岡本桂多のKill them All! ~『基本セット2019』編~

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お久しぶりです!統率者戦担当の岡本桂多です!


皆さん、『バトルボンド』が参入して楽しい双頭巨人統率者戦ライフを送っていますか?
僕も新しい共闘統率者で組んでは崩し、『ドミナリア』の統率者で組んでは崩し、更には最近話題のブロールを組んでは崩し、色々と模索を続けています!


そして基本セットが久しぶりに帰ってきました!
今回の『基本セット2019』は多色カードや特徴的なカードが多く、ちょっと基本セットっぽくないセットですね。
思えば前回の基本セット『マジックオリジン』も基本セットらしからぬ特徴的なカードが多かったイメージがあります。

それでは早速今回も各色毎に統率者・ブロール的に注目したいカードをピックアップしていきましょう!

・白

《霊気盾の工匠/Aethershield Artificer》
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毎ターンアーティファクトクリーチャーを強化するクリーチャー。
アーティファクトクリーチャーで盤面を構築して真っ当に攻撃するタイプの《電位式の天才、シドリ》や、《模範操縦士、デパラ》のような機体メインとなるデッキでの採用が見込まれます。
統率者戦というよりはブロールで見かける事が多くなりそうな一枚ですね。


《暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrants》
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新しいアジャニはよくも悪くも小さくまとまっている印象を受けるデザインです。
統率者戦で組むには奥義が少し心もとないですが、カウンターを用いて強化してくれるので《法務官の声、アトラクサ》との相性はばっちりです。
どちらかといえばブロールでの活躍が期待できそうですね。


《浄化の輝き/Cleansing Nova》
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新しい全体除去枠。
基本的にはクリーチャー全破壊のモードで撃ちますが、卓の展開次第では「《引き裂く突風》が欲しいなぁ」と思う場面に遭遇することもあるので便利なカードですね。
《質素な命令》よりモードの選択幅が小さいですが、その分1マナ軽くて済んでいるので1ターン早く全体除去を撃つ事も出来ますし、「アーティファクトを全破壊したいけど自分のマナアーティファクトを巻き込みたくない・・・」という時に土地だけから撃ちやすくなっています。


《無私の勇者、レナ/Lena, Selfless Champion》
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戦場に出た時に大量にトークンを生成できるかもしれないカード。
十分にトークンが生成できる状態なら《永劫の輪廻》+《ファイレクシアの供犠台》で無限マナに到達できますが、いくら白がエンチャントやアーティファクトを探す手段を持つとはいえ至難の業でしょう。
一度に多数のクリーチャーが戦場に出るため、《アクロスでの武勇》《黄金夜の指揮官》《聖戦士の進軍》で一気に強化して攻め込む戦略がシンプルで良いですね。


《レオニンの戦導者/Leonin Warleader》
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《刃砦の英雄》を彷彿とさせるクリーチャー。
打点は《刃砦の英雄》ほど出ませんが、本体も出てくるクリーチャーも猫なので《世界の咆哮、アラーボ》統率者の猫デッキのエース候補です。
トークンが絆魂を持っているためライフを得るとボーナスが得られる《老いざる苦行者、アローロ》《幽霊議員カルロフ》《救う者、レグナ》でも採用出来そうです。


《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
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シンプルな能力ですが強烈な墓地対策カードです。
《祖神の使徒、テシャール》のような軽量クリーチャーを何度も使い回せる統率者との相性はばっちりですね。


《輝かしい天使/Resplendent Angel》
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ライフを回復しているとトークンが生まれる天使。
トークンのサイズが大きい代わりに《オーリオックのチャンピオン》のようなオマケのライフ回復ではなくしっかりと回復しないといけないのが難しい所ですね。
《救う者、レグナ》+《救われぬ者、クラヴ》の統率者デッキであれば5点回復する事は造作もないでしょうし、《黎明をもたらす者ライラ》を統率者にしたデッキでも活躍してくれることでしょう。
《黎明をもたらす者ライラ》デッキは特にブロールで一気に強化されたといっても過言ではありません。


