2014/04/21 Glyph of Destruction - Card of the Day -今日の1枚-

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Glyph of Destruction

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 黎明期ならではの、非常に変わり種な1枚。そもそも、この《Glyph of ~》は5色にまたがるコモンサイクルである。

そもそもGlyphという言葉は、「標識」や「字体」という意味がある。字体とは、図形を一定の文字体系の一字と視覚的に認識する概念、らしい。平たく訳せば「シンボル」ということになる。

これは《破壊の標識》とでも訳せば良いだろうか。いや、それだと《破壊の標》とややこしいことになってしまうか?どうでも良いか。

この色々な意味が込められた字体の呪文は、それぞれの色らしい効果をもたらす…「壁」を対象として。「壁」。「壁」である。紛うことなき壁であり、広義で「防衛」を持つクリーチャー達を含んだりはしない。「防衛」が誕生して、一時期は数を大きく減らしたものの、現在でもしっかりと基本セットなどに数枚収録され生き延び続けている部族、「壁」。所謂「ロード」などの部族支援クリーチャーなどはいないものの、古き時代には妙に「壁」にまつわるカードが存在する。Glyphサイクルもそんな妙なカードの1つで、このDestructionは


あなたがコントロールする、ブロックしている壁(Wall)1体を対象とする。それは戦闘終了時まで+10/+0の修整を受ける。このターン、それに与えられるすべてのダメージを軽減する。次の終了ステップの開始時に、それを破壊する。


というもの。何もかもが現在の呪文から浮世離れしているのが凄い。1マナでパワー+10という文字通り桁違いの修正を与えるパワフル・インスタント。後にも先にもここまでのカードは登場していない。

そして、このパワーを10も上げるパワフル・インスタントは、ブロックに参加している壁にしか使用できない。つまり、完全に守備専用のカードである。これが制限なく壁のパワーを10上げていれば…《ローリング・ストーンズ》がもっと評価されていたかもしれない。

そししてその裏で、壁が受けるダメージを完全カット。これで壁のタフネスが低くても安心である。で、あるのだが…何故、ダメージ軽減効果をつけておきながら、その壁をターン終了時に破壊してしまうのか??訳が分からん。一瞬、訳が分からん戦闘力を誇るクリーチャーを生みだして、それで満足もう飽きたってことなのだろうか。

「俺たちは使い捨てのクリーチャー、用が済んだらポイなのさ」どうせポイするなら、《投げ飛ばし》ておくことをオススメする。

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