの秘宝》のように3マナのマナアーティファクトは強めの付加価値が無いとあまり使われません。
今回の付加価値Xマナ呪文を唱えるたびに生成出来るマナが増えていくマナ能力。
《警告となるもの、ザクサラ》のようにXマナ呪文を主軸にしたデッキ、《略奪の母、汁婆》のように大きいXの値の呪文をコピーして圧倒したいデッキ等々、今回のマナアーティファクトは活躍の機会はありそうですね。
《三重合身のタイタン/Triplicate Titan》
全体的にデカい《ワームとぐろエンジン》の新種。
死亡したときに分裂する能力も継承しているので、《ゴブリンの溶接工》等で戦場と墓地を行き来させるだけで盤面がガチガチになります。
《覇者シャルム》で戦場に戻すだけでも強力ですが、どうせなら死亡したときの能力も活用したいので、赤も入った《エーテリウム造物師、ブレイヤ》の方が強い動きが出来そうです。
・統率者デッキを強化しよう!
こちらの項目は、『C21』の統率者を今後どのように強化すればいいのか、という解説コーナーです。
新規統率者候補の解説と、『C21』のデッキを購入して統率者戦デビューした方向けの簡単なIN-OUT例(最大20枚ぐらいを目安)を紹介していきます。
デッキリストは公式サイトからご確認いただけます。
・「ロアホールドの伝承」
《古代の証人、アリボー/Alibou, Ancient Witness》
アーティファクトクリーチャーに関する能力を2つ持った統率者。
1つ目はシンプルにアーティファクトクリーチャーに速攻を持たせるというもの。
単純にすぐに攻撃する、《鉄のマイア》《金のマイア》《ミリキン人形》《マナキン人形》のようなマナクリーチャーからすぐにマナを加える、《カルドーサの鍛冶場主》のような強力な起動型能力をすぐに使う、等々地味に効いてくる場面は多いでしょう。
2つ目はアーティファクトクリーチャーが攻撃した時に《古代の証人、アリボー》がどこかにダメージを飛ばせる、というもの。
基本はこの能力をメインにデッキを考えていく事になります。
《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
が無い限り一度に一回しか飛ばせないのでぜひ採用しましょう。
この2つ目の能力を強く使うにはダメージ量を左右するアーティファクトをたくさん用意する必要があります。
無理なく水増し出来るアーティファクトといえばやはりマナアーティファクト。
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《確信のタリスマン/Talisman of Conviction》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
あたりを追加で採用しましょう。
また、《宝物の地図》のようなアーティファクトトークンを生成するカードもなるべく採用したいです。
次に、アーティファクトをタップ状態にする必要がありますが、これに関しては
《前兆の時計/Clock of Omens》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》
《磁石マイア/Lodestone Myr》
など、アーティファクトクリーチャーの攻撃以外の方法でタップするカードを使いましょう。
特に《前兆の時計》は《ストリオン共鳴体》《石成エンジン》をアンタップして何度も誘発型能力をコピーして打点を跳ね上げる事が出来るため毎ゲーム戦場に出したいカードと言えるでしょう。
ダメージの発生源が《古代の証人、アリボー》なので、《バジリスクの首輪》で接死や絆魂を持たせる事でクリーチャーを確実に除去したり、《生体融合外骨格》で感染を持たせる事で簡単に対戦相手を倒したり出来るのも見逃せないポイントです。
IN 16
《鉄のマイア/Iron Myr》
《金のマイア/Gold Myr》
《ミリキン人形/Millikin》
《マナキン人形/Manakin》
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《確信のタリスマン/Talisman of Conviction》
《拡大鏡/Magnifying Glass》
《前兆の時計/Clock of Omens》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》
《磁石マイア/Lodestone Myr》
《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
OUT 16
《ならず者の道/Rogue's Passage》
《処刑者の要塞/Slayers' Stronghold》
《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》
《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》
《遺跡掘削機/Ruin Grinder》
《鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem》
《三重合身のタイタン/Triplicate Titan》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《ボロスの魔除け/Boros Charm》
《引き裂き/Rip Apart》
《秘密のランデブー/Secret Rendezvous》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《連鎖反応/Chain Reaction》
《発掘の技/Excavation Technique》
《歴史の再構築/Reconstruct History》
《総くずれ/Rout》
《再構築者、オスギル/Osgir, the Reconstructor》
こちらの白赤統率者もアーティファクトに関した能力。
《古代の証人、アリボー》とは異なり、アーティファクトをたくさん並べるだけではすぐに勝ちにつながりません。
1つ目の能力は一時的にクリーチャーのパワーを上昇させるもの。
コストとしてアーティファクトを生け贄に捧げてしまう上に一度に2しか上がらず、やり過ぎるとリソースがどんどん減っていってしまいます。
生け贄に捧げてもドローが出来る、
《彩色の星/Chromatic Star》
《発火器具/Implement of Combustion》
《改良器具/Implement of Improvement》
《恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb》
《テラリオン/Terrarion》
《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》
は採用するべきでしょう。
どれも1マナとコストが軽いため後述の2つ目の能力との相性も良いです。
《再構築者、オスギル》自身を強化して統率者ダメージを狙う、もしくは感染持ちクリーチャーを強化して毒カウンターによる敗北を狙うのが勝利への一番の近道なので、これをメインに据えた構成になるでしょう。
統率者ダメージを狙う場合は9回起動して18点パワーを上げるよりも、5回起動して二段攻撃かダメージ倍化をする方が手っ取り早いですね。
《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《病的な憤激/Psychotic Fury》
《ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught》
これらのカードは二段攻撃以外の付加価値も活きてくるため採用したい所です。
《災厄を携える者/Calamity Bearer》
《憤激解放/Unleash Fury》
《理由なき暴力/Gratuitous Violence》
これらのカードはダメージ倍化の中でも使いやすい部類です。
感染持ちクリーチャーは《胆液爪のマイア》《屍百足》《疫病のマイア》等、アーティファクトクリーチャーで固めておくと仮に除去されてしまっても《再構築者、オスギル》の2つ目の能力で再利用でき、息切れ防止に一役買ってくれます。
もちろん《生体融合外骨格》で誰でも感染持ちクリーチャーに仕立て上げる事も可能です。
