2014/11/11 餌の取り合い - Card of the Day -今日の1枚-

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餌の取り合い/Feeding Frenzy

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 ゾンビ映画の鉄板描写として、足元から起き上がる死者に囲まれて、肉を求める腕に覆い尽くされて、殺到する死者の群れに食われてウギャーーーという一連の流れがある。

あんなよろよろしたヤツらに囲まれても気合いで突破できるんじゃないか?なんて観ていてツッコミたくなる時もあるが、実際に自分が血が滴り部分欠損して、なおも立ち上がり自分に食欲を向けてくる死体に囲まれた確実に「腰を抜かす」だろうなとも思う。

描写自体は間違っていない、表現(ゾンビのメイク)がしょっぱいだけだなと思いながら観るのが良いだろう。

それでも明らかにモタモタしすぎだろうという時もある。「そんな、あからさまな謎の液体とかに反応しなくて良いから…あーもーほら死んだ」こういうイライラを持ちながら観るのもまた正しい鑑賞法である。


この兵士も相当にドンくさかったのだろうか。《餌の取り合い》ははっきり言って「詰み」のシーンをカード化したものだ。

こうなってはもう助かる術はない。このインスタントは、戦場に居るゾンビがその捕食対象を発見し、群がるというシーンが見事に再現されている。ゾンビ1体につき-1/-1修正を与える「オンスロート」らしい部族支援型除去だ。

注意すべき点は、自身のゾンビだけでなく、戦場全体のゾンビを参照することだ。相手に《スケイズ・ゾンビ》1匹だけの状況で《変わり谷》を起動してブロックしようとするとこれで除去されてしまう。何か変な感じもするが、細かいことは言いっこなし。

まあそもそも黒には純粋な除去呪文が非常に選択肢数多とあるので、ゾンビデッキを使っていても確定で除去出来てしかも軽い《破滅の刃》なんかを用いた方が良いというのは、まあ当然の話だと思う。

同じ部族呪文でも、相手のゾンビを数えなくても良いからコストの軽い《群れの侮蔑》使うって?良いんだよ、こういうの雰囲気が大事なんだよという心構えで愛用してやって欲しい。

 英名の「Feeding Franzy」は訳すると「狂乱索餌」。テレビでサメの群れが海中に流れた血の匂いで1体の魚に狂ったように噛みつき貪る姿を見たこがあるかと思う。あれは、感覚器で捉えることの出来る情報が多すぎて情報を処理しきれずにあんなことになるんだそうな。また、そこから転じた比喩表現として、英語圏ではマスコミなどによる、執拗なまでの個人への攻撃をこう表現するらしい。確かに狂乱状態で飯食ってるもんなぁこれはお見事。

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