肢体の壁/Wall of Limbs

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/10/15

肢体の壁/Wall of Limbs

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 「手足わさわさウィーク」をお送りしているが、自分でも何故こんな名前にしたのだろうか。後悔はないが疑問のみが湧き上がってくる。まあ、どこもテーマにしないような強くもないけど面白いカードを紹介していければ良いんです。というわけで、今日の1枚は《肢体の壁》。昨日までの更新は虫系だったが、一転してジャパニーズホラー系のカードを紹介しよう。文字通り、手足がわさわさ...もはやうぞうぞのレベルか。

 

 パッと見では生垣に見えたりして気付かないが、相当にホラーなイラスト。『基本セット2015』と、かなり最近のセットに入っているカードだが...知らない人も多いんじゃないだろうか。最近に限ったことではないが、構築で使われなかったカードは知られずに環境を去ってゆく。このカードの場合、リミテッドでも大して強くないのでデッキに入らないことも多く、余計に知られることはなかったのだろう。僕も改めてイラストを見て「こんなヤバい光景のカードやったんかい」と驚いたものだ。

 

 この強烈なイラストにして、上述したようにそんなに強くない。3マナ0/3の壁。うーん使えない!持っている能力は...あなたがライフゲインするたびに、この壁に+1/+1カウンターを置いていくというもの。これでスタート時のサイズの小ささをカバーできるという訳だ。ただ...ライフを得る度に誘発し、「1個」置くというのがね。何故ゲインした値と同数ではないのか!100点であろうが一兆点であろうが、律儀に一個だ。絆魂と組み合わさると危険ということかもしれないが、殴りに行けない壁が成長することにそれほど問題があるとは思えない。とは言え、最近はライフを回復させるカードが溢れ返っている。土地でさえライフをもたらしてくれるような状況だ。アンコモンでもあるし、無難にまとめるのが吉なのかも。

 

 もう1つの能力は、7マナと生け贄という重いコストを支払って...対戦相手のライフを失わせる大技だ。その値は、このカードのパワー分。回復をしていればいるほど、強大な一撃を喰らわせるフィニッシャーになり得るということだ。...勿論、何もなければ0点。何かで1度回復しても1点だ。これを美味しく使うには、少なくともゲーム中4・5回はライフを回復する手段が必要だ。それぞれの値は大きくなくても良い。エンチャントやクリーチャーにより継続して回復することが重要になってくる。

 

 こういうカードを見ていると、マジックって僕らが馴染みのあるゲームから変わって来たんだなぁと思う訳ですよ。かつてなら、黒でライフ回復なんてドレイン呪文しか存在しなかった、それもスタンダード環境に2種類あれば良い方で。むしろライフをガンガン支払っていく色で、1点残ってたらそれで良い。そんな色が、自身がライフ回復するのを前提としたカードを作るなんてな...最近の黒いカード、そんなに激しくライフ支払わんしなぁ...時代は目の前で変わっていくんだね。


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