不気味な人形/Creepy Doll
タグ：Card of the Day, Creepy Doll, MTGシングル, イニストラード, 不気味な人形, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2016/07/04
不気味な人形/Creepy Doll
イニストラードはホラーな次元だ。アヴァシンの復活により次元に光が差したのも束の間、たった1年(作中時間)で人間が狩られる闇の領域に元通り。そのアヴァシンも命を絶たれ、この次元はかつてないほどの暗雲に満ちている。エムラクールと同化する住民たちは不気味極まるもの。そんなセットの登場を前にして、今週は「不気味ウィーク」。不気味な怪異、ワンシーンを切り取ったカード達を紹介しよう。
『イニストラード』で登場した不気味なカードはその名も《不気味な人形》。破損したお人形さんがその身体に見合わぬ大きな裁ちバサミを手に佇んでいる。怖すぎるよこんなの。カードとしては、人形＝道具ということでアーティファクト...でありながら、自己意志で動くのでクリーチャーでもある。ミラディンの連中と比べるとアーティファクト・クリーチャーの定義というものがわからなくなってくるが...この見た目で、更に破壊不能まで有している。ダークスティール製の面々と同じってことだ。この木や布で出来ていそうな人形が？！不思議でならないが、チャッキーモ不死身ともいえる生命力(？)で追ってきてたよなぁと思うと納得できなくもない。
破壊不能を持ってはいるが、5マナ1/1と最低スペックしか持ち合わせていない。そこで肝心なのがもう1つの能力。この人形が戦闘ダメージを与えたクリーチャーを50%の確率で破壊するという恐怖の能力！コイン投げであなたが勝てば即時破壊、接死の下位互換能力ではあるが、破壊不能を持っているので贅沢は言うなということか。どんな大物も505の確率で一方的に討ち取れる、というのはなかなか恐ろしい。
リミテッドではそこそこ優秀。ほとんどの除去を受け付けず、地上をがっちり固める。相手がこの50%で死ぬというのを嫌がってアタックに来なければ儲けものだ。アタッカーとしての性能はハッキリ言って皆無なので、よっぽどな装備品を取るかしない限りは立たせっぱなしで用いることになる。飛行クリーチャーなど、回避能力持ちと一緒に使ってやろう。そういったものが用意しやすい白青・青黒向きのカードであり、緑の狼男デッキを作るときなどはデッキに入らないこともあった。強力だが、防御特化であり勝ちに行くカードではない。苦手なものはトランプル持ちの大型クリーチャーやタフネスを0にしてくるマイナス修正除去、バウンスなど。これが絶対的なカードではない、ということがわかれば脱初心者感はあったね。
イラストがマジで恐ろしい。陶器か木製のバキバキに割れた顔、絡まる操り糸...フランス人形なんかが苦手な僕にはなかなかくるものがある。ホラーは大好きなんだけどもね。I'm Chucky! Kill You!