《陽光浄化者/Suncleanser》
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カウンター大嫌いマン。
統率者2015年版の経験カウンター統率者が身近に多くて本当にどうしようもない、という方は是非。
自分を対象に取れたら感染デッキ対策としての使い道もあったんですが・・・




・青

《鏡像/Mirror Image》
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1マナ軽くなった《クローン》。
《鏡像》は自分のクリーチャーのコピーにしかなれないのでどんなデッキにでも入るというわけではありませんが、《ファイレクシアの変形者》だけでなく他にもコピークリーチャーを多用しているデッキであれば採用を検討してもいいですね。
3マナなので《太陽のタイタン》で釣り上げる事が出来ますし、《パリンクロン》とも少し工夫をすれば無限マナにできます(《サファイアの大メダル》で軽くする、2マナ以上出る土地を含めて7枚の土地から8マナ出るようにする等)。


《霧の呼び手/Mistcaller》
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強烈な《汚らわしき者バルソー》対策クリーチャー。
《波を司る者、コパラ》や《オラーズカの暴君、クメーナ》などのマーフォークデッキであれば1マナのマーフォークという事もありすんなり採用出来ますね。
地味にウィザードでもあるのでウィザードシナジーを見込んでの需要もありそうです。


《機械と共に/One with the Machine》
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アーティファクト絡みのデッキであれば少し工夫すれば大量ドローの可能性を秘めたカード。
特に《金属製の巨像》で11枚引くのは一回やってみたいですね。
他にも神話(アーティファクト)持ちの《マイアの処罰者》などと組み合わせたり、《覇者シャルム》で採用して墓地からコストの重いアーティファクトを釣りあげて大量ドローしたり、中々夢が溢れるカードです。


《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
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アーティファクトデッキ用の伝説のクリーチャー。
統率者候補と呼びたいところではありますが、残念ながら青絡みのアーティファクトデッキの統率者候補は《アーカム・ダグソン》を筆頭に大勢います。
ではブロールではどうかと考えてみると青単色でも《発明の領事、パディーム》《ランプのジン、ザヒード》、多色であれば《策謀家テゼレット》《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》など多くのライバルが待ち構えています。
ブロールの統率者ではなく普通にデッキに採用する分にはアーティファクトの数を勝手に稼いでくれますし最悪でもドローに回せるので悪くない働きを見せてくれます。


《工匠の達人、テゼレット/Tezzeret, Artifice Master》
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新たなテゼレットは+能力は統率者戦では少し地味ですが0能力と奥義が非常に強力です。
奥義は「ライブラリーからパーマネント」という非常に広い範囲でしかも「戦場に出す」という勝ちに直結するため、奥義を目指す価値は十分にあります。
単純にアーティファクトだけであれば《求道者テゼレット》でも同じようなことが出来るので、アーティファクトに頼りすぎないパーマネントコンボも採用しておきたいですね。
統率者戦だけでなくブロールでも統率者候補として注目です。




・黒

《消耗した全能/Fraying Omnipotence》
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《傷の反射》か《絶望の魔神》がいる時に唱えれば対戦相手のライフが一瞬にして消し飛ぶ即死コンボになります。
コンボパーツはどれも重めなので《極上の血》+《血なまぐさい結合》コンボぐらいの採用率になりそうですが、上記のコンボパーツを見かけた場合は注意しておいた方が良いでしょう。


《呼び覚ます者イザレス/Isareth the Awakener》
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自分の墓地からクリーチャーを復活させる統率者候補。
統率者戦だと競合しそうなライバルは《狂気を操る者チェイナー》あたりでしょうか。
クリーチャーを復活出来るタイミング・回数、クリーチャーの使い回しが出来ない等々、やはりちょっと見劣りしてしまいます。
ブロールではどうでしょうか。
黒単色の統率者候補は数多くいますが、《呼び覚ます者イザレス》ほど簡単にクリーチャーを復活させるのは中々難しいので統率者としても優秀ですし、普通にデッキに入れるだけでも十分仕事をしてくれそうですね。


