日下部恭平「くーやんのグランプリ・ブリスベン2017参戦記」

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GPブリスベン参加レポート

 

こんにちは!くーやんこと日下部です!

 

今回は初めてグランプリ参加レポートと言うものを書かせていただくことになりました!

WMCQを優勝した時やWMCに参加した時ですら書かなかったのに何故今更・・・感がありますが、まぁこれからは積極的にGP参加レポートを書けたらいいなぁと思います。

 

今回の記事ではデッキ選択に至った経緯やデッキの動かし方にはあまり触れてはいませんが、そのへんは先日アップされた「みっくすのかく語りき」に託したのでそちらをぜひご覧ください!

僕のレポートは普通の旅行記的な感じになってしまいましたが、そういったものも需要もあるかなと思い書きました。それではGPブリスベンのレポートをお届けします!

 

1 木曜日~金曜日編

 

今回の旅は木曜日の夜に関西国際空港から出発となりました。

BIGsのザキカワさんことBIGsの川崎さんと合流してまずは乗り継ぎ先のケアンズへ。

飛行時間は7時間半ほどでしたので、3時間ほど寝てあとはKindleに入っていたドラゴンボールを1巻から読み返していると、ギニュー特戦隊がトップメタになったあたりで無事到着。

思っていたよりもあっという間でした。

長旅にはKindleの様な電子書籍は、もはや必需品です!これを買え!

 

いつもの旅だと時差の関係で、到着するとまだ出発した日の夜やんけ!みたいなことが度々あるのですが、幸いにしてオーストラリアと日本の時差はほとんどありません。

時差ボケの心配が無いのはGPに出るにあたってもとても良い部分だと毎回思います。

 

 

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国際線から国内線へとターミナル間を少し歩いたのですが、周りは大自然!と言った感じで何もありませんでした(笑)まぁ空港の周りなんてどこもこんなもんですけどね。

2月ですので日本は冬ですが、南半球のオーストラリアは真夏です!

気温も30度近くあったのですがカラっとしていて数字よりもずっと過ごしやすく感じました。

実はまだこの時点で日本にいた時と同じ、セーターに冬用ズボンと言う恰好だったのですが、だからと言って汗ばむようなことも無くやはり日本は湿気が多いんやなと再確認。

 

 

乗り継ぎのチェックインもスムーズに行き、フライトの時間まで空港内の売店をフラフラしていると早速オーストラリアの洗礼を受けることに

 

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ペットポトルの水が1本4オーストラリアドル(約350円)・・・

まぁ物価が高いのは知っていましたけど、この国に来るたびに高すぎるだろぉ!とみんなで言っている気がします(笑)

 

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途中で買おうか迷ったのがこのブギーボードという電子メモパッドです。

ペーパーレスで何度も書き直し出来るので便利だなぁと前々から思っていました。

日本でも普通に売っているみたいですが、あまりポピュラーな商品では無いですよね。

しかし海外GPではけっこう使っている方がいて興味があったのですが...まぁ一応公式戦で電子機器を使用することはルールで禁止されていますし(メモ帳としての機能しかないのでGPでは沢山の方が使っていました。問題は無さそう)ライフメモを後で見返すこともあるだろう、と自分に言い聞かせて諦めることに。

でも公式戦で使えなくてもフリープレイで使えるので買っておけば良かったかなと、今になって後悔しています(笑)

まぁ日本でも買える物なので機会があれば買おうかなぁ。

 

と、まだブリスベンにすら着いていないのに話が脱線しまくりなのでここらで話を戻しますと、その後無事に乗り継ぎの飛行機に乗り再び2時間半の空の旅へ。

流石に変身したフリーザ様は禁止レベルやろ!?と思ったところで無事に到着、その後タクシーで直ぐに会場に向かうことに。

 

タクシーで20分くらいすると今回のGP会場である「Brisbane Conventoion Center」へ到着!

空港からのタクシー代は70ドルくらいかかったので、かなり割高に感じました。

まぁ海外の空港から出ているタクシーは大体めちゃくちゃしてくるイメージなのでこんなもんかなと(帰りにUberで手配した時は同じ距離で28ドルでした^^)

 

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そんなこんなで広い建物の中からGP会場を発見!この時点でお昼の14時くらいでした。

各ブースにいる知り合い達に軽く挨拶してからきちんと本戦が受付されているか確認し、その後「一回だけラストチャンストライアル出るか~」と思ったのですが・・・流石にお腹が空いたので、まずはお昼ご飯に行くことに。

ザキカワさんと会場出口へ向かうと、突然目の前に野生のプラチナが!?

 

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 ※画像はマジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイトから引用しました。

 

いつも良くしてもらっている玉田さんも釣れたということで、3人でご飯へ。

玉田さんオススメの会場近くのタイ料理屋へ行くことになりました。

 

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解放感のあるテラス席!

 

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海外のメニュー表は基本的に料理の写真とか載っていないので、とりあえず適当に頼んだんですが美味しかったです!当たりでした!