また、これらのクリーチャーの攻撃を通しやすくするために回避能力を持たせるカードも大事です。
なるべく装備品で固めておくと、ブロッククリーチャー指定後にその装備品も生け贄に捧げてパワーを上げて最後の一押しに使えたりもするので意識して採用するようにしましょう。
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《先駆者の長靴/Trailblazer's Boots》
《岸壁安息所の帆凧/Cliffhaven Kitesail》
などはコストが軽く使いやすいですね。
《再構築者、オスギル》の2つ目の能力は墓地のアーティファクトのコピートークンを生成してくれるというもの。
1つ目の能力で生け贄に捧げたアーティファクトを(1回限りとはいえ)2倍にして再利用出来るため、息切れしにくい設計になっています。
コストにタップが必要なので1ターンに何度も起動する事は難しいものの、本人が警戒を持っているおかげで攻撃しても第2メインフェイズで起動出来るようになっているのはうれしいですね。
再利用するアーティファクトのマナ総量分のマナを起動する際に必要するため、重いアーティファクトを再利用する事には向いていません。
先述した《テラリオン》等のコストが軽くアドバンテージを得られるカードをこの能力で水増ししてデッキを回していく使い方が良いでしょう。
あくまでも1つ目の能力をメインに考えて統率者ダメージを狙う場合、この2つ目の能力はコストでタップが必要な点、ソーサリーを唱えられる時にしか起動できない点がネックになります。
《教術師の石》も入れて何度も起動出来るようにしたり、《ブライトハースの指輪》《石成エンジン》《幻術師の篭手》で起動型能力の起動回数を水増ししたりという構築も良いかもしれません。
「クリーチャーを強化して殴り勝つ」という構成からはちょっと外れていってしまう可能性があるので採用する際には注意が必要です。
IN 20
《彩色の星/Chromatic Star》
《発火器具/Implement of Combustion》
《改良器具/Implement of Improvement》
《恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb》
《テラリオン/Terrarion》
《起源の呪文爆弾/Origin Spellbomb》
《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《病的な憤激/Psychotic Fury》
《ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught》
《災厄を携える者/Calamity Bearer》
《憤激解放/Unleash Fury》
《理由なき暴力/Gratuitous Violence》
《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
《屍百足/Necropede》
《疫病のマイア/Plague Myr》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《先駆者の長靴/Trailblazer's Boots》
《岸壁安息所の帆凧/Cliffhaven Kitesail》
OUT 20
《研究堂/Study Hall》
《邪神の寺院/Temple of the False God》
《山/Mountain》
《鋼の監視者/Steel Overseer》
《大胆な再製者/Audacious Reshapers》
《第三の道のフェルドン/Feldon of the Third Path》
《ピア・ナラー/Pia Nalaar》
《古代の証人、アリボー/Alibou, Ancient Witness》
《遺跡掘削機/Ruin Grinder》
《蔵製錬のドラゴン/Hoard-Smelter Dragon》
《ヘルカイトの点火者/Hellkite Igniter》
《鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem》
《三重合身のタイタン/Triplicate Titan》
《塵への帰結/Return to Dust》
《浄化の輝き/Cleansing Nova》
《総くずれ/Rout》
《歴史の再構築/Reconstruct History》
《発掘の技/Excavation Technique》
《秘密のランデブー/Secret Rendezvous》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
・「プリズマリの表現」
《雷の指揮者、ザファイ/Zaffai, Thunder Conductor》
青赤統率者候補の1枚目はプリズマリらしく、デカいインスタントかソーサリー呪文(※以降はスペルと表記します)を唱えるとスゴい事を起こすクリーチャー。
コストに関係なく占術1が出来るためドローの質を上げられる点、マナ総量5以上のスペルで4/4トークンを生成して時間稼ぎが出来る点も良いですね。
このカードで勝利を目指すならまず間違いなくマナ総量10以上のスペルをバンバン唱えたりコピーしたりして本体ダメージでの勝利を狙う事になります。
スペルの構成的にはなるべく2マナまでの打ち消しや除去等の対応用スペルとXを含むスペルやマナ総量10以上のスペルだけにとどめたいところです。
中途半端にマナ総量の重い6マナぐらいのスペルを入れすぎるとフィニッシュ手段としての10マナ以上のスペルとしても使えず、かと言って序盤に唱えるには重すぎるため動きがぎこちなくなってしまいます。
対応用スペルとしては、まず打ち消しスペルの
《白鳥の歌/Swan Song》
《呪文貫き/Spell Pierce》
《精神的つまづき/Mental Misstep》
《対抗呪文/Counterspell》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
ここの枚数や種類選択は好みと普段プレイしている環境に合わせて変えていきましょう。
打ち消し呪文を使う場合の注意点として、使うタイミングの見極めの難しさ、構えて動く時の自分の動きのぎこちなさ等があります。
統率者戦に慣れていないうちはあまり打ち消し呪文を多用しない方が良いかもしれません。
まずは構えやすい1マナの打ち消し呪文を2枚程度採用する所から始めましょう。
他の対応用スペルでは、統率者《雷の指揮者、ザファイ》自身を除去から守るカードとして
《潜水/Dive Down》
《取り繕い/Turn Aside》
はなるべく採用しておきたいですね。
また、軽い除去呪文
《猿術/Pongify》
《急速混成/Rapid Hybridization》
も不意に攻撃された時のために持っておくと安心できます。
Xを含むスペルは
《青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith》
《啓示の終焉/Finale of Revelation》
《天才のひらめき/Stroke of Genius》
《タッサの介入/Thassa's Intervention》
《発展+発破/Expansion+Explosion》
などのドロー呪文が対象に困らずにいつでも使えるので便利です。
《燃焼/Conflagrate》
《巨人の陥落/Fall of the Titans》
《論理の結び目/Logic Knot》
これらのカードは真面目に10マナ以上生み出す事なくマナ総量10以上のスペルとしてカウントしやすいので採用しましょう。
例えば《燃焼》を赤2マナと手札5枚捨ててフラッシュバックで唱えた場合、マナ総量はX=5を右上のコストにそれぞれ代入して11となるため魔技がフルパワーで誘発してくれます。
Xを含まないマナ総量10以上のスペルは
《ちらつき蛾の注入/Blinkmoth Infusion》
《時間への侵入/Temporal Trespass》
《一斉噴火/Volcanic Salvo》
がコストを軽減させる事が出来て比較的唱えやすいものです。
他に採用しておきたいカードは感染を持たせるカードです。(白赤統率者ではどちらでもピックアップしましたが今回も登場します!)