《死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death》
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中々のゾンビ大好きっぷりを見せてくれる新しいリリアナ。
奥義は統率者戦であれば中々強力です。
《屋根の上の嵐》+《墓所這い》+サクり台という無限コンボがすでにありますが、この《墓所這い》の枠に《死が触れぬ者、リリアナ》(と適当なゾンビクリーチャー)が入る形で無限コンボが形成出来ます。
《死体生まれのグリムグリン》《ギサとゲラルフ》統率者のゾンビデッキなどで採用出来そうですね。


《リリアナの契約/Liliana's Contract》
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戦場に出たときにアドバンテージも得られ、しかも特徴的な勝利条件も持ったカード。
黒単色でも《奸謀》、青があれば《異種移植》《秘儀での順応》、白があれば《ヴェリズ・ヴェルの盾》《鏡の精体》などでクリーチャータイプをいじれば簡単に勝利条件を満たせます。
ただ、折角ならフレイバー的にも最初からデーモンであるクリーチャー4体をコントロールして勝利したいところですね!
《生ける屍》《汚らわしき者バルソー》辺りを使えば一瞬で複数体のデーモンを戦場に出す事が出来るので、そこまで非現実的ではない特殊勝利条件だと思います。


《墓地解放/Open the Graves》
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墓地から自力で戻って来られるクリーチャーとの相性が非常に良いカードです。
《墓所這い》+《ファイレクシアの供犠台》+《墓地解放》で無限トークン無限マナが発生します。
他にも《死が触れぬ者、リリアナ》がいれば《墓所這い》でなくとも1マナのゾンビであれば《屍肉喰らい》や《墓所破り》などでも無限コンボになります。



・赤

《高山の月/Alpine Moon》
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ブロールでの採用が見込まれるカード。
ブロールではイクサランブロックの変身エンチャント・アーティファクトが多用される環境にあります。
特に《魔学コンパス》は最も留意すべきカードで、オモテ面は土地を安定して供給してくれる上に変身して《オラーズカの尖塔》になると戦闘において非常に優位に立てる、そして無色なのでどんなデッキでも採用できるというものです。
ブロールでは無限コンボはあまり無いので必然的に真っ当な戦闘を行う事が多く、そういった盤面で《イス卿の迷路》は非常に強力です。
《高山の月》は複数の対戦相手が《オラーズカの尖塔》をコントロールしている状況でもすべて封じる事が出来、しかも自分の《オラーズカの尖塔》は起動できるという一方的な状況を作り出してくれるカードなのです。


《力の頂点/Apex of Power》
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定期的に現れる赤のド派手レアカード。
マナコストをちゃんと支払わないといけないという欠点はあるものの実質7枚カードを引けるソーサリーで、しかも手札から唱えていたら10マナもキャッシュバックしてくれます。
《イズマグナスのミジックス》のようなインスタント・ソーサリー主体の怪しいコンボデッキに採用される事は間違いないでしょう。
バトルボンドで《ボーナスラウンド》を手に入れ、基本セット2019でこのカードを手に入れ、どんどん《イズマグナスのミジックス》が強化されていきますね。


《触媒の精霊/Catalyst Elemental》
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生け贄に捧げる事でマナを生み出してくれるクリーチャー。
一時的にとはいえ2マナ加速してくれるクリーチャーなので、クリーチャーを使い回しやすい黒との組み合わせのデッキで悪さをしてくれそうです。特に《血の炎、ガルナ》デッキではすんなりと採用されるでしょう。


