text by Tatsuo Sekimoto
参加者238名。スイスラウンド9回戦。朝早くから詰めかけた多くの参加者。皆BMOLegacyに傾ける熱意は凄まじい。
その中の一人である坂本はBMO.vol4のBMOLegacyの優勝者。前回はJeskai Stonebladeを持ち込み優勝したが今回選択したデッキはBUGCascade。本人によると不慣れなデッキなのだそうだが、席につくその姿に不安な様子はない。
2度目の戴冠を目指して挑戦が始まった。
Game1
(
中寺 啓介)
互いに1マリガン。坂本、中寺ともに占術は下に送った。
先手の中寺は《血染めのぬかるみ》から《沼》をサーチして《思考囲い》。
《森》
《死儀礼のシャーマン》
《死儀礼のシャーマン》
《祖先の幻視》
《渦まく知識》
《断片無き工作員》 |
公開された坂本の手札から《断片無き工作員》を奪う。
坂本は返しに《森》をセットして《死儀礼のシャーマン》。
手札に除去がないのを好機とみた中寺は《森》をセットから《闇の腹心》。
坂本は《死儀礼のシャーマン》の能力を起動して《渦まく知識》を唱える。だが、除去は見つからず代わりに《死儀礼のシャーマン》をもう一体追加してターンを終了。
無事《闇の腹心》が生き残った中寺。有利を維持するために《不毛の大地》で坂本の《不毛の大地》を破壊してリソース差を広げる。さらに中寺は《死儀礼のシャーマン》をプレイする。
だが、これは赤マナ源を与えたくない坂本の《Force of Will》に阻まれる。
一方の坂本は《祖先の幻視》を待機するが、土地が止まってしまい4ターンがもどかしい展開だ。
その間にも中寺の《闇の腹心》はもりもりとアドバンテージを取り続ける。中寺のライフは《闇の腹心》によってライフは減少するが12とまだある。
坂本は《死儀礼のシャーマン》の能力を起動して中寺のライフ10。次のターン、中寺は《闇の腹心》で《大渦の脈動》をめくり残りライフ7。ライフに危険を感じた中寺は自分の《死儀礼のシャーマン》を巻き込みつつ坂本の2体の《死儀礼のシャーマン》を除去。
ついに坂本の《祖先の幻視》の待機があけるが土地が引けず、《森》1枚のままストップ。《死儀礼のシャーマン》も失われてしまった今、坂本に出来る行動はない。
それでも次のターンにはもう一枚の《祖先の幻視》の待機が空けるためしんぼう強く待つ坂本。
しかし、中寺がついに《燃え柳の木立ち》をトップデッキしトドメとなる《血編み髪のエルフ》を送りこんだ。しかも続唱で《死儀礼のシャーマン》が現れ、ライフゲインの手段も得る完璧な展開だ。
ここで土地が引けないと敗北に直結する坂本。だが、4枚のドローの中に土地はなかった。
坂本 0-1 中寺
Game2
(坂本 力祐)
坂本が先手。坂本は1マリガン。占術は上のままだ。
《祖先の幻視》待機でスタートを切った坂本。続くターンに《悪意の大梟》をプレイするのだがここでアクシデントが。坂本は《祖先の幻視》の待機カウンターを減らすのを忘れたためジャッジが呼ばれる。
今大会は競技レベルの大会であるため、誘発忘れは対戦相手に誘発の処理、未処理を選ぶ権利がゆだねられる。中寺は待機カウンターを減らさないことを選んだ。
中寺は《突然の衰微》で坂本の《悪意の大梟》を除去。
だが、坂本は《断片無き工作員》で《悪意の大梟》をめくり戦線を再構築する。
中寺は《タルモゴイフ》で受けようとするが、坂本の《突然の衰微》に倒れる。続く後続の《タルモゴイフ》も《大渦の脈動》で除去され3点ずつダメージが積み重なる。
だが、なんと中寺は3体目の《タルモゴイフ》を叩きつける!さらに坂本の《祖先の幻視》を《赤霊破》でカウンターし、ゲームの主導権を渡さない。
しかし、坂本も負けておらず《忍び寄るタール坑》と《悪意の大梟》で攻めてライフは9まで減らす。さらに《死儀礼のシャーマン》を追加して中寺を攻める。
中手は《森の知恵》を駆使し《稲妻》で《死儀礼のシャーマン》を除去し、《ヴェールのリリアナ》で《断片無き工作員》を除去して坂本の攻勢に耐える。
だが、坂本の《忍び寄るタール坑》がどうにも止まらなかった。
坂本 1-1 中寺
Game3
両者7枚でキープして最終ゲームが幕を上げた。
先手の中寺は《沼》から《死儀礼のシャーマン》。
坂本は《汚染された三角州》から《沼》をサーチして《死儀礼のシャーマン》。
2ターン目に中寺は坂本の《死儀礼のシャーマン》に《終止》をプレイして、自身は2体目の《死儀礼のシャーマン》を追加する。
坂本は《新緑の地下墓地》をセットして終了する。一見、坂本が不利な場面だが坂本の手札には《大渦の脈動》がありまだまだ勝負の行方はわからない。
ターンを受けた中寺は《ヴェールのリリアナ》をプレイ。+能力を起動したところで坂本が悩む。
最終的に坂本は捨て札に《ヴェンディリオン三人衆》を選ぶ。
坂本は《死儀礼のシャーマン》を対象に《大渦の脈動》プレイし、中寺の《死儀礼のシャーマン》は2体とも墓地に送られる。
中寺は《ヴェールのリリアナ》の+を起動して忠誠値5へ。
坂本は《不毛の大地》を《燃え柳の木立ち》へと起動して《断片無き工作員》。続唱は《渦まく知識》。トップに《突然の衰微》と《精神を刻む者、ジェイス》を隠す。
中寺は《突然の衰微》で《断片無き工作員》を除去して《ヴェールのリリアナ》を+。忠誠値が遂に6へ。
だが、坂本はトップに隠した《突然の衰微》で《ヴェールのリリアナ》を対処。さらに《不毛の大地》で唯一の赤マナ源である《Badlands》を破壊。
中寺は《燃え柳の木立ち》をトップデッキして危機をくぐり抜ける。
だが、その先には坂本の《精神を刻む者、ジェイス》が待ち構えていて容赦のない検閲が始まる。
《精神を刻む者、ジェイス》の忠誠値を5にした坂本はそこからは0能力を起動し続け、クリーチャーを戦場に送り込み続ける。結局6/7にまで巨大化した《タルモゴイフ》が中寺を打ち倒した。
坂本 2-1 中寺
坂本 win!
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