墓所の天使/Crypt Angel

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/06/16

墓所の天使/Crypt Angel

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僕たちは、堕天使大好き。ダークエンジェル大好き。聖なる者が邪悪に染まる、これほど高揚するシチュエーションがあるだろうか。神の使いが魔物を操り首を刎ねる。

 

漆黒の翼...これらの存在を賛美するメタルソングが一体何曲あるのかも検討がつかない。マジックにも存在する黒い天使達。僕が特に熱いなと思うのは...やっぱり《墓所の天使》だなと。このメタル感はヤバいよ。Slayer的サウンドが聴こえてきそうな...。

 

カードとしてはこれがなんとめちゃめちゃ使いやすかった。5マナ3/3は構築で使うにはちょっとサイズが小ぶりに見えるが、飛行があるのでアタッカーとして腐りづらい。

 

更にはプロテクション(白)があるので《名誉回復》で落とされず《追放するものドロマー》《探索するフェルダグリフ》を受け止めすり抜けるという地味ながらも着実な強さを発揮したものだ。

 

また、戦場に出た時に誘発する青か赤のクリーチャーを墓地から手札に回収。制限付き《グレイブディガー》と言ってしまうとやたら弱く思えるが、《グレイブディガー》に1マナ足したらこのスペックに変貌するってのもヤバすぎる。

 

この友好色限定ディガーは妥当な能力である。黒が拾えないことに不満の声もあるだろうが、これ2枚でクルクル回りだすことをケアしたんだろうなと思う。

 

さて、この能力が生きるには、そもそも青か赤のクリーチャーをデッキに採用していないと始まらない。同じ時代に活躍していたそれらの色のクリーチャーをザッと挙げてみよう(いずれもマルチカラーを含む)。

 

青:《衝撃のマーフォーク》《ヴォーディリアのゾンビ》《洞窟のハーピー》《終末の死霊》

 

赤:《火炎舌のカヴー》《スキジック》《燃え立つ死霊》《火葬のゾンビ》

 

どいつもこいつも、この時代を彩った名カード揃いだ。特に赤の《火炎舌のカヴー》を使い回すのはアドバンテージを複数稼ぎ出す。4ターン目なんとなく投げつけた《スキジック》を回収するのも相手からすればこの上なくシンドイ攻めである。

 

黒赤ビートダウン「マシーンヘッド」では、これらを回収しつつマナカーブのトップに君臨するカードとして活躍、世界選手権2001にてオランダのTom van de Logtが優勝するのに大いに貢献することとなった。

 

しかし墓に天使って素晴らしい組み合わせじゃないか。是非とも再録して、墓所に降り立った姿・墓から赤と黒のクリーチャーの死体を掘り起こす姿の新イラストなんかも見てみたい。This is Metal!


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