 

というわけでりゅじログ以下の食レポでしたが、お腹も満たされたということで改めて会場に戻り今回一緒にデッキを調整した晴れる屋Prosの井川君、BIGsの人見君、友達の中尾君と合流し少しデッキ構成について意見交換してラストチャンストライアルへ。

 

使用デッキは本戦で使ったデッキと同じで「死の影ジャンド」でした。

この時点では自分は1バイしか無いので、サイドに《神々の憤怒》を採用していました(早いラウンドだとTier3の生物デッキに当たる可能性が高いと思ったため)。

神々の憤怒.jpg

 

R1 タイタンシフト ○○

R2 タイタンシフト ○×○

R3 親和 ○○

R4 グリクシスコントロール ×○○

R5 全勝一人のため不戦勝

 

ということで望外の2バイを獲得!

R5の不戦勝ですが、今回のラストチャンストライアルはいつも日本で行われている「32人フライト式で優勝者に2バイ」という形式ではなく、トーナメント開始時間が決まっている代わりに人数制限が無く17名以上参加者がいればR4終了時に4-0しているかR5終了時に4-1していれば2バイがもらえるという珍しい形式だったため、このような結果になっています。この形式だと途中で一回負けてもチャンスがあるため好印象でした。

 

ラウンドの待ち時間に地元プレイヤーの「フリープレイの申し出」を快く受けていた玉田さんが印象的でした。

さすがプラチナ!プロの鑑!(その相手が「純鋼の聖騎士ストーム」でむちゃくちゃしていたのも好印象でした^^)

 

そこから少し仕事をしたり、友達のホテルでご飯を食べたり色々あったのですが最終的に無事に今回泊めてもらう友達のお家へ到着!

ホテルでは無く友達のお家に泊めてもらえるのは至れり尽くせりで本当にありがたかったです。

 

長旅のあとろくに休憩もせずにラストチャンストライアルまで出たわけですからすでにヘトヘトでした。

さっさと寝てしまおうとシャワーを浴びてベッドへ戻ると・・・

 

 

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おるなぁ!!?

友達のお家で飼われているオージー君がまさかの同じベッドで寝ている!

大好きな猫成分まで補給して、ぐっすり眠ることが出来ました。

 

 

 

2 土曜日編

 

 

特にトラブルも無くプレイヤーミーティング開始時刻より45分前くらいに会場へ到着。

天気も良く、朝ごはんを探していると・・・海外遠征マジックプレイヤーご用達の「サブウェイ」を会場の前で発見!

海外で気軽に野菜を取れる貴重なチェーン店ということで、全国1万人の海外遠征プレイヤーに愛されています(誇大広告)

 

プレイヤーミーティング後きちんと朝ごはんも食べ体調もメンタルも上々!

時差が無いのはやはり大きいです。そんなこんなでR3開始のアナウンスが・・・

 

とここで、今回使ったデッキのおさらいを

 

ブリスベン022.jpg

 

前述しましたが今回使ったのは「死の影ジャンド」。

今回は3か月くらいかけてかなりの種類のデッキを回しましたが「土地コンボに強い」「予想していたメタ上のデッキで絶望的なマッチアップが無い」「土地1キープ出来るデッキ(マリガンが少ない)」「まだデッキの強さが知られていない」「単純に勝率が良かった」など、僕の中で様々な条件を満たしていたのでこのデッキを選択することに。

最後まで候補に挙がっていたのは「アブザン」「ドレッジ」「グリクシスコントロール」でしたが、今でもそれらではなくこのデッキを選んで正解だったと思っています。

ということで本戦の方へ

 

R1 不戦勝

R2 不戦勝

R3 アブザン ○×○

R4 親和 ×○○

R5 タイタンシフト ×○○

R6 Ad Grace ○○

R7 親和(1番卓フィーチャーマッチ) ○○

 

とまさかの7-0!この時点でまだオーストラリアに来てから一度も負けていません(笑)

このまま全勝でいけるよなぁ!?と勢いに乗りたいところですが・・・

 

R8 純鋼の聖騎士ストーム ×○×

R9 アブザン ×○×

 

とあっと言う間に2連敗してしまい7-2で二日目に進出することに。

 

 純鋼の聖騎士.jpg

 

R8はMTG MINT CARDの制服を着ていて「純鋼ストーム」で勝っている方がいると既に周りで話題にしていたので、始まる前から相手のデッキを知っている状態でした。

1戦目のキープが《思考囲い》《思考囲い》《死の影》《血の墓所》《通りの悪霊》×2、《ミシュラのガラクタ》という、対「純鋼ストーム」にしてはかなり良いハンド!しかし11ドロー連続で2枚目の土地にたどり着けなくて、お互いディスカードを繰り返した後に相手が5枚の土地から聖騎士2体でストームを開始してしまい(一体は引いていた《タール火》で対処するも)負けてしまいました。