《闇住まいの神託者/Dark-Dweller Oracle》
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新たな赤のアドバンテージ確保手段。
《野生の意志、マラス》《煽動するものリース》《Hazezon Tamar》《群衆の親分、クレンコ》《カーの空奪い、プローシュ》《蝗の神》等々、赤絡みのトークンデッキでの採用が考えられます。
特にドロー手段が少ない色の組み合わせで使うのが良いでしょう。《群衆の親分、クレンコ》は《闇住まいの神託者》がゴブリンである事もあり間違いなく採用されそうですね。


《ゴブリンの扇動者/Goblin Instigator》
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《モグの戦争司令官》をよりシンプルにした形、もしくは《甲虫背の酋長》の下位種ですが、《群衆の親分、クレンコ》のような大量のゴブリンを必要とするデッキであれば採用されるでしょう。


《ゴブリンの損壊名手/Goblin Trashmaster》
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新たな《ゴブリンの王》。
更にどんなゴブリンでもアーティファクト破壊カードに変えてしまうという能力つき。
統率者戦では何色のデッキでも採用出来るためアーティファクトの重要性は高く、そのアーティファクトをこうも簡単に対処出来るカードは今までの歴史でもあまりありません。
今後ゴブリン系のデッキに対してはアーティファクトの信頼度が著しく低くなりそうです。


《ドラゴンの女王、ラスリス/Lathliss, Dragon Queen》
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新たな赤単色の統率者候補はドラゴンの女王様。
本体スペックも申し分なく、また誘発型能力も非常に強力です。
統率者戦で統率者にするのは少し力不足かもしれませんが、《始祖ドラゴン》のようなドラゴンデッキでは間違いなく採用されるでしょう。
ブロール環境ではあまりドラゴンがいませんが、一回でも誘発すれば制空権は簡単に取れますし、やはり本体スペックの高さが物を言う事でしょう。
ドラゴン好きの方は是非デッキを作ってみましょう!


《火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood》
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新たなサルカンはフィニッシュ用というよりはマナ加速・ドロー用に使われそうなデザイン。
どれも少し地味な能力ですが、こちらもやはり赤系のドラゴンデッキで採用出来ます。
《始祖ドラゴン》のように他の色、特に緑が絡んでいるとそちらのカードを使ってマナ加速が出来るので、色の組み合わせが少ないドラゴンデッキで採用されそうですね。


《サルカンの封印破り/Sarkhan's Unsealing》
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4マナと少しコストが重い点がネックですが、出す際の隙にさえ目をつぶってしまえば強力な盤面制圧力を見せてくれるカードです。
大型のクリーチャーが多めに入っている、赤緑系のビッグマナデッキや《暴動の長、ラクドス》のようなデッキで採用できそうですね。
オーバーキル気味ですが、《パリンクロン》+《幻影の像》で無限マナ&無限出し入れコンボが成立した際にこれが横に置いてあればそのままフィニッシュする事も出来ます。




・緑

《カル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sisma》
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名前っぽくない名前の伝説クリーチャー。
コストを軽減する能力持ちですがその範囲は比較的広く、《カル・シスマの恐怖、殺し爪》を統率者にしても中々楽しそうなファッティ満載の脳筋デッキが組めそうです。
統率者に指定しなくとも、そこそこファッティが入っているようなデッキや統率者でしっかりと殴るデッキであればマナ加速兼強化手段として十二分に働いてくれるでしょう。


《驚異的成長/Prodigious Growth》
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《神話的体形》を思い出すような単純に強化してくれるエンチャント。
シンプルではありますが強化の幅が非常に大きく、ちゃんとトランプルも持たせてくれるので少し打点等が足りないけど統率者ダメージで決めたいような《最後のトロール、スラーン》や《孤独な王、グラン》デッキで追加の《神話的体形》として使えそうです。
打点を7点上げるというのは貴重な存在で、パワー4~10の統率者での攻撃回数を一気に2回まで減らしてくれます。ここまで計算を狂わせるカードは中々無いでしょう。


