2015/01/31 黒曜石の戦斧 - Card of the Day -今日の1枚-

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黒曜石の戦斧/Obsidian Battle-Axe

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  戦士という部族は実はその歴史が浅い。検索エンジンを使って調べると、なんだ『レジェンド』の時点で《猫族の戦士》がいるじゃねえかとなるのだが…ところがどっこいそいつは昔は「猫族の戦士の召喚」だった。クリーチャーのタイプを○○の召喚と書かなくなった後も、しばらくは猫族の戦士というタイプは存続した。それが後に「猫」と「戦士」に分離することになる訳だが、それでは戦士の初出はいつなのか?と言うと、これが意外に『ミラディン』である。ちょうどモダンの話をしていたウィークなので、噛み合っている。

戦士が戦士としてデザインされだしたのは、モダンに含まれるカード以降の物しかないというわけだ。そしてタイプから部族としてサポートされるようになったのは『モーニングタイド』にて、さらに『タルキール覇王譚』でも大幅に強化されることとなり、今脂がのりにのっている部族である。「モダンのいぶし銀ウィーク」(代わりになるタイトルが見つからなかった。激渋ワンチャンスウィーク?論外)のシメはこの戦士を支えるカードを迎えよう、《黒曜石の戦斧》だ。

 3マナの装備品で装備コストも3マナ。修正値は+2/+1でオマケに速攻付与。悪くはないがちょっと重い。2マナ2/2を後半引いてきても5マナ4/3速攻として扱えるのは、まあ悪くはない。既に戦場に出てるクリーチャーに持たせるんだったら速攻はいらないし、修正値の効率で見ても《骨断ちの矛槍》の方が…となるのは当然。初めに言った通り、これは戦士を支えるカード、戦士と組み合わせてこそその真価を発揮するのだ。

 戦士が戦場に出ると、誘発型能力でマナ不要で装備させることが出来る。これの後に続く戦士はただただ強く、速くなっていくのだ。3マナで設置するだけでOKであり、ある種装備品でありながら《ヤヴィマヤの火》のようなエンチャント的に機能するカードである。

 このカードと相性の良いものは《カメレオンの巨像》《レンの地の克服者》と数え上げればキリがない、それこそ全ての戦士をメチャ強にしてくれるから全部トントンと言えばそうなのだが…《傲慢な完全者》との組み合わせは、危険極まるものだ。3ターン目斧設置、4ターン目完全者を出して装備させ、能力起動。エルフ・戦士が出てきて斧を担いで4/3速攻が殴りに行く。以後、毎ターン4/3を射出し続けると考えると、汗が止まらない。これに《茨森の模範》が絡むともう訳が分からん。当時のスタンダードでは本当にお世話になったものだ。

 先述したように『タルキール覇王譚』『運命再編』では白と黒に特に強力な戦士が集結している。これら2色でも良いし、先のエルフ戦士エンジンと組み合わせてアブザン・ウォリアーズなんてのも面白いかもしれない。《タルモゴイフ》が4枚揃えられなくとも、安くて面白いカードでモダンを遊びつくすことは可能なのだ。

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