Hymn to Tourach

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/08/30

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「フォールン・エンパイア」というエキスパンションは、マジックの20年の歴史の中でも不遇の象徴であると言える。

 

セット内容は、お世辞にも強力とは言えない。

 

セットの顔と言える軽くて強力なカードもあるにはあったが、それらが全てコモンであった。

 

また、最大4種類の絵違いイラストが用意されているものがあり、それらは別々のカードとして扱われていたため、パックからの登場頻度は非常に高いものになった。

 

「レジェンド」「ザ・ダーク」と売り切れ続出だったため気合を入れて(俗説では発注部数を間違えて)大量に出荷されたブースターは、ごく少数のパックが剥かれただけでとても長い期間安値で売られていたのだ。

 

そんなセットの、所謂「トップレア」のポジションがこのコモンである。

 

ダブルシンボルとは言え、2マナで相手の手札を2枚奪うハンデスであり、簡単に1:2交換を行える。
さらには、恐ろしいことにそれらの落とされる2枚はランダムに選ばれるということ。

 

これがこのカードの最大の強みだ。

 

アドバンテージを得るだけでなく、相手のプランをめちゃくちゃに出来るのだ。

 

極端な例だが、3マナのカード4枚・土地3枚という手札をキープしたとしよう。
3ターン目からはそれらの呪文を毎ターン使っていくだけでゲームに勝てるというレベルの手札だ。

 

後手1ターン目、ドローは呪文。
土地を置いてターンを返す。返しの相手2ターン目が《Hymn to Tourach》、落ちた手札は2枚とも土地...絶望である。

 

勿論、言うまでもなくスタンダードでも活躍したカードである。

 

同時期に存在した最凶最悪の手札破壊、《精神錯乱》と共に相性抜群の《拷問台》と併せたデッキが世界選手権95で優勝、この年の代表カードとしてFrom the Vault入りを果たした。

 

現在でも、レガシーの手札破壊と言えばこれ。

 

《思考囲い》《コジレックの審問》と併せて相手の手札をズタズタにすることが出来る。

 

「ジャンド」「POX」「チームアメリカ」などのデッキではお馴染みの2ターン目アクション。

 

流行すたりのある1枚だが、うっかり喰らってしまうとそのままゲームを落としてしまえるカードであるので、常に注意したいものだ。


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