《ビビアン・リード/Vivien Reid》
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緑プレインズウォーカーの新キャラ。
これも統率者ではなくブロールでの活躍が期待できます。
まず初期忠誠値5という高さから中々すぐに落とされる事はないでしょう。
ブロールでは無限コンボがあまり無いため、最終的には消耗戦の後通常の戦闘で決着がつく事が多くなりますが、そういった状況でのこの奥義はゲームエンド級と言っても過言ではないでしょう。


・多色

《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》
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非常に特徴的な能力を持っているエルダードラゴンの1人。
防衛クリーチャーサポートは今までもいくつかありましたが(《突撃陣形》など)、ここまでしっかりと統率者で防衛クリーチャーを使わせようというカードは中々ありませんでした。
普通の統率者戦ではどうしても無限コンボや即死コンボで勝負がつく事が多いので、どちらかというとカジュアルな統率者戦で使われる事が多いかもしれません。
《休眠スリヴァー》との相性が抜群なので3色のスリヴァーデッキを作ってみても良いかもしれません。


《変遷の龍、クロミウム/Chromium, the Mutable》
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単純にスペックが高いエルダードラゴン。
統率者としてはちょっとインパクトに欠けますが色の組み合わせが強く、パワーも7点という「3回攻撃を通せば統率者ダメージ」という最低限のパワーを持っています。
統率者として組むなら妨害満載のコントロールデッキでフィニッシャーとして《変遷の龍、クロミウム》で〆、という形になるでしょうか。


《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》
《覚醒の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Arisen》
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ここ数年間マジックのストーリーを賑わわせてきたエルダードラゴン、今回は両面カードで登場です。
《ニコル・ボーラス》と違ってオモテ面のサイズは小さく、あまり統率者ダメージを狙うようなものではありません。
その分変身後は強力な能力が連なっています。
奥義はプレイヤー1人ずつに対してしか使えませんが、使えば(ほぼ)勝てる奥義です。
《光らせの子》が色の組み合わせ的に使えないのが非常に残念ですが、各種増殖カードや《深輝エイ》などのプレインズウォーカーサポートを駆使したデッキが組めそうです。


《殲滅の龍、パラディア=モルス/Palladia-Mors, the Ruiner》
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統率者的にはちょっと地味なキーワード能力でまとまっているエルダードラゴン。
パワーもあと1点あれば「3回攻撃を通せば統率者ダメージ」というラインに達したのですが残念ながら6。
幸いに色の組み合わせ的には強化する手段・守る手段がいくらでもあるので、統率者ダメージを狙うデッキを作ることは難しくないかもしれません。
ダメージを与えていない限り呪禁を持つので、出してターンが返ってくる前に除去される、というような悲しい事態には中々陥らない事が強みですね。


《威厳ある血王/Regal Bloodlord》
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《救う者、レグナ》と似たようなトークン生成能力を持つクリーチャー。
すんなりと《救う者、レグナ/Regna, the Redeemer》+《救われぬ者、クラヴ》のデッキの追加戦力となります。
他にもライフ回復シナジーをテーマにしたデッキは採用を検討してもいいですね。


《暴虐の龍、アスマディ/Vaevictis Asmadi, the Dire》
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最後に紹介するエルダードラゴンは中々派手そうな事が書いてありますね。
攻撃宣言をするだけで自分が選んだパーマネントを生け贄に捧げさせる事が出来るので、除去能力としては中々のものでしょう。
代わりに《混沌のねじれ》のようにランダムで何かが出てきてしまうというデメリットがあります。
ただの除去能力ではなく、自分にも影響を及ぼすこの効果。《混沌のねじれ》と違ってライブラリーを切り直したりしないので、《リリアナ・ヴェス》や《吸血の教示者》をはじめとする各種教示者での積み込みが有効です。
是非《追い討ち》を出して連続攻撃してみたいですね。



