啓発のジン/Djinn Illuminatus
タグ:Card of the Day, Djinn Illuminatus, IZZET VS GOLGARI, MTGシングル, ギルドパクト, プレリリース, 啓発のジン, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/03/31
啓発のジン/Djinn Illuminatus
「プレリリース・プロモ・ウィーク」をお送りしているこの一週間。プレリの良いところは、個人的には皆が同じ一からのスタートになる点だと思っている。僕には20年来の友人らがいて、彼らと共にマジックを始めた。今ではプレイヤーとしてマジックを追い続けているのは僕だけで...(僕自身もプレイヤーと呼べるかは怪しいが)。そんなマジックから去っていった元プレイヤーの友人に「久々にマジックやらん?」と声をかけやすいのがプレリリース。マジックのルールを知っていればなんとかなるし、会場にいる人間全員が初めてカードに触れるので、経験値も皆等しい状態。知らないことで「カード見せてもらっていいですか?」というのを1から10までやるのは、通常のトーナメントではちょっと難しいというか、気が引けるもの。でもプレリは知らなくて当然なので、お互いに自分のプールになかったカードのテキストは確認しあいながらゲームを進めていけるので安心だ(とは言え円滑なトーナメント運営のために、自分のプールにあるカードはなるべくテキストを確認しておこう)。
このプレリの場で、全員がもらえるプロモカードというのは大事なものだと思う。そのカードに新セットの情報はどれだけ記されているかで、セットのことを知るとっかかりになるしね。今日はそういう意味では満点な《啓発のジン》について紹介しよう。
『ギルドパクト』のテーマの1つは、青赤のギルド"イゼット団"。科学実験を主な活動内容とする好奇心集団の持つ能力は"複製"。この能力を持ったインスタントとソーサリー呪文は、複製コストを支払うことで文字通りその呪文の複製であるコピーを作り出すことが出来る。この複製を自身のインスタントとソーサリーに与えるのが同セットのプレリリース・プロモである《啓発のジン》。7マナ3/5飛行と、スペックは最低レベル。それだけ、呪文に複製を与える能力が強いものだと定義されているというわけ。実際問題、どんな呪文でも倍プッシュ出来るというのは素晴らしい。《稲妻》のように軽いカードならば、マナがある限りコピーを作ることが出来てしまう。また、この複製という能力は面白く、複製される呪文の状態を完全にコピーするが、追加コストなどは支払わなくて良いという点に注目。キッカーや覚醒などの状態で支払った呪文を、それの持つマナコストで完全コピーできるのでお得感がある。連繋などなど、相性の良い能力・カードは多数あるので、調べてみると良い。
ハイブリッドカードなのも良いね。ラヴニカブロックの新しいカードデザインで、青でも赤でも払えるマナを持ったこのカードは、まさしくプレリリースでイゼットという愛され集団を皆に知ってもらうには適役なカードだったというわけだ。