10点ダメージをプレイヤーに与える、と来たら感染を持たせて毒カウンター10個で即死させるのが簡単です。
毎度おなじみ《生体融合外骨格》だけでなく、《堕落した良心》を統率者にエンチャントしても簡単に感染を持たせる事が出来ます。
IN 19
《白鳥の歌/Swan Song》
《呪文貫き/Spell Pierce》
《潜水/Dive Down》
《取り繕い/Turn Aside》
《猿術/Pongify》
《急速混成/Rapid Hybridization》
《青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith》
《啓示の終焉/Finale of Revelation》
《天才のひらめき/Stroke of Genius》
《タッサの介入/Thassa's Intervention》
《発展+発破/Expansion+Explosion》
《燃焼/Conflagrate》
《巨人の陥落/Fall of the Titans》
《論理の結び目/Logic Knot》
《ちらつき蛾の注入/Blinkmoth Infusion》
《時間への侵入/Temporal Trespass》
《一斉噴火/Volcanic Salvo》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《堕落した良心/Corrupted Conscience》
OUT 19
《謙虚な離反者/Humble Defector》
《生ける伝承/Living Lore》
《野火の悪魔/Wildfire Devils》
《光輝の演者/Radiant Performer》
《炎の踊り手、リオーニャ/Rionya, Fire Dancer》
《業火の課題/Inferno Project》
《生ける卒論、オクタヴィア/Octavia, Living Thesis》
《世紀の実験/Epic Experiment》
《再解釈/Reinterpret》
《創造の技/Creative Technique》
《焦熱の再演/Fiery Encore》
《機械医学的召喚/Metallurgic Summonings》
《衝撃的な幻視/Traumatic Visions》
《焦熱の落下/Fiery Fall》
《精神の願望/Mind's Desire》
《空砕きの呼び声/Call the Skybreaker》
《精霊の傑作/Elemental Masterpiece》
《大群の諜報/Swarm Intelligence》
《火山の幻視/Volcanic Vision》
・《双対の声、ヴェイラン/Veyran, Voice of Duality》
もう1枚の統率者候補も魔技を活用した統率者。
自身の魔技能力自体はターン終了時まで+1/+1修整だけのシンプルなもの。特筆する事はありません。
もう1つの能力が非常に重要で、これをメインに据えた構築になります。
簡単に言うと「魔技がもう1回誘発する」というもの。
もちろん魔技だけでなく、過去には様々な唱えるたびに誘発する能力があり、それらを採用して色々な形にデッキを作っていく事が出来ます。
改良案の1つはトークンデッキにする事。
この場合のキーパーツは《魂刃のジン》。
《完成態の講師/Docent of Perfection》
《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》
《つぶやく神秘家/Murmuring Mystic》
《サメ台風/Shark Typhoon》
《ゴブリンすべり/Goblinslide》
などでトークンを生成して盤面を構築し、《魂刃のジン》の誘発型能力を《双対の声、ヴェイラン》で倍増させて一気に圧殺するというもの。
《ドラゴンの餌》《軍族童の突発》等のトークン生成スペルと、上記のトークン生成パーマネントを合わせ、更に《双対の声、ヴェイラン》も戦場に出ていれば一気に2桁体のトークンを用意する事も容易です。
青赤のトークンデッキだと《テルカーの技師、ブルーディクラッド》デッキがありますが、あちらに比べると一気に殴りきる爽快感はこちらの方が上です。
ウィザードシナジーに着目して、《燃えがらの風、エイデリズ》という2枚目の《魂刃のジン》を採用するタイプも悪くないですね。
《魂刃のジン》に頼る代わりに《面晶体の掘削者、ザダ》《鏡翼のドラゴン》《放射》と《粗暴な力》等の単体強化スペルで全体強化するような形も強力です。
この構築の場合は《面晶体の掘削者、ザダ》デッキで採用されているカードに加えて青のカードも採用出来てデッキが組みやすいですね。
別の改良案の1つとしては本体ダメージによる勝利を目指すというもの。
この場合のキーパーツは《静電場》《どぶ潜み》。
これらの誘発型能力も《双対の声、ヴェイラン》のおかげで倍増します。
例えば《渦まく知識》のような軽量ドロースペルを唱えるだけで《どぶ潜み》の場合はなんと4点も各対戦相手に与えてくれます。
これならドロースペルを使って打ち消し呪文や除去呪文を引きにいくだけで簡単に対戦相手のライフを削り切る事も可能でしょう。
追加の火力としては《霊気貯蔵器》《炎のアリア》があります。
これらはちゃんとした火力が出るまで少し準備期間が必要なものの最終的な威力は絶大です。
どの改良案でも採用したいカード群がいくつかあります。
何度も魔技を誘発させるにはマナが不足しがちなので、
《語りの神、ビルギ/Birgi, God of Storytelling》
《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》
は赤マナだけとはいえ大量にマナを供給するために必要不可欠です。
序盤に引けているとその後の展開力に雲泥の差が生じる事でしょう。
スペルを連打する状態になっても対戦相手3人からの猛攻を止めるのは難しいもの。
《月のクラーケン、ブリネリン/Brinelin, the Moon Kraken》
《霜のニブリス/Niblis of Frost》
《物静かな熟考/Quiet Contemplation》
《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
これらは相手のクリーチャーのサイズに関わらず無力化してくれるカード。
どれもちょっとコストが重いものの、こういったカードで時間稼ぎをする事は大事です。
ストリクスヘイヴンにも魔技サポートカードはもちろんたくさんあります。
《大魔導師の名誉教授/Archmage Emeritus》
《フラクタルの理論家、ディーカ/Deekah, Fractal Theorist》
《呪文の鞄/Spell Satchel》
これらは統率者戦でもしっかりと役割を果たしてくれる事でしょう。
スペルを連打する場合、単純なマナ加速よりもそれらを唱えるコスト自体を軽くした方が合計マナコストは少なくなります。
《ジェイスの聖域/Jace's Sanctum》
《火花の学者、ローアン/Rowan, Scholar of Sparks》
《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》
《遵法長、バラル/Baral, Chief of Compliance》
《原初の呪物/Primal Amulet》
これらはどれも追加効果が強力だったり、自身のコストが軽かったりとそれぞれ見逃せない長所があります。
《双対の声、ヴェイラン》に関しては作るデッキの方向性によって入れたいカードが変わってくるので、IN-OUTリストは作成しません。
OUTのリストは《雷の指揮者、ザファイ》の時は必要だったコストの重いスペルはほとんど抜いたほうがいい、ぐらいでしょうか。
