2014/08/04 らせんの円錐 - Card of the Day -今日の1枚-

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らせんの円錐/Helix Pinnacle

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その昔、「Orb of Insight」という公式が用意した遊び心とサービス心の結晶体的風物詩が存在した。現在では公式サイトや各国のマジック情報サイトを通じて、新セットの情報が続々と毎日更新されて行きプレリ前には全てのカードを把握できるようになっている。

しかし以前は、こういった最新カードの情報を正式な発表以前に「自分で引き出す」ことが可能だったのだ。それが特設サイトに設けられる「Orb of Insight」コーナー。ここでは、オーブに向かってワードを入力すると、偉大なるオーブがその次元の情報を引き出してくれるというもの。

具体例を挙げて説明しよう。例えば「Goblin」と入力したとする(僕はまずこれを入力していた)。すると、オーブには「6」という数字が浮かび上がる。そう、この数字は、このセットのカードテキストに書かれたその単語の数を示すものだ。

この情報から「今回のセットには○○に関するカードが○枚ある」という断片的な情報が得られるというわけだ。「今回のセットにはマーフォークがいないよ…」「オーラがやたらあるぞ」「当たり前だけどMoxでは一件もヒットしなかったぜHAHAHA」といったやりとりが世界中で行われ、プレイヤー達は現物を見るまで様々な想像に胸を膨らませるのである。それはそれは楽しい企画だった。

「イーブンタイド」のオーブが公開となった日、僕もいろいろ打ちこんではその結果を掲示板などで共有していた。そこで僕が実際に入力してみて「Win」と「100」という豪快な単語に、それぞれ1件のヒットがあった。

これを早速友人・ネットと共有し、皆で「100って何?ライフ回復とか?」「新たな勝利条件カード登場か~」「夢の100点火力キターー!」など盛り上がっていた。

そして、正式にスポイラーが公開される。そこにあったのは、まさかの「Win」と「100」双方に関するカード《円錐のらせん》の姿であった。塔カウンターという独自のカウンターを用いる、最軽量にして最も投資が必要な勝利条件カードである。

《機知の戦い》デッキはその塔の如き姿から「バベル」と呼ばれるが、このカードは自らがバベルの塔と化す。垂直に100個カウンターを積み上げてみたいが、周りの迷惑も考慮しようね。

僕は統率者戦にてこれを使用していた時期がある。《ラノワールの使者、ロフェロス》がコマンダーとして指定できた僅かな期間だが、その頃は各種「無限マナ」コンボは勿論のこと、《覚醒》と組み合わせることで難なくあっという間に100個のカウンターを用意することができた。楽しかったなぁ。

そんな訳で今週は「勝利!ウィーク」をお届けしよう。

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