2014/07/25 踏み吠えインドリク - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, ディセンション, 踏み吠えインドリク踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler
今週は「破壊アルノミ」ウィークをお届けしているが、ここで今一度「破壊」について考えてみよう。
破壊とは…「物に何らかの力や影響が加わることにより、その物の形状・機能・性質などが失われること。また、それを引き起こす行為のこと。」だそうだ。改めて書くと難しいように見えるが、なんてことはない我々がモンキーだった頃から繰り返してきた日々の営みである。
破壊の無い人生というものは有り得ない。スプーンより重いものを持ったことのないお嬢様でも、生命の尊さを伝える偉いお坊さんでも、目に見えないような小さな「何か」をプチッと踏み潰し破壊しているものだ。
そう、踏みつけるというアクションは最も原始的にして、合理的な破壊なのだ。脚を使って歩くことに特化した生物は、一様に大きく丈夫な足の裏を持っている。これにはゾウやサイなどの大型の四足獣に加えて、我々人間も含まれる。人間の足というのは、立派で頑丈なものだ。
そんな四足獣も我々も、もの(生物も含む)を踏みつけて破壊することを得意としている。自身の体重や重力を効果的に用いた、シンプルにしてデンジャラスな破壊。マジックでこれを得意とする動物は「インドリク」というラヴニカで家畜とされている動物だ。
《踏み吠えインドリク》は、「187」「CIP」「EtB」と呼ばれる能力持ちだ。いずれも場に出た時に誘発する能力の呼称だが、現在一般的には「Comes Into Play」の略である「CIP」だろう。
現在ではルールが変更され「Enters the Battlefield」が正しい表現なのだが、以前の風習が色濃く残っているのが現状だ。
さて、このインドリクのそれは、アーティファクトorエンチャントの破壊である。文明の利器でも、呪術の集大成でも、かまわずバキバキッと踏み潰してしまう強力な「ストンプ(踏みつけ)」の持ち主である。
踏み潰すことで呪いやオーラなどであるエンチャントが壊れるというのはパッと見よくわからないが、「突き詰めれば物理攻撃最強」ということでここはひとつ。
ご覧の通りの便利な能力と立派な体格を併せ持ち、ラヴニカの各種印鑑をバリバリ割りながら《密林の猿人》なんかの道を防ぐことが出来る生物として多くのプレイヤーに愛用されたものだ。
現在は《酸のスライム》という同マナ域でパワーアップ版とでも呼ぶべきカードが登場して見かける頻度は減ってしまったが、タイプがビーストであることを活かすことが出来ればまだまだ見せ場はあるはずだ。Let’s stomping!