《双対の声、ヴェイラン》デッキはプレイヤーによって組み方の好みが分かれるため、最もセンスが問われる統率者になりそうですね。
・「クアンドリクスの量子」
・《双子唱者、アドリックスとネヴ/Adrix and Nev, Twincasters》
青緑の統率者候補は《似通った生命》能力の持ち主。
ついでに除去耐性として護法も持っています。
デッキ的にトークンごとまとめて除去される全体除去が苦手で、それに対して役に立ってくれない仕様なのが残念です。
ただ、システムクリーチャー統率者は少しでも長く戦場に出ていてほしいものなので、僅かとはいえ除去耐性を内蔵しているのは評価できますね。
今まで青緑絡みでトークンに関する能力を持つ統率者はいくつかいました。
《二つ反射のリクー》《血の暴君、シディシ》《のたうつ嵐、ザイリス》等、どれもトークン主体の戦術というよりは、違う戦術でついでにトークンも使うというような統率者で、今回の《双子唱者、アドリックスとネヴ》のようにトークン戦術一筋という統率者はいませんでした。
今回は分かりやすく「トークンを並べて殴る」というシンプルなコンセプトでデッキを考えていきましょう。
統率者に内蔵されているとはいえ、トークン主体の戦術でいくなら《倍増の季節》《似通った生命》《野生の活力》もなるべく追加で採用したいですね。
ただし、これらのカードはどれも戦場に出た時にすぐに仕事をするわけではなく、また高価で集めにくいため今回はIN-OUTの例には含めていません。
戦場に出た時にトークンを生成するクリーチャーが多く存在します。
こういったクリーチャーのコピートークンを生成すると、そのコピートークンも2倍生成され、更にそこから生成されるトークンも2倍になり一気に盤面を埋め尽くす事が出来て強力です。
例えば《目なしの見張り》のコピートークンを《大笑いの写し身》で1体生成すると、《目なしの見張り》のコピートークンが2体、その後それらのトークンからエルドラージ末裔トークンが合計8体生成されます。
今回紹介するIN-OUTの例ではこのシナジーを中心にした構成を目指します。
《波使い/Master of Waves》
《エシカの戦車/Esika's Chariot》
《翼膜のバイパー/Patagia Viper》
《先駆のゴーレム/Precursor Golem》
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
《あまたの舞い/Dance of Many》
《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》
《模写/Quasiduplicate》
《我々の刃/Blade of Selves》
これらのトークンを生成するクリーチャーもコピートークンを生成するカードも、なるべくコストが軽く2体以上トークンを生成するカード、コストが重くともインパクトの強いカードに絞って採用します。
トークン戦術であと必要なパーツはフィニッシュ用のカード。
いくら大量にトークンを生成出来るとはいっても、例えば1/1が20体並んだ所で対戦相手全員のライフを削り切るのには時間がかかるため、フィニッシュ用に全体強化カードが必要です。
《終末の祟りの先陣/End-Raze Forerunners》
《クローサの心胆、カマール/Kamahl, Heart of Krosa》
《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》
これらはどれもクリーチャーなので緑のサーチカードで探してきやすく、使いやすい全体強化カードなため採用したいですね。
《孔蹄のビヒモス》もちょっと高価なのでIN-OUTの例には含めていませんが、非常に強力なのでなるべくなら採用したいカードです。
クリーチャートークンとは異なりますが、《宝物の地図》などで宝物トークンを生成してマナ加速につなげたり、《継続する調査》《不屈の追跡者》などで手掛かりトークンを生成してドローにつなげる事も可能です。
どちらもクリーチャートークンではなくとも2倍の数のトークンを生成できるため、普段以上に仕事をしてくれます。
単純に盤面を埋め尽くすだけでなく展開力を求めるためにこういったカードを採用するべきでしょう。
IN 17
《波使い/Master of Waves》
《エシカの戦車/Esika's Chariot》
《翼膜のバイパー/Patagia Viper》
《先駆のゴーレム/Precursor Golem》
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
《あまたの舞い/Dance of Many》
《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》
《模写/Quasiduplicate》
《我々の刃/Blade of Selves》
《終末の祟りの先陣/End-Raze Forerunners》
《クローサの心胆、カマール/Kamahl, Heart of Krosa》
《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》
《宝物の地図/Treasure Map》
《継続する調査/Ongoing Investigation》
《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
OUT 17
《荒廃した森林/Blighted Woodland》
《ラノワールの再生地/Llanowar Reborn》
《クアンドリクスの神童、ジモーン/Zimone, Quandrix Prodigy》
《守護の増強者/Guardian Augmenter》
《大蛇の大魔導師、かせ斗/Kaseto, Orochi Archmage》
《粘体投げの小蛙/Plaxcaster Frogling》
《狡猾な巾着切り/Crafty Cutpurse》
《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》
《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》
《ハイドラの繁殖主/Hydra Broodmaster》
《幾何学的結合体/Geometric Nexus》
《豚の呪い/Curse of the Swine》
《原初の共感/Primal Empathy》
《配列エンジン/Sequence Engine》
《統率者の眼識/Commander's Insight》
《フラクタルの装具/Fractal Harness》
《超簡略化/Oversimplify》
マナ加速に不安がある場合は宝物、エルドラージ末裔、エルドラージ落とし子を生成するカードを採用しましょう。
《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner》
《巣の侵略者/Nest Invader》
《目なしの見張り/Eyeless Watcher》
《コジレックの捕食者/Kozilek's Predator》
《財力ある船乗り/Sailor of Means》
《裕福な海賊/Prosperous Pirates》
あたりが採用圏内です。
青緑でトークンと言うと、「苗木」「エルフ」「飛行機械」あたりがばら撒きやすく、そういった部族シナジーに寄せた構築も考えられます。
能力がシンプルながら強力で、戦場をトークンでいっぱいにしたいトークンマニアにとってはたまらない統率者と言えるでしょう。
種々様々なトークンを用意して遊んでみたいですね!