・アーティファクト

《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》
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中々特徴的な誘発条件を持つアーティファクト。
出てくるトークンが1/1飛行という事でそこまで盤面に多大な影響を及ぼすわけではありませんが、ついでに出てくるというのであればそこまで悪くないでしょう。
一度に複数体移動しても1体しか出ないので《血の炎、ガルナ》《汚らわしき者バルソー》などの一気に墓地から別の領域へ移動させる統率者よりも、《幽霊の酋長、カラドール》《墓場波、ムルドローサ》《Adun Oakenshield》《死に微笑むもの、アリーシャ》《狂気を操る者チェイナー》《ネル・トース族のメーレン》などの墓地から何度も継続的に別の領域へ移動させる統率者で採用出来そうです。


《ドラゴンの財宝/Dragon's Hoard》
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純粋なマナ加速としても使える上にドラゴンが出れば1ドローがオマケで付いてくるようになるカード。
ドラゴンデッキでは非常に優秀なマナ加速兼アドバンテージエンジンとなるでしょう。
色を問わないので赤単の《鉤爪のジィーリィーラン》から5色の《始祖ドラゴン》まで引っ張りだこになるでしょう。


《異形化するワンド/Transmogrifying Wand》
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回数制限あり・ソーサリータイミングのみというデメリットはありますが、色を問わず、そこそこの軽さでクリーチャー破壊が出来るのは魅力的です。
ついでに2/4の「詫びトークン」を出してしまいますが、統率者戦ではこんなサイズのトークンは影響力は皆無です。
小回りの利く除去の少ない青系のデッキや無色のデッキなどは採用しそうですね。


以上、各色ごとのカードピックアップでした。

正直な所統率者として新しくデッキを組むにはちょっと物足りない伝説のクリーチャーが多めでした。
ただ、普通にデッキに投入する分には強力なカードもあり、統率者戦自体にはちゃんと影響力のあるセットなのではないでしょうか。


最後に基本セット2019の統率者を使った統率者デッキとブロールのデッキリストを紹介したいと思います!



統率者《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》

・防衛クリーチャー 6
《斧折りの守護者/Axebane Guardian》
《結ばれた奪い取り/Bonded Fetch》
《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》
《Shield Sphere》
《断固たる盾持ち/Stalwart Shield-Bearers》
《森の女人像/Sylvan Caryatid》

・スリヴァー 22
《休眠スリヴァー/Dormant Sliver》
《骨鎌スリヴァー/Bonescythe Sliver》
《束縛スリヴァー/Constricting Sliver》
《水晶スリヴァー/Crystalline Sliver》
《拡散スリヴァー/Diffusion Sliver》
《風乗りスリヴァー/Galerider Sliver》
《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
《マナ編みスリヴァー/Manaweft Sliver》
《宝革スリヴァー/Gemhide Sliver》
《増力スリヴァー/Might Sliver》
《筋肉スリヴァー/Muscle Sliver》
《板金スリヴァー/Plated Sliver》
《捕食スリヴァー/Predatory Sliver》
《活性スリヴァー/Quick Sliver》
《反射スリヴァー/Reflex Sliver》
《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》
《変容スリヴァー/Shifting Sliver》
《筋力スリヴァー/Sinew Sliver》
《毒牙スリヴァー/Venom Sliver》
《悪性スリヴァー/Virulent Sliver》
《監視スリヴァー/Watcher Sliver》
《有翼スリヴァー/Winged Sliver》

・部族サポート 2
《運命の扉/Door of Destinies》
《通報の角笛/Herald's Horn》

・タフネスを上げる呪文 6
《トリトンの戦術/Triton Tactics》
《扉に閂/Bar the Door》
《潜水/Dive Down》
《ミジウムの外皮/Mizzium Skin》
《ヴェリズ・ヴェルの盾/Shields of Velis Vel》
《塔の防衛/Tower Defense》

