2014/12/17 哀悼者の盾 - Card of the Day -今日の1枚-

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哀悼者の盾/Mourner's Shield

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 なんとなく聞いたことはあるけど正しい意味や使い方は知らなかったという言葉にまだまだ直面する。日本語が難しいと思う瞬間だ。「哀悼の意を表します」というフレーズ、耳にしたことがあるかと思う。哀悼とは「哀しみ」「悼む」__この「悼む」は「痛む」と語源は同じだという。人の死を哀しみ、心が悼むというのが「哀悼」。その意を表するのだから、私は○○さんが亡くなってとても悲しいです、という意味で使う言葉だ。まあ、それぐらいは知ってはいたのだが、最近知ったのがその使い方。これ、口に出す言葉としては用いない方が良いそうだ。そもそもが弔電において用いられる言い回しであるため、「表します」という格調高い言葉を用いている。これを口に出すと、少々変な感じがしてしまうということだ。1つ、恥をかかずに済んでホッとしたものだ。

 何故こんな話をしたのかはご覧の通り。今日の1枚は《哀悼者の盾》である。このアーティファクトは「ミラディン」で登場した「刻印」をフィーチャーし、その能力の自由度の高さを伝えるのに一役買った1枚である。いずれかの領域にあるカードを追放することで、そのカードを参照する能力で何かしら美味しい思いが出来るアーティファクト群が「刻印」カードである。この《哀悼者の盾》は、墓地のカードを1枚刻印し、起動型能力で刻印したものと同色の発生源からのダメージを軽減して0にする。1ターンに1回しか起動できないが、何色でも使える「防御円」と考えるのがわかりやすい。本来、こういったことが出来ない色でも、対戦相手の猛撃からその身を護ることが出来るようになるというのは、使うかどうかは別にして、選択肢を拡げるという意味で素晴らしい。

 当時、このカードはちょっと利用し甲斐のある1枚だった。サイドボード要員としてだが、さてどんな相手にサイドインしていたかわかるかな?…正解を言おう。「白コントロール」だ。…対コントロールで?と思われるかもしれないが、これが絶妙に効いたのだ。いや、対白コントロールと言うよりも、正確には対《永遠のドラゴン》カードとして抜群のアンチっぷりを発揮したのだ。《永遠のドラゴン》は、文字通り終わらないサイクリング&回収ループで恐るべきアドバンテージを稼ぐエンジンであると同時に、最終盤は5/5飛行・除去されても回収可能という驚異のフィニッシャーだ。これをこの盾は封じ切ることが出来る。サイクリングされ墓地に眠っている隙を見つけたならば、すかさず刻印!アドバンテージエンジンを潰しながら、後に出てくるであろう他のドラゴンにライフを削られずに済むという、1枚で2枚分対策出来る驚異の1枚である。どんな世界にも、予期せぬ天敵というものはいるものだ。

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