・《フラクタルの花、エシックス/Esix, Fractal Bloom》
青緑の2枚目の統率者候補もトークンに関する能力を持ちます。
詳細は少し異なりますが、トークンが戦場に出る時に《神秘の反射》が自動的に適用されるような能力。
今回も《双子唱者、アドリックスとネヴ》のように戦場に出た時にトークンを生成するクリーチャーが非常に相性が良いので、そういったクリーチャーを中心に構築していくといいでしょう。
例えば《目なしの見張り》を戦場に出すと末裔トークンが2体生成されますが、このトークンを《目なしの見張り》のコピーとして戦場に出すとそれぞれがまた末裔トークンを2体ずつ生成し、最終的に《目なしの見張り》がオリジナルを含めて3体、末裔トークンが4体戦場に出る事になります。
《双子唱者、アドリックスとネヴ》の場合は統率者、《目なしの見張り》、《大笑いの写し身》とカード3枚必要だったのに対し、こちらは統率者と《目なしの見張り》とカード2枚だけで盤面を構築する事ができます(最終的なクリーチャーの数は少し見劣りしますが・・・)。
このまま《双子唱者、アドリックスとネヴ》と同じようなトークン戦術のデッキにしても十分強力ですが、今回は特殊勝利を目指す構成を紹介します。
この構成の勝ち手段は《先端生物学者》。
《先端生物学者》の勝利条件はもちろんコピートークンでも良いので、
1.《フラクタルの花、エシックス/Esix, Fractal Bloom》
2.《先端生物学者/Biovisionary》
3.トークンを3つ以上生成するカード
が揃えば(無事に終了ステップを迎えられれば)《先端生物学者》を4体以上コントロールしているため特殊勝利となります。
固有色に緑を含むため、《先端生物学者》(クリーチャー)を探すカードは豊富に存在します。
クリーチャーを探すカードはそのままトークンを生成するクリーチャーも探してこれるため、デッキの安定性向上のため可能な限り採用しましょう。
使いやすさ、入手のしやすさの両方の観点から
《召喚士の契約/Summoner's Pact》
《原初の命令/Primal Command》
《呼応した呼集/Shared Summons》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
・・・直接《先端生物学者》を探せるカード
《新生化/Neoform》
《異界の進化/Eldritch Evolution》
《出産の殻/Birthing Pod》
《秩序の大魔術師/Magus of the Order》
《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》
・・・《先端生物学者》を探すためには別のカードも用意する必要があるカード
あたりは採用したいですね。
比較的高価で集めにくいですが
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《森の教示者/Sylvan Tutor》
《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
《破滅の終焉/Finale of Devastation》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《自然の秩序/Natural Order》
もあれば採用したいところです。
トークンを3つ以上生成するカードに関しては、なるべくなら4マナ以下で生成出来るものを優先しましょう。
《フラクタルの花、エシックス》を6マナで唱えた次のターンに土地を置くと7マナ使えますが、《先端生物学者》を唱えると3マナ、残り4マナでトークンを3つ以上生成すればスムーズに特殊勝利が出来るためです。
《菌類の芽吹き/Fungal Sprouting》
《三人組の狩り/Hunting Triad》
《種のばら撒き/Scatter the Seeds》
《胞子の大群/Spore Swarm》
《巨大な好機/Giant Opportunity》
《宝物の地図/Treasure Map》
・・・上記の条件に合致するカード
《血統の観察者/Brood Monitor》
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》
《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》
《女王スズメバチ/Hornet Queen》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
・・・上記の条件に合致しないものの、コンボ以外のタイミングでも強力なカード
IN 20
《先端生物学者/Biovisionary》
《召喚士の契約/Summoner's Pact》
《原初の命令/Primal Command》
《呼応した呼集/Shared Summons》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《新生化/Neoform》
《異界の進化/Eldritch Evolution》
《出産の殻/Birthing Pod》
《秩序の大魔術師/Magus of the Order》
《首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar》
《菌類の芽吹き/Fungal Sprouting》
《三人組の狩り/Hunting Triad》
《種のばら撒き/Scatter the Seeds》
《胞子の大群/Spore Swarm》
《巨大な好機/Giant Opportunity》
《宝物の地図/Treasure Map》
《血統の観察者/Brood Monitor》
《深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit》
《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
OUT 20
《ラノワールの再生地/Llanowar Reborn》
《オパールの宮殿/Opal Palace》
《研究堂/Study Hall》
《荒廃の双子/Desolation Twin》
《カザンドゥの牙呼び/Kazandu Tuskcaller》
《守護の増強者/Guardian Augmenter》
《大蛇の大魔導師、かせ斗/Kaseto, Orochi Archmage》
《浅瀬蟲/Reef Worm》
《忍耐強い教授、ラクサ/Ruxa, Patient Professor》
《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder》
《フラクタルの理論家、ディーカ/Deekah, Fractal Theorist》
《テラストドン/Terastodon》
《生体材料の突然変異/Biomass Mutation》
《原初の共感/Primal Empathy》
《エズーリの捕食/Ezuri's Predation》
《瓜二つ/Spitting Image》
《複製の技/Replication Technique》
《超簡略化/Oversimplify》
《統率者の眼識/Commander's Insight》
《配列エンジン/Sequence Engine》
《フラクタルの花、エシックス》は生成するトークンを別のクリーチャーのコピーにするだけなので、フラクタルトークンのように「トークンを生成してから+1/+1カウンターを乗せる」ような効果の場合、「コピートークンを生成してから+1/+1カウンターを乗せる」という効果に置き換わります。
従ってコピー元のクリーチャーよりも強力なトークンを生成する事が出来、そういった方向性でデッキを組む事も考えられます。
《双子唱者、アドリックスとネヴ》と似たようなトークンデッキにも、異なる方向性のトークンデッキにも出来るため好みに合わせてチューニング出来る統率者といえるでしょう。
・《シルバークイルの牙、フェリーサ/Felisa, Fang of Silverquill》
白黒のカウンターを活用した統率者候補。
自分のクリーチャーが死亡した時に《搭載歩行機械》のように墨獣トークンを生成するという能力がキーになります。
統率者の能力で勝利することを考えると、「+1/+1カウンターが大量に乗ったクリーチャーを生け贄に捧げ、大量の墨獣トークンで攻撃する」という流れに持ち込むのが最もシンプルで目指しやすい勝ち筋ですね。
まずは+1/+1カウンターが大量に乗ったクリーチャーを準備します。
自身の能力でカウンターを増やせるとはいえ《時間人形》などのように1ターンに1個ずつしか増やせないカードは動きが鈍いためあまりオススメできません。
他のカードを必要とせずに+1/+1カウンターを多く乗せて戦場に出てくるクリーチャーは
《果てしなきもの/Endless One》
《ウギンの召喚体/Ugin's Conjurant》
《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
など、+1/+1カウンターの数がマナ総量と同じものをなるべく使用したいですね。
事前準備が必要なものでは
《兵団の隊長/Squad Captain》
《カストーディの霊魂縛り/Custodi Soulbinders》
《ドレイク街の遺棄者/Drakestown Forgotten》
《苦悶の権化/Embodiment of Agonies》
などは大量に+1/+1カウンターを乗せて戦場に出せる可能性を秘めています。
戦場に出た後に自身の能力で+1/+1カウンターを乗せられるものでは、
《物騒な群衆/Unruly Mob》
《第九橋の巡回員/Ninth Bridge Patrol》
《薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Rose》
《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》
《血蠅の大群/Swarm of Bloodflies》
《シルムガルの腐肉あさり/Silumgar Scavenger》
