村栄龍司 MOPTQへの調整録~りゅうじがちょっと語ってみた~

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どうも、りゅうじです。
前回のRPTQから続いて大会レポートを書くことになりました。RPTQから新環境までしばらく「親和」を使っていたので、普段どんな感じでデッキをいじくっているかを中心に書いていきたいと思います。

僕が普段「親和」の話をする親研ゼミというグループ※での会話の一部を載せているのですが、普段はこんな感じでゆるく調整しています。

※メンバーはBIGsの人見くん、河浜さん、Damage 4 Wins!等を連載中の森安くんと僕の4名。



RPTQ後からMOPTQまで


RPTQのTOP8に入ったので、次シーズンのRPTQの参加権を得ました。
『霊気紛争』が発売するまでPPTQに出なくて良くなったので、元日に行われるMOPTQに向けてそのままモダンの調整を続ける事にしました。

RPTQ後は特にいじることもなくダラダラと遊んでいたのですが、当時の「親和」のデッキリストを眺めていたところ、《ボーマットの急使》入りのリストが目に入ったのでMOで試してみることにしました。メインはコピーして、サイドボードは手持ちのカードと相談して適当に調整しました。



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バントエルドラージ後手○×○
サン&ムーン先手○×○
感染先手○○
青トロン先手○××
大建築家コンボ先手○×○
4-1



ただの見落としですが、サイドボード14枚でリーグに出ていました。
みんな気をつけようね。

あと、《物読み》を4枚採用している割にやけにデッキスペースがあるなと思っていたら、このリストは《鋼の監視者》が入っていないんですね。リーグが終わってから気がつきました。

「親和」はカード間のシナジーが強いデッキで、単体で見ると弱いけれど、組み合わせると爆発的な強さを発揮するカードで構成されています。



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その中でも《電結の荒廃者》《鋼の監視者》《刻まれた勇者》《頭蓋囲い》の4枚は「親和」のキーパーツで、このうち2種を戦場に出せると勝ちがぐっと近づく強いカードです。特に《鋼の監視者》は1ターン目に場に出せた場合最も強いカードで、それを全て抜いてしまうのは「親和」というデッキの良さを減らしていると感じました。僕が「親和」を使用するうえでは外せないカードなので、考えた結果《鋼の監視者》はデッキに入れることにしました。

できたリストが以下のものになります。土地の17枚目が《海門の残骸》だったのですが、《物読み》と全く相性が良く無い事、色付きのサイドカードを使用するのに全く役に立たない事から解雇しました。
17枚目の土地は色マナを安定させる意味合いが強いと僕は思っているので、無色マナしか出ず、4枚入っているカードと相性が悪い《海門の残骸》は採用するメリットを見出せませんでした。

《ボーマットの急使》はなかなか好感触。速攻を持っているのが優秀でした。
「親和」はハンド消費が激しいデッキなので、このカードの能力で2枚引けるだけでも充分な働きをしますね。

というわけで、《ボーマットの急使》を採用した形でもう少し遊ぶ事にしました。



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バントエルドラージ後手○×○
サン&ムーン先手○×○
感染先手○○
青トロン先手○××
大建築家コンボ先手○×○
4-1


アサルトスワン後手○○
隆盛コンボ先手○×○
緑トロン後手×○×
グリクシスデルバー先手○××
白黒トークン後手××
2-3


青赤先手○×○
グリクシスコントロール後××
氷雪コントロール先手○×○
SCZ後手×○○
緑黒トロン先手××
3-2



それなり。



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このタイミングで、「トロン」や「ドレッジ」のようなもう少し速度が欲しい相手用に《アーティファクトの魂込め》を採用してはどうかという話が出たので、メインに入れて試してみることに。



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4C異界の進化後手×○×
エルフ先手××
バーン先手○×○
バントエルドラージ先手××
1-3


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と、いうわけでこんな感じになりました。




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《アーティファクトの魂込め》は速度が欲しいコンボや除去コントロール相手に入れます。
《ダークスティールの城塞》につけると《コラガンの命令》や《古えの遺恨》が効かないのが素晴らしいですね。
新年早々MOか・・・と思っていたので、とりあえずリーグに出てダメなら寝る事に。


グリクシスデルバー先手×○○
ドレッジ先手○○
青赤バーン後手○×○
エムラシュート先手××
グリセルシュート後手×○×
3-2



3-0から2連敗するも、感触はまあまあ。仮眠して起きれたら出ようかなぐらいだったのですが、なんとか起きる事に成功。
リストはそのままでMOPTQに参加しました。
参加者は年末年始にも関わらず100人くらいいました。




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そして・・・






ドレッジ後手×○○
バーン先手×○○
グリクシスコントロール先手○××

3没っ・・・・!!!!!!





