ダクムーアの蠍/Dakmor Scorpion

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/07/01

ダクムーアの蠍/Dakmor Scorpion

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ドミナリアの南の果てにあるというカリマン島。この島の北には、塩の沼地が多数集まる地帯がある。ここを人々はダクムーアと呼んだ。この荒廃した地にはその環境に耐えうる頑健な生物と知性を持っているようでそうでない怪物のみ。文明の存在などなかった。《ダクムーアの女魔術師》こと沼の女王、トジラが現れるまでは。彼女はこの地に古代スラン帝国の廃墟を発見、そこを根城にし、自身が魔術的儀式により生み出した夜魔と古代スランのエンジンの類を用いて、邪悪なる軍勢を着々と築いていくのであった...。

 

というのが『ポータル・セカンドエイジ』の背景設定だ。マジックの本筋には絡んで来ないのにここまでちゃんと設定されてるってのは良いね。この沼地にはトジラに仕える兵士達や気ままに漂う邪悪なスピリットに生けるものにすがりつくゾンビがウヨウヨ。ただ他にもコウモリとかワニとかネズミとか、生態系を形成する生き物は生息しているようで。今日はそんな中から、毒と言えばサソリってなわけで《ダクムーアの蠍》を紹介しよう。

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紹介しようにも、バニラなんですよバニラ。2マナ2/1、以上で終わってしまう。もうちょっと頑張ってみよう。どんなゲームでも、序盤には何の能力も持たない低コストのキャラクターというものが出てくる。マジックにおける、そういったチュートリアル的セットである『ポータル・セカンドエイジ』のクリーチャーであるこのサソリに与えられた役目も、最序盤に出てくる雑魚ポジション。2ターン目に出せてパワー2あるけども、相手の1マナ1/1に討ち取られちゃうから攻撃にはなかなかいけないね、2マナ2/2の《仔熊》はその点優秀やね、これは緑がクリーチャーの色であるというのがってね...と、教材としての役目はしっかりと果たしている。こういうカードにもしっかりと存在意義があるのです。

 

蠍ではあるが、接死や毒やクリーチャー破壊に関する能力は持っていない、むしろ珍しいカードでもある。イラストを見るに、黒くてヌラヌラテカテカした鎧的外見からダイオウサソリの仲間かなと。この仲間はルックスもいかにもサソリで、映画なんかでもよくその姿を見るのだが...ここで一つ覚えておこう。このような見た目のサソリは、人を倒すほどの毒は持っていない。ハサミが大きくてがっしりしたサソリは、そのハサミで獲物を取ることに特化した種である。こうした連中は森林地帯に住み、体のわりに尻尾も大きくなく動きものっそり。性格も逃げ腰なもので、安全なものだと思ってよい。危ないものは、もっと小型でピンセットのようなハサミにエビの天ぷらのような立派な尻尾を持ったもの。まず間違いなく猛毒だと思っていい。非常に好戦的で、バシバシに威嚇した後に死の一撃をお見舞いしてくる。所謂砂漠で野営した際にブーツに入ってて気付かずに履いて刺されて死ぬというのはこの小型で特大尻尾グループの話である。このカードのフレイバーでもそのブーツにサソリの話が挙げられているが、このサソリはブーツに入らないほど巨大なものらしい。となると、毒が弱いグループとは言えその巨大さから危険極まるものなのかも知れない。いずれにせよ、ヤバい見た目の生き物には近寄らない方が良いね。沼地で野宿の際はご用心。

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