《解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled》
《ダスキネルの工作員、ネイディア/Nadier, Agent of the Duskenel》
《黄昏の群れ操り/Twilight Drover》
・・・クリーチャーが死亡するたびに+1/+1カウンターを乗せるクリーチャー
《流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseur》
《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
《救われぬ者、クラヴ/Krav, the Unredeemed》
・・・クリーチャーの生け贄を要求するクリーチャー
《心臓追い/Bloodtracker》
《堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen》
・・・その他のリソースを要求して+1/+1カウンターを大量に乗せられるクリーチャー
をバランス良く採用しましょう。
《バスリの結束》などのような+1/+1カウンターを自分のクリーチャーにばら撒くカードも採用を考えられます。
ただ、先述の「+1/+1カウンターが大量に乗ったクリーチャー」に乗せるために使うというよりは「大量の墨獣トークンで攻撃する」ために使うカードという認識でいた方がよく、従ってそこまで枚数をたくさんとる必要はありません。
《光輝の学部長、シャイル/Shaile, Dean of Radiance》
《不敗の陣形/Unbreakable Formation》
《聖戦士の進軍/Cathars' Crusade》
《フェリダーの撤退/Felidar Retreat》
など、+1/+1カウンターを乗せる以外の用途で使えたりインパクトが強いものを採用しましょう。
《聖戦士の進軍》を採用する場合、無限頑強コンボ用のカードを入れておくのも良いですね。
《聖戦士の進軍》《金属ミミック》《族樹の精霊、アナフェンザ》(などの-1/-1カウンターを打ち消せるカード)
+
《朽ちゆくゴブリン》《小型マスティコア》(などの軽量頑強持ちクリーチャー)
+
《爆破基地》(などのコストのかからない生け贄手段)
が揃えば頑強持ちクリーチャーを無限に生け贄に捧げる事が可能です。
生け贄手段として先述の《屍肉喰らい》などを用いると《屍肉喰らい》が無限に強化され、最後に《屍肉喰らい》自身を生け贄に捧げる事で《シルバークイルの牙、フェリーサ》の能力によりついでに墨獣トークンを無限に生成する事も可能です。
カウンターであればなんでもいいので、+1/+1カウンターだけでなく-1/-1カウンターを参照するカードも入れられます。
特に-1/-1カウンターを参照するカードではありませんが、《黒の太陽の頂点》は非常に強力で、対戦相手のクリーチャーを一掃しつつ、自分のトークンでないクリーチャー×Xの値の数だけ墨獣を生成出来ます。
残念ながら《シルバークイルの牙、フェリーサ》も(ほとんどの場合)一緒に死亡してしまいますが、更地に自分だけ墨獣を大量にコントロールしている盤面が作り上げられるので他の-1/-1カウンターを参照するカードを採用しなくともこれだけは入れておいた方が良いでしょう。
+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが同時に乗って死亡したクリーチャーの場合、それらのカウンターの数を合わせた分墨獣が生成されます。
例えば1/1のクリーチャーに+1/+1カウンターが3個乗っていて、-1/-1カウンターが4個乗った場合、合計7個の墨獣が生成されます。
IN 20
《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
《兵団の隊長/Squad Captain》
《カストーディの霊魂縛り/Custodi Soulbinders》
《物騒な群衆/Unruly Mob》
《薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Rose》
《解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled》
《ダスキネルの工作員、ネイディア/Nadier, Agent of the Duskenel》
《黄昏の群れ操り/Twilight Drover》
《流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseur》
《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
《心臓追い/Bloodtracker》
《堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen》
《光輝の学部長、シャイル/Shaile, Dean of Radiance》
《不敗の陣形/Unbreakable Formation》
《聖戦士の進軍/Cathars' Crusade》
《族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit》
《朽ちゆくゴブリン/Putrid Goblin》
《小型マスティコア/Lesser Masticore》
《爆破基地/Blasting Station》
《黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith》
OUT 20
《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》
《オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica》
《鋭敏な決闘者/Keen Duelist》
《戦闘書家/Combat Calligrapher》
《狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu》
《奨学金寄付者/Scholarship Sponsor》
《守護の執政官/Guardian Archon》
《真価の宗匠/Magister of Worth》
《死致の執政/Deathbringer Regent》
《原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn》
《血に飢えた刃/Bloodthirsty Blade》
《狡猾な弁論/Cunning Rhetoric》
《騒然の呪い/Curse of Disturbance》
《寄生の推進力/Parasitic Impetus》
《繁栄のペンダント/Pendant of Prosperity》
《秘密のランデブー/Secret Rendezvous》
《正義の勇者ギデオン/Gideon, Champion of Justice》
《魅力的な契約/Tempting Contract》
《具現の技/Incarnation Technique》
《債務者の弔鐘/Debtors' Knell》
《シルバークイルの牙、フェリーサ》は参照するものがカウンターなので異なる構成もいくつか考えられます。
その一つの例としてアーティファクトに寄せて接合持ちのアーティファクトクリーチャーを用いる構成があります。
接合持ちクリーチャーが死亡した時に墨獣を生成しつつ、乗っていたカウンターを別の接合持ちに移動して、その接合持ちが死亡したらより多くの墨獣を生成出来るようになります。
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》
《電結の破壊者/Arcbound Crusher》
《電結の回収者/Arcbound Reclaimer》
《屑鉄場の再構成機/Scrapyard Recombiner》
などの優秀な接合持ちを中心に採用していく事になります。
しっかりアーティファクトに寄せる場合は接合持ちクリーチャーは性能の良し悪しに関わらずあるだけ入れてしまってもいいかもしれません。
この構成では接合の相性の良さもそうですが、《鋼の監視者》《ゲスの玉座》などのアーティファクトとシナジーする強力なカードを採用出来る点が強みですね。
別の構成では《スカラベの巣》などの-1/-1カウンターを参照するカードを採用したデッキも考えられます。
この場合は固有色が違いますが《毒物の侍臣、ハパチラ》デッキで採用しているようなアモンケットやシャドウムーアのカードが活躍しそうです。
《シルバークイルの牙、フェリーサ》もまた色々な構成に組み替えて長く遊べそうな統率者ですね。
・《大衆扇動者、ブリーナ/Breena, the Demagogue》
白黒のもう1枚の統率者候補。
能力が中々複雑ですが、
・あなたの対戦相手が攻撃された時
・そのプレイヤーのライフが、あなたの対戦相手の中でライフが最小でない時
に誘発し、
・攻撃したプレイヤーが1ドロー
・あなたのクリーチャー1体に+1/+1カウンターを2個乗せる
の2つが解決されます。
例えばあなたの対戦相手A、B、Cのライフがそれぞれ40、35、30だった場合、
あなた→AかBを攻撃すると誘発
A→Bを攻撃すると誘発
B→Aを攻撃すると誘発
C→AかBを攻撃すると誘発
つまりライフが多い人が攻撃されるたびに誘発するようなイメージです。
ちなみにこの時にあなたかCがAとBを同時に攻撃すると2回誘発して、攻撃したプレイヤーは2ドロー、あなたは自分のクリーチャーに+1/+1カウンターを合計4個乗せる事が出来ます。
《大衆扇動者、ブリーナ》の能力を能動的に活用していくためには、クリーチャーを多く並べ、戦闘をしていく構成にする必要があります。
強力な最序盤の動きは
1ターン目:1枚目のクリーチャー
2ターン目:2枚目のクリーチャーを戦場に出しつつプレイヤーAを攻撃
3ターン目:統率者を戦場に出しつつプレイヤーBとCを攻撃して能力が2回誘発
というもの。
対戦相手の《マナの合流点》などのライフを失う土地などによって計算が狂う可能性もありますが、サイズが小さくても良いので攻撃できるクリーチャーを1ターン目から展開する必要があります。