相性の悪い相手にもごまかしごまかしで勝てていたのですが、最後に力尽きました。
というわけで3没。12月のRPTQに続いての決勝没。あと1勝が遠かったです。

デッキについては例によって親研ゼミで相談していたのですが、終わった後に送られてきたLINEが以下の通りです。



muraemoptq 08.png


実際G3に《仕組まれた爆薬》をX=2でプレイされたとき、戦場には《呪文滑り》、手札には《電結の荒廃者》2枚と《鋼の監視者》しかいない状況になってしまい、その時点で「サイドボード失敗したな・・・」と思っていました。

消耗戦になると確実に相手の方が強く、あまり相性の良くないマッチアップであったため、押し切りを前提としたゲームプランを意識すべきだったなあと思いました。





『霊気紛争』後の「親和」


ちょろっと新環境についても書こうと思っているうちに禁止改定が出ました。

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「SCZ」と「ドレッジ」。「親和」が苦手としている2つのデッキに影響が出る事になりました。
当たりたくない相手ではあるのですが、特に「ドレッジ」がいなくなってしまうとそれまで墓地対策に割かれていたサイドボードのスペースにアーティファクト対策が入ってしまう可能性も・・・。
ここ最近はガード下がり気味だったのですが、ちょっと厳しくなるかもなあとボーっと考えていました。

カラデシュ・ブロックはアーティファクト・ブロック。もちろん『霊気紛争』もそのコンセプトを受け継いで、アーティファクトが色々入っています。
《ボーマットの急使》に続いて、「親和」に入りうるカードをピックアップしてみました。




《ギラプールの希望》

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1マナ1/1飛行。《ザンティッドの大群》みたいなカードですね。
能力は限定的ながら、コンボデッキに1ターン余分に貰える可能性があるのは評価できますね。
能力を使ったあとに《鋼の監視者》をプレイすれば、ほぼほぼ能力が起動できるのもいいところです。
伝説のクリーチャーなので並べにくいのですが、使ってみる価値はありそうです。



《産業の塔》

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割れない《空僻地》!
・・・「親和」の強みの一つに、土地からダメージを受けないということがあります。
自分がアーティファクトをコントロールしていない状況にはあまりならないのですが、最序盤に気兼ねなくセットできることと、除去コントロールに根絶やしにされたり、《ハーキルの召還術》や《粉砕の嵐》を使われた場合も耐えることができるなど、《空僻地》に勝っている部分はあります。個人的には全部入れ替えはしないと思っていますが、一度全部入れ替えてみて、適正枚数を探っていきたいと思います。




とりあえず組んだリストがこれ。



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《メムナイト》《ボーマットの急使》《ギラプールの希望》を同じ枠組みで考えていたので、どれがいいかなーと悩んだ結果とりあえず全部いれることにしました。
サイドボードに色つきのカードが多いので土地は17枚です。
《産業の塔》は4枚使ってみようと思ったのですが、手持ちが2枚しかありませんでした。


『霊気紛争』が発売した後に、大阪で毎月行われているMonthry Modern Mastersという大会に参加しました。参加者54名の6回戦。


グリクシスアグロ後手◯×◯
アミュレット後手◯×◯
ジャンド先手×◯×
白単鋼後手◯◯
アブザン先手◯◯
白黒エルドラージ先手◯◯
5-1


この他にも細かいミスをたくさんしたのですが、5-1で4位でした。
《ギラプールの希望》は1マナかかるうえに速攻も持っていませんが、"回避能力アグロデッキ"という側面を持つ「親和」において、飛行という能力はとても重要でした。現状《ボーマットの急使》や《メムナイト》よりも優先して使ってみていいかなという印象です。
《産業の塔》は《空僻地》よりも序盤の安定感があるので、しばらくは併用していきたいと思います。



・・・ここまで新しいカードの使用感を書いてきましたが、デッキを使い始めた人がカードを色々入れ替えるのはあまりお勧めしません。まずデッキの動きをきちんと理解していないと、何が良くて何が悪かった等の判断基準がその時の結果に左右されやすいからです。
1枚のカード選択にこだわるよりは、ゲーム中のミスを減らした方が絶対に勝率は上がります。

断言しますが、ミスをしていないと思っている人は自分のミスに気付いていないだけです。
プレイングのミス、キープミス、サイドインアウトのミス等々挙げればキリがありません。
MTGはどんなに上手い人でもミスをするゲームなので、デッキを疑う前にまず自分を疑いましょう。
僕はいつもそれを心がけています。



今回は少し長めのスパンでのデッキ変遷を中心にお届けしましたが、いかがだったでしょうか。
次は(MTG関係で)「親和」以外の記事を書けたらいいですね(編:グルメ記事もね)
PPTQで優勝したり、RPTQを突破できれば・・・

というところで今回は終わります。それでは。