2014/03/12 エルドラージの碑 - Card of the Day -今日の1枚-

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エルドラージの碑/Eldrazi Monument

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ゼンディカーにて登場した「エルドラージ」という言葉。後に「エルドラージ覚醒」が発表され、「ワールドウェイク」では《ウギンの眼》が登場し…という段階的な告知が行われたのは記憶に新しい。

少なくともゼンディカーが出たばかりの段階では「また意味ありげな固有名詞にすぎないのだろう」と思ったプレイヤーも多かったことだろう。


この《エルドラージの碑》は、当初はリミテッド向きの神話レア、所謂「ボム」枠かと思われた。リミテッドならば5マナで自軍が全て飛行・破壊不能・+1/+1修正を得たそのターンの内にあっさりと決着がついてしまうだろう。

逆に、守勢に回っている時はアップキープコストが首を絞めることになるだろう。このコストは「支払いません、エルドラージ破棄します」という選択制のものではない。

クリーチャーがいる限り、絶対に支払わなければならないものなのだ。クリーチャーがズラズラ並んでいれば別だが、そこそこの数しか居ない時などに《永久凍土の罠》などで抑え込まれると自滅への道を辿ることになるだろう。


「当初は」と書いたということは、後にリミテッド専用ではないことが判明するということである。スタンダード及びブロック構築で、この「モニュメント」を最後の一押しとして採用したデッキが活躍する。

Finals09ベスト8のデッキでは《イーオスのレインジャー》《遍歴の騎士、エルズペス》といった連中とのシナジーを発揮し、プロツアーサンファン10では《復讐蔦》という様々な面で相性の良い1枚と結託してベスト4プレイヤーを輩出した。

この躍進の一因は、スタンダードのメタの中心に、クリーチャー破壊に特化した「ジャンド」がいたことが大きいだろう。全てのクリーチャーが破壊不能となり、ジャンドが苦手とする航空戦力での勝負に持ち込めれば勝敗は決したようなものだ。


この素晴らしいカードに添えられたイラストもまた、同様に素晴らしいものである。前人未到の遺跡に踏み入れば、そこには禁断の光景が広がっていた…SFチックな雰囲気がプレイヤーの「ゼンディカー」へのワクワク感を刺激したことは間違いない。


ちなみに、Markさんによるとこのイラストの正式なタイトルは「Eldrazi Titan Idol」だそうだ。タイタンアイドル!

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