とはいえ1マナ以下のクリーチャーならなんでもいいわけではなく、
《敬愛される王女/Beloved Princess》
《血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion》
《セラの高位僧/Serra Ascendant》
《鬼火/Will-o'-the-Wisp》
などの対戦相手がブロックしにくい能力を持ったクリーチャー、
《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life's Bounty》
《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard》
《ルーンの与え手/Giver of Runes》
《ルーンの母/Mother of Runes》
《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》
《巨人落とし/Giant Killer》
《無私の救助犬/Selfless Savior》
などの中盤以降に引いても他の役割を持てる1マナクリーチャーなど、無駄になりにくいクリーチャーをしっかりと選別して採用しましょう。
マナ総量が小さいクリーチャーが多すぎるとその分カードパワーが低くなってしまいます。
《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
《往時の主教/Bygone Bishop》
《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》
《カストーディの魂呼び/Custodi Soulcaller》
《白粘土の教団/Order of Whiteclay》
《戦列への復帰/Return to the Ranks》
などのマナ総量が小さいクリーチャーをサポートしてくれるカードが白に多くあるためこういったカードでアドバンテージを稼いでカードパワーの低さをカバーしましょう。
感染というキーワード能力は《大衆扇動者、ブリーナ》の能力とかみ合っています。
対戦相手のライフを変動させる事なく能力を誘発させる事ができる上に、+1/+1カウンターを2個乗せる事は普通にライフを減らす時よりも勝利に大きく近づきます。
幸い白にも黒にも感染持ちのクリーチャーは多く存在します。
《媒介のアスプ/Vector Asp》
《汚れた一撃/Tainted Strike》
《解剖妖魔/Flensermite》
《ぎらつく油/Glistening Oil》
《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
《敗残のレオニン/Lost Leonin》
《屍百足/Necropede》
《ファイレクシア化/Phyresis》
《疫病のマイア/Plague Myr》
《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》
《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
など、マナ総量の小さいものから優先的に採用していきましょう。
IN 22
《血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion》
《セラの高位僧/Serra Ascendant》
《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard》
《ルーンの母/Mother of Runes》
《無私の救助犬/Selfless Savior》
《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
《往時の主教/Bygone Bishop》
《白粘土の教団/Order of Whiteclay》
《戦列への復帰/Return to the Ranks》
《媒介のアスプ/Vector Asp》
《汚れた一撃/Tainted Strike》
《解剖妖魔/Flensermite》
《ぎらつく油/Glistening Oil》
《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
《敗残のレオニン/Lost Leonin》
《屍百足/Necropede》
《ファイレクシア化/Phyresis》
《疫病のマイア/Plague Myr》
《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》
《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
OUT 22
《やせた原野/Barren Moor》
《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
《ボレアスの軍馬/Boreas Charger》
《厚かましい盗用者/Bold Plagiarist》
《狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu》
《奨学金寄付者/Scholarship Sponsor》
《影の執筆者/Author of Shadows》
《守護の執政官/Guardian Archon》
《真価の宗匠/Magister of Worth》
《死致の執政/Deathbringer Regent》
《原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn》
《騒然の呪い/Curse of Disturbance》
《繁栄のペンダント/Pendant of Prosperity》
《秘密のランデブー/Secret Rendezvous》
《正義の勇者ギデオン/Gideon, Champion of Justice》
《魅力的な契約/Tempting Contract》
《具現の技/Incarnation Technique》
《冥府の捧げ物/Infernal Offering》
《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
《切望の宝石/Coveted Jewel》
《債務者の弔鐘/Debtors' Knell》
《大衆扇動者、ブリーナ》は能力が独特で、他の対戦相手の攻撃をうまく誘導する必要があり、いわゆる政治力・交渉力が試される統率者といえます。
ちなみに最終的に1対1のタイマン勝負になった時は統率者の能力は誘発しない点に注意が必要です。
デッキの構成というよりは実際にプレイしている時の政治力・交渉力を鍛えられるどちらかというと玄人向けな統率者かもしれません。
・《本質の予見者、ウィロウダスク/Willowdusk, Essence Seer》
黒緑の統率者候補。
ライフゲインシナジー・・・と思いきや失ったライフも参照出来るという珍しい能力。
この能力では統率者を強化出来ないため統率者ダメージは狙えません。
ライフを回復する効果は基本的にメリットとして扱われるのでライフを回復しつつ何か他の事をするカードはあまりありません。
一方ライフを失う効果は基本的にデメリットなので、
《森の知恵/Sylvan Library》
《月光の取り引き/Moonlight Bargain》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《夜の囁き/Night's Whisper》
《古えの渇望/Ancient Craving》
《アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast》
《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》
《冥府の契約/Infernal Contract》
《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master》
《再活性/Reanimate》
などのようにカードを補充したり、
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《色あせた城塞/Tarnished Citadel》
《ベレドロス・ウィザーブルーム/Beledros Witherbloom》
などのようにマナを加えたり、
《四肢切断/Dismember》
《殺し/Snuff Out》
《血の復讐/Vendetta》
《潰瘍化/Ulcerate》
などのようにクリーチャーを除去したり、色々な事が出来ます。
いくら初期ライフが多い統率者戦だからと言ってライフを失ってばかりではいけないので、少しはライフを回復する効果を持つカードを入れた方が良いでしょう。
能力でクリーチャーを強化出来るので、絆魂を持たせるカードを少し意識して採用すると強化する動きとかみ合う事でしょう。
絆魂持ちのクリーチャーはたくさんいるので好みに合わせて採用しても良いですが、統率者の能力と相性が良いファイレクシアマナを活用する《ヨーグモスの息子、ケリク》は特にオススメです。
また、タップを起動コストに含む起動型能力を持つ統率者すべてに言えますが、
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《教術師の石/Magewright's Stone》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《賦活/Instill Energy》
《Nature's Chosen》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
《天光を求める者/Seeker of Skybreak》
などの起動型能力サポートカードも採用した方が良いでしょう。
能力で参照するライフの値はそのターン中に変動した値なので、ターンを跨いでしまうとまたライフを変動させる必要があり、少々面倒です。
なるべくなら同一ターン中に何度も起動して一気に強化を終わらせたいですね。
最後に統率者の能力で強化して勝ちにつなげやすいクリーチャーが必要です。
