ワームの突進/Crush of Wurms
タグ:Card of the Day, Crush of Wurms, MTGシングル, ジャッジメント, ワームの突進, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2015/04/18
ワームの突進/Crush of Wurms
「クラッシュ」と一口に言っても、実は2種類ある。「Clash」と「Crush」だ。「Clash」の方が我々にはなじみ深いかもしれない。「衝突する」という意味で、実際に衝突事故なんかは「クラッシュした」ということが多いだろう。では「Crush」は?というと、実は我々日本人には「Clash」から想定される光景と大差なく思えるものを意味していたりする。「Crush」は押しつぶす・壊滅させるという、物理的な破壊を意味する(同時に心をくじくなど、精神的な破壊も意味したりする)。これ、結構ややこしいよね。衝突により壊滅させたときなんかは、どちらを表記したりするのだろうか?まだまだわからないことばかりである。
さて、「突進ウィーク」のラストを飾るのは、突進を名に冠するカードの中でも最大級の衝撃を放つ、僕がめちゃくちゃ好きな1枚でもある《ワームの突進》だ。イラストが大迫力で良いよね。この1枚で、完全にChristopher Moellerファンになってしまったものだ。上に乗られているワームがムギュっという表情をしているのが実にカワイイ。
カードとしては、イラストを見たまんまワーム・トークンを3体出すというもの。そのサイズは6/6!つまりカード1枚で18点分のダメージソースを生み出せるという訳だ。さらに、フラッシュバックも可能。こんなもん、オーバーキル以外の何物でもない。このカード1枚で、一気に36点もの打線を作ることが出来る。1番から6番まで、長距離バッターを揃えてみましたってなもんである。
勿論、そんな大規模なチームを運営するにはオカネがかかるわけで、このカードのマナコストはトリプルシンボルの9!フラッシュバックに至っては、同じくトリプルの12!普通のデッキではキャストできるわけもなく。フラッシュバックにより本来のコストよりも安く手軽に運用出来た《ワームの咆哮》とは決定的に異なるカードである。重かろう強かろう、という潔いデザインだ。しかしリミテッドでも重すぎるような常軌を逸したカードを、どんなデッキが用いることが出来るというのか。
それが、あったのだ。まず1つは、このカードと同じ『ジャッジメント』に収録された《ミラーリの目覚め》でマナを倍加させる「ウェイク」。このデッキならば苦にせず運用できるだろう。そしてもう1つは、エクステンデッドで《呪文織りのらせん》とコンボでキャストする「クラッシュウィーバー」。軽いフラッシュバック持ちとこれをらせんに刻印してキャストするという、壮大な物語のようなデッキだ。
このカードが出た頃は、友人らと「《ワームの突進》選手権」というトーナメントを開いた。くじを引いて青・白・黒・赤の4色から当たった色+緑の2色デッキを構築して対戦。ただし《ワームの突進》は4枚採用すること、こんなルールだったな。「バーンクラッシュ」「レベルワーム」「突進パーミッション」...いやぁ無茶苦茶懐かしい。