【GP名古屋2016】C.B.L.協賛 グルランド「島」レガシー ダイジェスト
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「C.B.L.協賛:グルランド『島』レガシー」
by Tatsuo Sekimoto
見渡す限り、人、人、人。参加者125名(!)が集った「グルランド『島』レガシー」。参加者は皆一様に真剣な様子で開会の合図を待つ。本日のヘッドジャッジはC.B.L.の主催者でもある、DCI公認レベル3ジャッジ中村 貴宣さんその人だ。
中村さん:「本日はご参加いただき誠にありがとうございます」
中村さん:「草の根、店舗開催から始まったC.B.L.がついにグランプリイベントになりました!」
中村さん:「本日の参加者は125名です!C.B.L.史上最大の参加者です。だってこんなに来たら店に入りません!(笑)」
この言葉に参加者から思わずどっと笑いが漏れる。
中村さん:「ちなみに初めての大会で優勝したデッキは赤緑の《リバー・ボア》が4枚入ったデッキでした」
中村さん:「皆さん想像できますか?あれからこんなにも大きな規模のイベントになるとは僕も思いませんでした」
その後も緩急込めた絶妙な調子で説明が続く。イベントに参加するにあたっての諸注意に参加者は耳を傾けた。そして、良い具合に緊張がほぐれたところでラウンド1が開始された。
さて、グランプリに参加したことがある方は中村貴宣という人物をすでにご存知かもしれないが、あらためてC.B.L.の主催者としてお話を伺った。
(中村貴宣)
--今日はよろしくお願いします。
中村さん:「よろしくお願いします」
--まずは中村さんからあらためてC.B.L.の紹介をお願いします
中村さん:「C.B.L.はBIGMAGIC名古屋店のスペースを借りて開催している草の根のレガシーの大会です」
中村さん:「2007年3月に開始して今まで94回開催しています」
--参加者125名と定員ぎりぎりまで来る大盛況ですね
中村さん:「今までの最高参加者数は68人でした。これはBIGMAGIC名古屋店の定員なのですが、その倍ですからね(笑)」
中村さん:「まさかこんな来るとは(笑)『グランプリってすげぇな』って感じです(笑)」
--C.B.L.を始めた経緯は?
中村さん:「元々、私自信がレガシーをやりたいなーって思って」
中村さん:「それで自分で大会を開こうと考えました」
中村さん:「その頃にはすでにスズケンさん(鈴木健二さん)やねこやんさん(宮本聡志さん)が草の根で開催していたので見本はありました」
中村さん:「当時の草の根は会場を借りて開催するのが普通でしたが、会場費の問題がありました」
中村さん:「会場費は高いので、参加者が集まらないと続けることができません」
中村さん:「そこで店舗のスペースを借りて開催することを思いつきました」
中村さん:「店舗なら場所は既にあるし、機材もあります」
中村さん:「さらに店舗側はレガシーのイベントが開催されることでレガシーのカードが売れます」
中村さん:「店にもメリットがあるし、主催者にもある良い形で開催できるなと考えて実行しました」
中村さん:「そのときBIGMAGICの伊藤さんに持ちかけたのが始まりです」
--もうすぐ開催回数が100回になりますが、感想はありますか?
中村さん:「よくここまで来たな。というのが正直な感想です」
中村さん:「開催ペースは月1なので、長い期間続いているなーと思います」
中村さん:「実はグランプリが終わったらすぐに開催するのですが(笑)次は来週の2月7日(日)にやります」
--中村さんから見てレガシーというのはどんな環境ですか?
中村さん:「青いっていうのは前から思ってたけど、ただ青いから勝てるという環境ではないです」
中村さん:「慣れが必要でプレイヤーの腕に大きく左右されるからです」
中村さん:「強いデッキを使っていても上手く回せないとあっさり負けますし、逆にマイナーなデッキでも理解度が高ければ勝ち残れます」
中村さん:「C.B.L.でよく勝つ人の中に赤単ドラゴンを使う方がいるのですが、その方はデッキの回し方をよく理解しているなと感じます」
中村さん:「本当に、人によるフォーマットだなと思います」
--なるほど
中村さん:「あと、ときどき新しいカードで環境が激変するのが楽しいです」
中村さん:「《時を越えた探索》や《死儀礼のシャーマン》が出たときはガラッと変わりました」
--今後の目標は?