単純な絆魂持ちのクリーチャーを強化して攻撃するだけではなかなかゲームは終わりません。
《雑食のハイドラ/Hydra Omnivore》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
《草分けるアイベックス/Pathbreaker Ibex》
《野生の獣使い/Wild Beastmaster》
はクリーチャー1体を強化するだけで複数の対戦相手のライフを同時に脅かすことが出来る貴重なフィニッシャーとして採用できます。
《絞墓の群衆/Noosegraf Mob》
《トリスケリオン/Triskelion》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
は乗せた+1/+1カウンターを消費して追加の戦力やダメージに変換できるクリーチャー。
IN 21
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《夜の囁き/Night's Whisper》
《血の署名/Sign in Blood》
《アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast》
《冥府の契約/Infernal Contract》
《再活性/Reanimate》
《ベレドロス・ウィザーブルーム/Beledros Witherbloom》
《四肢切断/Dismember》
《殺し/Snuff Out》
《血の復讐/Vendetta》
《ヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth》
《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《賦活/Instill Energy》
《Nature's Chosen》
《雑食のハイドラ/Hydra Omnivore》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
《草分けるアイベックス/Pathbreaker Ibex》
《野生の獣使い/Wild Beastmaster》
《絞墓の群衆/Noosegraf Mob》
《トリスケリオン/Triskelion》
OUT 21
《お菓子の小屋/Gingerbread Cabin》
《樹液染みの森/Sapseep Forest》
《吸血術士/Sangromancer》
《老いざる精体/Ageless Entity》
《血の美食家/Epicure of Blood》
《暗影の召喚士、ティヴァシュ/Tivash, Gloom Summoner》
《霊園の庭師、イェドラ/Yedora, Grave Gardener》
《果敢な血王/Defiant Bloodlord》
《翠緑の太陽の化身/Verdant Sun's Avatar》
《不死の霊薬/Elixir of Immortality》
《過去の受難/Suffer the Past》
《禍々しい協定/Damnable Pact》
《花崗岩の凝視/Gaze of Granite》
《治癒の技/Healing Technique》
《極楽の羽飾り/Paradise Plume》
《アルハマレットの書庫/Alhammarret's Archive》
《腐れ蔦の再生/Moldervine Reclamation》
《血なまぐさい結合/Sanguine Bond》
《ヴェンセールの日誌/Venser's Journal》
《ニッサの復興/Nissa's Renewal》
《死の味/Taste of Death》
クリーチャーを強化できる統率者の常として感染に頼る構成も可能です。
その場合は《大衆扇動者、ブリーナ》の項目で紹介した軽量クリーチャーを始めとして緑にも感染カードが複数あるので頭数に困る事はないでしょう。
また、今回はライフを失う事で統率者の能力を機能させる構成で進めましたが、もちろんライフを回復する構成にしても良いですね。
その場合は《料理長、ギヨーム》《魂浸し、ダイナ》を統率者にする時とは異なった強みを押し出していった方がいいかもしれません。
上手い事ハマると一気にクリーチャーを強化できる統率者なので、こういったガチャガチャしたギミックが好きなプレイヤーにオススメの統率者です。
・《料理長、ギヨーム/Gyome, Master Chef》
黒緑のもう1枚の統率者候補は食物トークンをフィーチャーした能力を持っています。
せっかくなので食物トークンを活用する事をメインに据えた構成でデッキを考えていきましょう。
まずは食物トークン関連カードを入れていきます。
《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》
《貪るトロールの王/Feasting Troll King》
《金のガチョウ/Gilded Goose》
《抜け目ない狩人/Savvy Hunter》
《パンくずの道標/Trail of Crumbs》
《魔女のかまど/Witch's Oven》
この辺りのカードは統率者戦でも十分戦力になるポテンシャルを持っています。
食物トークンがアーティファクトという事を利用して、アーティファクトシナジーのカードも採用できます。
《交易所/Trading Post》
《肉体彫刻家、ケスキット/Keskit, the Flesh Sculptor》
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
《マリオネットの達人/Marionette Master》
《艱苦の伝令/Herald of Anguish》
《鼓舞する彫像/Inspiring Statuary》
これらのカードは食物を活用して各種アドバンテージにつなげられるカードです。
《マリオネットの達人》は特に食物をライフに変換しているだけでそのままフィニッシュにもつなげられる重要な勝ち手段ですね。
食物を生け贄に捧げる事で安定してライフを回復できる事に着目して、まだデッキに入っていないライフ回復関連カードも採用できます。
《大食のワーム/Voracious Wurm》
《血の研究者/Blood Researcher》
《血の絆の吸血鬼/Bloodbond Vampire》
《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》
また、最近値上がり気味ではありますが《極上の血/Exquisite Blood》も《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》などの「ライフを回復したら対戦相手のライフを失わせる」カードと組み合わせることでループして即死コンボにつながるためなるべく採用したいですね。
IN 17
《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》
《貪るトロールの王/Feasting Troll King》
《金のガチョウ/Gilded Goose》
《抜け目ない狩人/Savvy Hunter》
《パンくずの道標/Trail of Crumbs》
《魔女のかまど/Witch's Oven》
《交易所/Trading Post》
《肉体彫刻家、ケスキット/Keskit, the Flesh Sculptor》
《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
《マリオネットの達人/Marionette Master》
《艱苦の伝令/Herald of Anguish》
《鼓舞する彫像/Inspiring Statuary》
《大食のワーム/Voracious Wurm》
《血の研究者/Blood Researcher》
《血の絆の吸血鬼/Bloodbond Vampire》
《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》
《極上の血/Exquisite Blood》
OUT 17
《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》
《樹液染みの森/Sapseep Forest》
《吸血術士/Sangromancer》
《霊園の庭師、イェドラ/Yedora, Grave Gardener》
《不死の霊薬/Elixir of Immortality》
《過去の受難/Suffer the Past》
《太陽のしずく/Sun Droplet》
《荒廃の塚/Blight Mound》
《楽園の贈り物/Gift of Paradise》
《清純のタリスマン/Pristine Talisman》
《本質の脈動/Essence Pulse》
《花崗岩の凝視/Gaze of Granite》
《治癒の技/Healing Technique》
《極楽の羽飾り/Paradise Plume》
《アルハマレットの書庫/Alhammarret's Archive》
《ヴェンセールの日誌/Venser's Journal》
《ニッサの復興/Nissa's Renewal》
《料理長、ギヨーム》は本体のスペックが5/3トランプルと比較的サイズが大きいため、そこを活かして統率者ダメージを狙うような構成にしても良いかもしれません。
その場合は《籠城用投薬》等のより攻撃的なカードをチョイスしていきましょう。
今回は《料理長、ギヨーム》は破壊不能を持たせて本人を含めたシステムクリーチャーを除去から守りやすいという点に注目してシナジー重視の構成にしてみました。
比較的クセがなく、破壊不能のおかげで戦場に定着しやすい統率者なので、しぶとく戦える統率者と言えますね。
以上で『統率者(2021年版)』編の記事は終了です。
今回もデッキの組みごたえのある統率者ばかりでしたね。
物によってはここから統率者戦を始めるには難しいような統率者もいるので、ぜひ自分にあった統率者を見つけてみてください!
それでは次の『モダンホライゾン2』の記事でお会いしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!