命の川/Stream of Life

タグ:, , , , , , , , , , , , ,

Card of the Day -今日の1枚- 2016/06/23

命の川/Stream of Life

命の川/Stream of Life

命の川/Stream of Life

今日の1枚のこのカードの購入ページはこちら

X呪文というのは、良い。マジックならではの存在だと思っている。扱う数字が随分と大きいものになる他のカードゲームでは、X支払ってX点X枚というのが設計しづらいのもあるのだろう、それほど見かけない(と思っているが真相はよく知らない。ごめんね)。マジックは初のカードゲームにして、その最初期からこのXという概念を導入し、そして23年間そのXを用いたカードが作られ続けている。素晴らしい。さすがは数学者が作ったゲームである。《荒野の確保》とかシンプルだけどもなかなか無かったカードで、X呪文にはまだまだ可能性があるなと思い知らされた次第で。で、「川ウィーク」ということもあって最初の川カードを紹介しようと思ったら、ちょうどこの最初のX呪文でもあったわけで。《命の川》を紹介しよう。

 

緑のシングルシンボルとXマナ払ってX点回復。ただ、それだけのソーサリーである。今見ても本当にシンプルだなぁ。《分解》《火の玉》と同期のデビューであり、向こうがX点当ててくるならこっちはX点回復。《分解》も《火の玉》も追加の効果があるのに対して、このカードはまっすぐにライフゲインオンリー。『ポータル』で《火の玉》が登場することで、ようやく真の対となるカードを得たのだった。この《猛火》は登場からずっとアンコモンで、《命の川》とは『第6版』から『第9版』まで同期のカードであったわけだが...《命の川》はしばらくコモンだった。『第8版』よりX呪文はコモンに採用しないという方針が出来たことによってアンコモンに格上げ。まあこの方針は割とすぐに無かったことになっているので、ちょっとタイミングが悪かったら一生コモンのままだったのだろう。ラッキーだったね。

 

構築シーンでも活躍が見られた《火の玉》に比べると...リミテッドでもちょっと使うのをためらうカードだが、初心者から見ると大量ライフゲインは魅力的に映るので友人らがデッキに複数枚入れているのを見たことはあった。彼らもすぐに「《猛火》と違ってこのカードってゲームの流れを変えないな」ということに気付いてデッキから抜くということをやっていた。昨今はなかなか強力になってきたが、当時はライフを得るカードが実に弱かった。それらは、このカードのようにライフを得ることしか出来ないものしかなかったからね。後に同じ5マナで唱えた場合、このカードよりも回復の効率に長ける上にクリーチャー2体分の《スラーグ牙》とか、色は変わってシンボルは3つ必要になったけどもX点回復Xドローの《スフィンクスの啓示》とか、ライフゲイン全盛期がやってきたりするのだが...それらのカードもこの初代大量ライフゲインカードをベースに生まれてきたのだと考えると、その名の通りライフに関するカードの源流だったんだねぇ。

Card of the Day 過去のカード一覧(2015.11.19~)

Card of the Day 過去のカード一覧(~2015.11.18)