中村さん:「C.B.L.で優勝することです」
--えっ!?
中村さん:「僕自身がC.B.L.で優勝したのは1回しかないんですよね(笑)」
中村さん:「自分がやりたくて始めた大会なので、運営を優先しなければいけない場合を除いて私は何度も参加しています」
中村さん:「ですが優勝したことは1回しかないです」
中村さん:「ですからC.B.L.優勝が目標です」
(最後にがっちりBIGWEBマンと握手する中村さん)
続けて決勝の様子をお送りしよう。
C.B.L.協賛:グルランド『島』レガシー 決勝 田村 一(愛知県)vsタナカ ユウ(新潟県)
6回戦が終了した時点で尚、無敗の二人。
タナカはBUG Cascadeを駆り決勝卓まで駆け上がった。対する田村は5c Aluren。《夢で忍び寄るもの》のスロットを《クイックリング》に変更してより攻撃的なリストに仕上げている。
Game1
お互いがダブルマリガンした状態でゲームはスタートした。占術は互いに下を選択。
田村は《Underground Sea》から《死儀礼のシャーマン》。タナカも《Underground Sea》から《死儀礼のシャーマン》。
田村は2ターン目に《Hymn to Tourach》を唱え、田中のダブルマリガンに追い打ちをかける。
3ターン目にタナカは《死儀礼のシャーマン》に《突然の衰微》。これに苦しそうな顔をする田村。ダブルマリガンが辛いのはどちらも同じだ。
田村は《Taiga》《Bayou》《Tropical Island》《Underground Sea》と並べ《断片無き工作員》。続唱で《悪意の大梟》が戦場に加わる。
盤面を広げる田村に対して、タナカも《精神を刻む者、ジェイス》で応戦。ここで田村は《魔の魅惑》を唱え、自らのデッキの正体を明かす。
《断片無き工作員》と《悪意の大梟》で《精神を刻む者、ジェイス》を攻める田村。
だが、タナカは《魔の魅惑》で瞬速を得た《タルモゴイフ》で《断片無き工作員》をブロック。《魔の魅惑》を上手く利用して工作員を打ち取る。
《精神を刻む者、ジェイス》の忠誠値をプラス能力で回復させたタナカは追撃の《Hymn to Tourach》。徐々に試合の主導権をつかみ始める。
《死儀礼のシャーマン》《死儀礼のシャーマン》《タルモゴイフ》《精神を刻む者、ジェイス》と並べた田村。《忍び寄るタール坑》までアタックし始めたところで田村のライフが尽きた。
田村 0-1 タナカ
Game2
先手の田村は《Underground Sea》から《死儀礼のシャーマン》。後手のタナカは《忍び寄るタール坑》をタップインしてターンを終了する。
後手2ターン目、タナカは《突然の衰微》で《死儀礼のシャーマン》を破壊。
しかし、田村は《断片無き工作員》で攻め続ける。続唱は《Hymn to Tourach》。これには思わずタナカからため息が漏れる。
それでもタナカは気を取り直して《苦花》を場に出し反撃の狼煙を上げる。
だが間髪いれず、田村の《再利用の賢者》が降ってきて《苦花》は墓地へ。
だが、ここは決勝卓。お互いにこの程度の刺し合いでは止まらない。タナカは《苦花》が墓地に落ちたことで6/7まで育った《タルモゴイフ》をプレイ。
田村も《断片無き工作員》で応戦。続唱は《死儀礼のシャーマン》。
ここでタナカの切り返しが刺さる。《毒の濁流》X=2。一方的に田村の盤面だけが崩壊する。
返しで田村は《Hymn to Tourach》を唱えてタナカの手札を全て落とすが6/7の《タルモゴイフ》がきつい。
《Savanha》を立てる田村を見てじっと考えたタナカは《忍び寄るタール坑》は起動せずに《タルモゴイフ》のみでアタック。そして第2メインにだめ押しの《Hymn to Tourach》。
これで打つ手がなくなった田村は次のドローを確認すると投了した。
田村 0-2 タナカ
タナカ win!
C.B.L.協賛:グルランド『島』レガシー 優勝はタナカ ユウ(新潟県)!おめでとうタナカ。
(優勝したタナカにはグルランドの《島》とFrom the Vault:Realms が贈られた)
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