2014/03/26 花盛りの春 - Card of the Day -今日の1枚-

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花盛りの春/Vernal Bloom

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春と言えば、花。河原に生えている雑草も、桜の木も、皆それぞれの美しい花を咲かせて見る者を楽しませてくれる。思わず足を止めてしまうこともしばしばで、そのためこの季節はいつもなら自転車という距離でもちょっと歩いてみるかとなることがある。


マジックの世界でも、春は花の季節であり、ポカポカ陽気の中でかわいらしい小さな花が顔を見せるようだ。それにより、大地からはより多くのマナが得られるようになる。森からマナを出すと、そのプレイヤーのマナプールに恵みの緑マナがもう1つおまけされる。ありがたい話である。

増えた緑マナの使い道は、緑という色の特性上困ることはないだろう。ビッグ・グリーン・モンスターを叩きつけてやれば良いし、何かしらの起動型能力を絡めた無限コンボなんかも狙うのは簡単だ。


この手のマナを倍加させるエンチャントやクリーチャーは、マジックの歴史の中ではちょくちょく顔を見せている。それらの中で、4マナというのは軽量のものである。4マナもかかっているとはいえ、次のターンには8マナ10マナ手に入る訳で十分強力なものであると言えよう。

それらのカードがそんなに「入れ得」なオイシイものであるはずはなく、例えば《ほとばしる魔力》や《春の鼓動》なんかはこれより安い3マナであるが、相手もその恩恵を受けることができるという無視できない大きすぎるデメリットを持っている。

迂闊に出すと、ターンが返ってくる前に死ぬことすらあるだろう。それらと比べると、このエンチャントは相手の森にもボーナスを与えてしまう代わりに、相手が森さえ使用していなければこっちだけオイシイ思いができる1枚となっている。軽さをとるか手堅さをとるか、プレイヤーにとって選択肢が増えることは素晴らしい。


「森」でさえあれば、各種デュアルランドやギルドランド、さらには《ドライアドの東屋》《樹液染みの森》からもボーナスを得ることが出来る。勿論、森でない土地は極力排除した方が良いにせよ、決して2色デッキで使い物にならないというわけでもない。緑単の動きをしながら《スフィンクスの啓示》《苦悩火》といったカードを叩きつけるのも面白そうではある。


このカードの挙動は、実質マナが倍になっているとはいえ、森からマナが出ている訳ではないことに注意したい。土地から出るマナを参照する場合は本来のままであるし、例えば《汚染》ロックを受けたとしても、森から黒を出せば誘発して緑マナを得ることが可能なのだ。

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