2014/11/12 ゾンビの殺し屋 - Card of the Day -今日の1枚-

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ゾンビの殺し屋/Zombie Cutthroat

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 昔から違和感というか、不思議に思っていることがある。マジックにおける「ゾンビ」を名に冠するカードの1つ1つに、妙な感覚を覚え続けてはや16年。最近、その正体が分かってきた。「ゾンビの○○」という表記がその原因だ。

なんのこっちゃと思われるかもしれないが、ゾンビ愛好家は各種映画やゲームのゾンビを「○○ゾンビ」と呼ぶし、そう表記する。これが例えば、「犬ゾンビ」「ゾンビの犬」となるだけでもちょっと変な感じがするの、分かってもらえるだろうか?物凄くどうでも良い話をすると、「サンゲリア2」という救いようがないほどにつまらないゾンビ映画に、鉈を高速で振り回す様がベテラン芸人の老人役の演技のようにコミカルであることから「寛平ゾンビ」と呼ばれ親しまれているゾンビが登場する。これを逆の表記にしてしまうと「ゾンビの寛平」となる。…順番って大事だね。

 これはマジックにおけるゾンビが、1つの部族であることがポイントだろう。呪術などで蘇った死者は、人間や他の動物などの区別もなくゾンビである。状態を指す言葉と言うよりは、ゾンビという生き物と思った方が良い(変な言葉ではあるが、そうとしか言いようがない)。映画に出てくるゾンビは、○○という職業・特徴の人間がゾンビになることで○○ゾンビとなる。しかしマジックの世界では、ゾンビが○○という職を行ったり武装を持ったりする。だからゾンビの○○なのだ。どうか「ドーデモイイ」とか言わないで…

 この《ゾンビの殺し屋》も、ゾンビが殺し屋という稼業を行っているのだ。掘り下げて考えてみるとなかなかおもしろいよね。カードとしては、変異持ちでその変異コストはマナではなく5点のライフという、超スーサイドな1枚に仕上がっている。実質3マナ3/4であり、しかも5色全て使えるときたものだから、リミテッドでは物凄く重宝される1枚である。素出しではやや心許ないが、他の変異連中よりも・どの色よりも早く3/4に仕事をさせることが出来る事実には、5点のライフを投資する価値がある。

2枚目以降は苦しくなるかもしれないが、色が合わない青白などでも、1枚はピックしてデッキに入れるべきである。イラスト通りの強さを誇るぞ。  フレーバーから察するに暗殺者であるようなのだが、何故かクリーチャータイプとしてそれを持っていない。ちなみにソックリネームの《ゾンビの暗殺者》は暗殺者のタイプを持っている。当たり前の話か。

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