Fest is back!:プレイヤーズコンベンションへの誘い 第四回
タグ:Fest is back!, カバレージ, チャンピオンズカップファイナル, パイオニア, プレイヤーズコンベンション, 岩SHOW
11月に突入し、いよいよプレイヤーズコンベンションが目の前に!
発表された当初は11月末とかずっと先の話だなとか思ってたのに、もう本当にあっという間。
同イベントに皆を誘う当コラムの役目もいよいよ終わりを迎えることに。最後になる今回は...
エターナルウィークエンド/Eternal Weekend(以下EW)の帰還ッ!10月末に突如発表されたことで驚いたプレイヤーも少なくないはず。EWはエターナルフォーマット、ヴィンテージとレガシーを遊びつくす週末のこと。
エターナルは悠久、永遠の意味でその名の通りこれらの構築フォーマットではマジック創成期から今日に至るまでのあらゆるセットがカードプールに含まれている。
リリースから1年経たないカードともうすぐ30年というカードが同じ舞台に立つ、夢の頂上決戦とでも言うべき刺激的なフォーマットだ。
ヴィンテージはテーブルの上で行われる通常のマジックを壊してしまうようなカードを投げるなどの動作を行うもの、あるいは銀枠・どんぐりカードといったものは禁止されているが、その他のパワーカードは「強すぎる」という理由での禁止はされていない。
デッキに1枚までの制限カードとして、《Black Lotus》をはじめとするパワー9や《露天鉱床》《Mishra's Workshop》《ドルイドの誓い》など他のフォーマットでは拝めない激ヤバなカード達ががっぷり四つに組み合う古の闘技場だ。
一方レガシーではそういったデンジャラスすぎるカードは禁止されているが、こちらはこちらでヴィンテージでは制限の《渦まく知識》《思案》などの軽量ドローが問題なく4枚使え、アグロ・コントロール・コンボの3すくみを中心としたヴィンテージとはまた異なったメタゲームを楽しめる。
カードがより集めやすいレガシーは過去にグランプリも国内外を問わず多く開催されており、古き良きカードを中心にマジックを心底愛するプレイヤー達が集って激闘を繰り広げたものだ。
EWは2003年より開催されたNORTH AMERICAN VINTAGE CHAMPIONSHIPがその前身だ。その名の通り北アメリカ大陸でのヴィンテージチャンピオンを決めるものであり、以後毎年開催される人気イベントに。
2011年からはNORTH AMERICAN LEGACY CHAMPIONSHIPも併催されるようになり、今のEWの形式が確立された。北アメリカとはいうが参加者に出身地の制限はなく、日本から遠征するプレイヤーもおりチャンピオンに輝いたことも。
この年に一度のエターナル好きにとってのお祭りは2016年からヨーロッパで、そして2018年からはここ日本でも開催されるようになり、世界中のエターナルプレイヤーが熱狂することに。
2020・21年にはイベントの開催が困難だったためMagic Online上で開催されたが、やはり会場に集ってワイワイやるのがこのイベントには向いている。キャリアの長いプレイヤーが中心となるので、年に一度の同窓会的な意味合いも大きいからね。
元気してたかい、変わらずそのデッキ好きだな、新しいコレクション手に入った?などなど場内でプレイヤー達が試合以外の部分でもまったりと語り合う姿を目にすることは、スタッフ参加していた僕にとっても癒しであった。
その待ちに待ったヴィンテージ・レガシーの王者を決めるイベントがテーブルトップに帰ってくる!
EWの目玉は優勝トロフィー。プロツアーやグランプリなどのプロシーンでの豪華なトロフィーも素晴らしいものだが、EWのそれはカード好きにはたまらない特別な逸品である。それは...ヴィンテージとレガシー、それぞれのフォーマットを代表するカードそのものだ!
(Eternal Weekend Asia2018 レガシー選手権優勝トロフィーを手にはしゃぐ浅原さん、筆者岩SHOW、黒田さん)
ご覧の通り、超デカいカードがトロフィー代わりにプレゼントされるのである。このサイズだからゲームでは使用できないが、しっかりと実物のカード同様に作られている。
そして...上の画像のカードの表面、照明が反射しているのがおわかりいただけるかと。しっかりと額装されているということだが、何故このトロフィーがこうも丁寧に覆われているのか?その理由は
これらのトロフィーのイラスト部分は「ホンモノ」だからである。そう、本物。実際の原画が埋め込まれているのだ!
