くーやんの「Collector Tutor」第6回 Compact & Error
タグ：くーやん, くーやんの「Collector Tutor」, カジュアル, 日下部恭平, 読み物どうも、こちらでは御無沙汰しています！
「Collector Tutor」約一か月ぶりの更新です。
と言っても他にもこんな記事やあんな記事も書いていますので、お時間があれば是非読んでみて下さい！
というわけで冒頭から宣伝で話が脱線しそうですが、今回も珍しいものを紹介していきましょう！
コンパクトブースター
最近マジックを始めた方は聞いた事すらないアイテムだと思いますが、2009年に販売経路拡大を目的として、通常のパックよりも枚数が少ない代わりにお値段も安い「コンパクトブースター」というものが発売されました。
つまりはスーパーやコンビニのようなところに置いてもらいたいけれど通常ブースターは原価が高くて扱いにくい・・・といった問題を解消するために作られたそうです。
アメリカでは「コンフラックス」から登場し、日本でも「基本セット2010」と「ゼンディカー」のコンパクトブースターが同じ日に発売されています。
1パック6枚入りでお値段は通常ブースターの半額以下ということで、めちゃめちゃお得では！？と当時誰もが思ったのですが...そこはやはり廉価版ということで、パックに必ずレアが入っているわけでは無かった、故にお安いパックというわけなんですね...。
正確な内訳は6+1枚でアンコモン1枚、コモン3枚、基本土地1枚+コモン～神話レアからランダムで1枚、それに加えトークンか広告カード1枚という内容でした。
やはり「ブースターを開封すれば必ずレアが出る」という文化のあった当時のプレイヤーには受け入れられなかったのか、「新たなるファイレクシア」を最後に約2年という短い期間で販売が終了されてしまうことになります。
「ゼンディカー」と「ワールドウェイク」だけは当時通常ブースターにプレミア価格が付いたことと、すでに1枚100円くらいの値段がついていたフルアートのゼンディカー版基本土地が必ず出るということで、瞬く間に売り切れてしまったのですが...。
で、現在ですがこのコンパクトブースターのパック、まずほとんど市場に出回っていない上に、世界には"ブースターパックコレクター"というマジックの全セットの全言語・全絵柄のブースターパックをコレクションしたいという、まさしく茨の道を突き進む方たちがいるお蔭で、当時よりは高額で取引されているようです。
これからパックのコレクションを目指す方には、持っておきたいけれどもかなり難しいアイテムになりそうですね！
カットミスエラー
写真の通りで、原因は分かりませんがシートから切り出される時にズレてカットされてしまい、下のカードが少し見えてしまっているカード達です。
もっと大きくズレたものも昔はよく見たのですが、最近はこういったミスカットは減ってきたように思います。
このくらいのズレはたまに見るので、まあ物としてそこまで珍しくは無いのですが...アンカットシートの状態では白いカードの下に黒いカードがきている・黒のカードの下には赤いカードがきているということなど、普段は分からないことがここから読み取れて面白いですね！
余談ですが、現在のマジックのルールでは「カードを見てそれが何か判別が難しい場合、マナコストとカード名が印刷されているカードとして扱う」そうなので、もう少し大きくズレて上に絵柄やテキスト、下に違う色のコストとカード名がきた場合、名前とコストのある方のカードとして扱われるようです（※詳しくはその時のジャッジの裁定にもよりますし、これらの使用を推奨しているわけではありません。円滑なトーナメント進行を考えた場合、やはり普通のカードを使うのが一番！）。
《不可侵》英語版FOIL横ズレ
写真を見てもらったらわかると思いますが、オモテ面のテキストが思いっきりズレてますね。
当時のFOIL加工は、フィルム状のテキストを貼り付けるという手法で作られているので、フィルムを張り付ける工程でなにかしら不具合があったのでしょうか。
今のFOILの加工方法ではテキストが枠をはみ出すといったことが起こり得ないので、もう二度と見ることのない非常に珍しいエラーといえます。
これと同じように、大きく横にズレた《渦まく知識》の日本語FOILが過去オークションにて約60万円で落札されたケースもあります。コレクター恐るべし...。
ということで、今回はなかなか市場に出回らないようなアイテムを集めてみました！
気になった方はぜひ探してみてください！見つからないからこそ面白いものだと思いますしね。
それでは、今回はここまで！
また次回お会いしましょう！