不気味な辺境林/Grim Backwoods
タグ:Card of the Day, Grim Backwoods, MTGシングル, 不気味な辺境林, 岩SHOW, 統率者2013, 統率者2015, 闇の隆盛Card of the Day -今日の1枚- 2016/05/13
不気味な辺境林/Grim Backwoods
僕は、怖い話が好きだ。子どもの頃は皆読んだであろう学校にまつわるオムニバス的な書籍をおっかなびっくり読み漁り、水木先生の妖怪図鑑に恋をしていた。齢を重ねてからは、ホラー映画に魅せられるようになる。どっちかと言えば、物理的に殺しに来るヤツに狙われ命の危機に遭う話が好きだが...不気味な亡霊の類に遭遇する話をネットで読むのも面白い。そういう物語の舞台は...やはり、人里を少し離れた、薄暗く不気味な、不衛生で湿った場所が良い。テンプレだが、逃げ惑う時にパキッと何かを踏んづけてほしいね。勿論、人骨なわけだが...マニアックな部位であれば無駄にテンション上がってしまうねぇ。今日はそんな、恐ろしきロケーションをご紹介。
《不気味な辺境林》は『闇の隆盛』で登場した特殊土地で、イニストラードブロックにまたがって展開された「無色マナしか生み出さないが、2色のマナを支払うことで起動できる能力を持ったレア土地」サイクルの1枚だ。『闇の隆盛』はその名の通りイニストラードにおける闇の勢力がその力を増すという世界観で作られたセットで、2種収録された同土地サイクルも黒とその対抗色で起動する邪悪度の高いラインナップになっていた。この《不気味な辺境林》は緑黒の能力を持ち、合計4マナとタップ、そしてクリーチャーを1体生け贄に捧げることでカードを1枚引くことが出来る。不要になったクリーチャーは、この林に放り込めば死体と知識を得られるってなもんだ。
追加のドローが出来る土地は強力ではあるが、問題はそのコストだ。2色を含む4マナとこの土地のタップ、合わせて5マナ+クリーチャー1体というコストは相当にヘビーだ。使うのであればマナが伸び切った後のマナクリーチャーや、土地を立てておいて相手の除去にスタックで起動するとか、そういうのでないと難しいな。能動的にガンガン使っていくのは正直しんどい。
あるいは、同セットの能力と組み合わせるのはどうか。クリーチャーを死亡させて"陰鬱"条件を満たしたり、"不死"を持つクリーチャーを使いまわしてアドバンテージを稼ぎつつクリーチャーのサイズアップを狙っても良いだろう。
「Backウィーク」なのでこのデッキもやはりBackなカードで、英名は《Grim Backwoods》。Backwoodsで辺境の地、辺境の林という意味になる。地面には人骨が転がり、そこから養分を得たかのような気色の悪い幹の大木が道を塞ぐ林の中。う~ん、素晴らしい。こういうところを気の狂った殺人鬼が大斧振り回しながら疾走するホラー映画でも撮りたいな。