EW初期のトロフィーのイラストはMagic Onlineで再録されるときに用いられたものだった。世界中のエターナルプレイヤーが使っているカードの原画が我が手に...こんなにも気分の良いことがあるだろうか。
ヴィンテージはパワー9、レガシーはデュアルランドとそれぞれのフォーマットになくてはならないカードがトロフィーとなっている。
2018・19年のアジア大会では《Timetwister》《Mox Sapphire》《Plateau》《Bayou》が贈呈された。
いずれも新規イラストで、今後オンライン上などでこのイラストを用いたカードがリリースされた際には「あれの原画、家にあるんだぜ」とドヤれる至高の逸品だ。
そして2年の空白期間を経て開催される今回のアジア大会では
ヴィンテージ選手権の優勝者には《Bazaar of Baghdad》!
レガシー選手権の優勝者には《ガイアの揺籃の地》!
それぞれの新規アートがトロフィーとなって贈呈される。こいつはヤベェ、どっちもそれぞれのフォーマットで輝きを放っているフォーマットを代表する土地の1つだ。
どちらも雰囲気満点なイラストがこれぞエターナルという感じでたまらない。《ガイアの揺籃の地》は伝説のカードのカード名欄にそれを示すデザインが施されるようになってから初の新規モデルの登場ということで、インパクト大だな。
そして!さらに!2022年の大会ではこのトロフィーに匹敵する、プレイヤーにとって最高の記念品となるものも賞品に加わった。それが、TOP8入賞者に配布されるプロモカードである。
ヴィンテージは《噴出》!過去に2度の制限解除を経て、最終的に3度目の制限カードとなったという特異なエピソードを持つドロー呪文だ。
島を2枚手札に戻すことでマナを払わずに唱えられる2枚ドローであり、マナ不要で瞬間的に手札を増やすことが出来るパワフルなインスタントだ。戻した土地は出し直せばある種のマナ加速にもなる。
特に《Fastbond》との組み合わせは強烈で、戻した土地をすかさず両方戦場に出すことで引いてきた2枚のカードも即座に唱えられてしまう。
レガシーで禁止解除される未来はイメージできず、まさにヴィンテージならではの1枚。TOP8に入賞すれば、今後のヴィンテージのMyデッキにはこの至高のプロモを搭載することが許される。自己紹介の名刺代わりに唱えてみたい!
レガシーではなんと《思案》!環境の青いデッキでこれを使わない方が少ないレベルの万能1マナソーサリー。枚数を抑えた土地を探し、コンボパーツや逆転の一手も手繰り寄せる。
過去のレガシー選手権でも幾度となく勝敗の起点となりドラマを生んだ《思案》の旧枠プロモ...これまでのものとはまた一味違ったイラストも美しく、デッキの《思案》をこれにアップグレードすることはレガシープレイヤーにとって最大の名誉となるだろう。
どちらのプロモも今回プレイヤーズコンベンション内にて開催される2022 Asia Vintage Championshipと2022 Asia Legacy Championship、そして北アメリカとMagic Onlineで開催されるEWでTOP入賞賞品として配布される。これのみである。
つまりは、《噴出》も《思案》も、世界で24枚しか存在しないカードということになる。プロモカードは数あれど、ここまで数の少ないものはほぼ前例がない。
《思案》を4枚このプロモにしたデッキは、世界で6つしか作ることが出来ないってことだぜ?そんなまさしく幻のカードを入手できる、2022年度のAsia Eternal Weekendはこれまで以上にプレミアムなイベントになる!
それぞれにヴィンテージは26日(土)、レガシーは27日(日)開催予定。詳細はこちらから。
特に気を付けて欲しいのは、参加人数最大750名・大規模イベントとなるレガシーは当日受付を行わないという点。
残念ながら深夜のテンションから会場に向かっていざアジア王者!というわけにはいかないので、参戦を少しでも考えている人はお早めに事前受付をすませておいてね!
では、アジアのエターナル愛好家にとって最高の週末になること、皆が無事に会場に来て、楽しい時間を過ごせることを願っているよ!
全4回でお届けしたプレイヤーズコンベンションとはどういうイベントかお伝えするシリーズ。2年半ぶりのマジックの祭典のワクワク感、伝わったかな?
1人でも多くの方に「行ってみたいな」と思っていただければ光栄だ。そして「よし行こう!」となってくれたのであればこれに勝る喜びはないね。
じゃあ、AICHI SKY EXPOの 展示ホールDで待ってるよ。ようやく帰還したビッグイベント、心の底から楽しもう!