ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale
タグ:Card of the Day, Golgari Brownscale, MTGシングル, ゴルガリの茶鱗, ラヴニカ, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/05/31
ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale
「墓地からウィーク」、墓地にあることでゲームに何らかの影響をもたらすカードを紹介していくが...その代表格と言えば"発掘"能力持ちか。墓地に落ちている時のみ意味があるキーワード能力で、あなたがカードをドローする代わりに、発掘能力を持ったカードを墓地から手札に戻してOK、というもの。その代償として、それぞれに指定された枚数文ライブラリーの上から墓地に置くわけだが...これがライブラリーが減るというデメリットよりも墓地が肥えるメリットの方が強く、通常ドローを全くせずに勝つデッキなんかも生み出したくらいだ。今日はそんな発掘カードから...地味ながらシブいやつをいってみよう!
《ゴルガリの茶鱗》はコモンの発掘クリーチャーだ。ダブルシンボルの3マナ2/3、可もなく不可もなくといったサイズで、戦闘に関する能力も何も有していない。だったら、このカードをわざわざ発掘する理由があるのかという話だが、これは「発掘したくなる能力」を持つというアプローチで作られている1枚だ。《ゴルガリの茶鱗》が墓地から手札に戻った時に、2点のライフを得ることが出来るのだ。ささやかな、されど2点回復。これはシビアなダメージレースを展開している際にはありがたいもの。相手のデカブツをこれでチャンプブロックし続け、ドローは伸びなくても毎ターン確実にライフ差を作っていけるというのは悪くない。
ちなみにこの回復能力は、何も発掘でなくても墓地から手札に帰りさえすれば誘発する。《拷問生活》とこれを2枚合わせれば、毎ターン黒マナの数だけ2点のライフを得ることが出来るエンジンが完成する。これを積んだ「拷問生活」デッキはPauperを代表するデッキの1つだった。
ところでこの茶鱗というのは何か。イラストとクリーチャータイプで見る限り、オオトカゲの類のようだ。オオトカゲの中でも、その一見ずんぐりむっくりにも見える筋肉の付き方と首などの皮膚の特徴的なたるみ方を見るにコモドオオトカゲに近い種類ではないだろうか。コモドオオトカゲはその口に有害なバクテリアがいたり純粋に毒を持っていると言われ、噛まれればたとえそれが大きな傷でなくとも獲物はじっくりと死に至るという。こいつも接死をもっていれば完璧だったのに...。
ちなみに、悪いことは言わないから茶鱗の英語表記であるBrownscaleで画像検索はしない方が良い。僕は注意したからね?