2015/02/18 ドロスの収穫者 - Card of the Day -今日の1枚-

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ドロスの収穫者/Dross Harvester

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 「○○してもお釣りがくる」という表現がある。コストパフォーマンスの良さを表す言葉であり、個人的にはちょっと大袈裟に言ってから「いや○○は言い過ぎた」と修正するのが好きだ。コストパフォーマンス、皆の大好きな響きである。これに優れるものを消費して行くのが正解なのだろうが「安物買いの銭失い」という言葉もこの世界にはある。コスパが良い=安いというわけではない。それはマジックの世界でも同じなわけで…

 《ドロスの収穫者》は3マナ4/4プロテクション(白)という好戦的なボディに、クリーチャーが死亡する度にライフを2点回復と、攻防一体の能力を誇るホラー界でも屈指の存在だ。…デメリットもね。ターン終了時に失うライフはなんと4点。ライフが10以下の状況ではちょっと使う気になれない、ハンパではないデメリットだ。というかお互いが同数の状況で出すと、自分の方からライフを失っていくためこれ単体でアタックし続けて勝利する前に自分が干からびてしまう。これはマズい。速攻があればギリギリセーフ、途中でクリーチャーが2体死亡しても間に合う。

いずれにせよ、一筋縄でいかないということだ。使用するならばガッツリ除去と各種自爆生物や生け贄エンジンと併用したい。ライフルーズを考えると、プロテクションを持っているからと言って白ウィニーなんかへの壁役として使うには向いていない。毎ターン4点ずつ失いがら、相手がズラズラ並べて射程圏内まで詰めてくるのを眺めるほど悠長なゲームではないのだ。

 ドロスとは、メフィドロスの略称。ミラディンに存在する沼地のことである。この沼は生きる者を屍賊に変貌させる恐ろしい領域であるが、そういった現象以外にもこのような危険な金属生物が生息しているようだ。イラストを見るに人類と同じ上半身構造にナメクジのような脚の無い幅広の下半身を併せ持ち、道具を扱う知性を持っている様だ。その顔には表情と共に口吻などもなく、捕食は開閉式の脊髄で行っているようだ。ここで得た養分をプレイヤーに与えてくれるんだろうけど、それって…。

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