2戦目は危なげなく勝つものの、3戦目は相手のハンドに生物がいないのを確認した状態で除去を構えながら(トップの生物にも対処出来る状態)2ターンで勝つか3ターンで勝つか考えた結果、2ターンで勝つプランを選択し《死の影》のサイズを上げるためにギルドランドをライフ2点ペイで場に出した結果、相手のトップが《撤収》でストーム6の《ぶどう弾》を撃ち込まれ、丁度残りライフの7点を削り切られて負けてしまいました。

少し不運もあったと思いますが、《撤収》×《ぶどう弾》プラン以外はほぼ負けない盤面だったので、振り返ればこれはミスで負けたかなと思います。

 

 

ここで負けて気持ちが切れてしまったのか、R9は単純にお互いのライフ確認にズレが生じているのを気が付かないまま勝ち確だと思った《ティムールの激闘》で相手のライフが2残って負け(こっちのライフが正しい数字より1少なくて《死の影》のサイズを勘違い。相手のフェッチで何故か自分のも減らしていた模様、ライフの推移をお互いに確認すると間違いなく相手が正しかったです)てしまうなど、やはり自分の課題は負けた後のメンタルコントロールだな~と思い知らされることに。

 

きちんと正しいプレイをしていれば9-0も可能だっただけに悔いの残る結果になりましたが、まだ2敗なのでTOP8に望みを繋いで二日目へ

 

夜はみんなでレストランへ行きました。

日本の友達に加えてシンガポールの友達も混ざって、初めて一緒にご飯を食べる人もいましたが色んな人と交流出来るのもGP遠征の醍醐味だと思います。今日の敵は明日の友!

 

 

その夜もまたオージーに癒されて早めの就寝

 

 

3 日曜日編

 

さて二日目も朝早くの9時からR10が開始ということで8時過ぎには会場入りし、お約束のサブウェイへ・・・と思ったら営業時間が日曜だけ9時から!?ということで突然朝ごはんのアテが無くなった僕らは、周辺を探すことに。

・・・会場から少し歩くと良い感じのカフェが!

 

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あまりゆっくりしてはいられませんでしたが、店内は非常に広く綺麗で優雅に朝食を食べることが出来ました。

 

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オーストラリアは特に朝食にこだわりを持つ人が多いらしいですね!

コーヒーもしっかりと粉がかかっており美味しかったです。

 

ということで無事にお腹も満たし、いよいよDay2が始まります!

 

R10 エルドラージトロン ○○

R11 エルドラージトロン(David Mines)××

R12 ジェスカイコントロール ××

R13 アブザン ○○

R14アブザン ××

R15 トロン ××

 

と二日目は2-4と大敗・・・R11でまさかのGPメルボルン2016チャンピオン(David Mines)とのマッチアップだったのですが、そこで負けてから勝ちきれずに3敗ラインを漂っていたコントロール、ミッドレンジの海に放り込まれ敢え無く連敗・・・「ジェスカイコントロール」に当たったのは運が悪かったです。

ちなみに今回のGPは3敗のプレイヤーが一人TOP8に残ったのですがDavid Mines選手はスイスを12-3で終えオポ1%差で9位、もし僕がR14かR15で勝っていれば彼はTOP8に行けた可能性が高いので、少し申し訳ない。

実際は状況は違うのですが、マジック用語でこういうオポ足りずという現象をグランプリ静岡2013のある事件に基づいて「マダンテ」と呼びます(呼ばない)。

 

最終戦当たった「トロン」もかなりやり込んでいて、1ターン目僕が《ウルヴェンワルド横断》をプレイした時点でこちらのデッキに気づき、特にやることが無くてもひたすら《燃え柳の木立ち》でこちらにライフゲインさせて来ました。2戦ともめちゃくちゃされて負け・・・

結局トータルでバイ込9-6と、初日の7連勝から考えると悔いの残る結果に・・・

 

 

 

そんなこんなでGPの結果は残念なものになりましたが、旅はまだまだ終わらない!

 

同じく負け散らかした面々(笑)とまずはタイ料理で腹ごしらえした後、ドラフト三昧!

せっかくの海外遠征GPなんですから負けてへこむよりも楽しみましょう!

反省は帰ってからでも出来ますからね。

というわけでドラフトを散々やって解散!

 

 

 

最後に24時間開園している植物園に行こうと思っていたのですが・・・

 

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ブリスベンの気候特有のバケモノみたいな豪雨によりあえなく中止・・・その後も友達の家でひたすらモダンをするというマジック三昧の旅でした。

 

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さらばオーストラリア!

 

帰りも特にトラブルも無く無事に日本へ到着。

「オーストラリア往復はドラゴンボール42巻が丁度読み終えることが出来るだけの距離だ」ということだけ記載しておきます(笑)。

 

ということでほとんどトーナメントの内容には触れない旅行記的なものになりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

読んでいただいて海外GPに興味が出た方がいたら、ぜひ勇気を出して参戦してみて下さい!

勝つともっと勝ちたくなって、負けると悔しくてまたどこかのGPに参戦したくなりますね!

いつかここでも勝ったレポートをお届けできると良いのですが(笑)

ということで今回のレポートはここまで!

今回の旅で関わっていただいた全ての方に感謝を!