・《休眠スリヴァー/Dormant Sliver》を探すカード 7
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
《戦争門/Wargate》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《森の教示者/Sylvan Tutor》
《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》

・除去、妨害、その他ユーティリティーカード 13
《神の怒り/Wrath of God》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《流刑への道/Path to Exile》
《内にいる獣/Beast Within》
《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
《白鳥の歌/Swan Song》
《意志の力/Force of Will》
《統一された意思/Unified Will》
《否認/Negate》
《森の知恵/Sylvan Library》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《英雄的介入/Heroic Intervention》

・マナサポート 11
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《貴族の教主/Noble Hierarch》
《三顧の礼/Three Visits》
《自然の知識/Nature's Lore》
《遥か見/Farseek》
《友なる石/Fellwar Stone》
《シミックの印鑑/Simic Signet》
《セレズニアの印鑑/Selesnya Signet》
《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》

・土地 32
《統率の塔/Command Tower》
《反射池/Reflecting Pool》
《手付かずの領土/Unclaimed Territory》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《Tropical Island》
《Tundra》
《Savannah》
《繁殖池/Breeding Pool》
《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
《寺院の庭/Temple Garden》
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
《氷河の城砦/Glacial Fortress》
《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
《梢の眺望/Canopy Vista》
《大草原の川/Prairie Stream》
4《森/Forest》
2《平地/Plains》
2《島/Island》


カード別ピックアップの所でちょっと話した3色スリヴァーデッキです。
何が何でも《休眠スリヴァー》を探し、膨大なアドバンテージをもって対戦相手を圧殺する形です。
フィニッシュ手段としてトランプルを持たない事だけが欠点とはいえ《塔の防衛》が非常に効率よく打点を上げてくれます。
デッキの構成上クリーチャーをスリヴァーだけにする事が難しかったので部族サポートの枚数が普段の部族デッキに比べると少なくなっています。
このリストのままだと高額なカードを多数含んでしまっていますが、高額カードでこのコンセプトに必要なものはそこまでありません。
とにかく《休眠スリヴァー》を出し、打ち消し呪文で守っていく事がメインですので、皆さんの好きなように細部を弄って組んで頂ければと思います。




ブロール統率者《ドラゴンの女王、ラスリス/Lathliss, Dragon Queen》

・ドラゴン 10
《金属ミミック/Metallic Mimic》
《ドラゴンの卵/Dragon Egg》
《航空船に忍び寄るもの/Skyship Stalker》
《刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewing》
《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
《厄介なドラゴン/Demanding Dragon》
《電光吠えのドラゴン/Sparktongue Dragon》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
《無秩序街の主/Freejam Regent》
《火山のドラゴン/Volcanic Dragon》

・除去 8
《グレムリン解放/Release the Gremlins》
《削剥/Abrade》
《焼けつく双陽/Sweltering Suns》
《吐炎/Spit Flame》
《火による戦い/Fight with Fire》
《サルカンの封印破り/Sarkhan's Unsealing》
《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
《破滅の刻/Hour of Devastation》

・その他ユーティリティーカード 9
《高山の月/Alpine Moon》
《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
《宝物の地図/Treasure Map》
《魔学コンパス/Thaumatic Compass》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
《征服者のガレオン船/Conqueror's Galleon》
《不滅の太陽/The Immortal Sun》
《原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm》
《嘲笑+負傷/Insult+Injury》

・マナ加速 7
《起源の柱/Pillar of Origins》
《ずる賢いゴブリン/Wily Goblin》
《ハゾレトの碑/Hazoret's Monument》
《火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood》
《耕作者の荷馬車/Cultivator's Caravan》
《ドラゴンの財宝/Dragon's Hoard》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》

・土地 25
《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
《ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins》
《闘争の記念像/Memorial to War》
《熱烈の砂漠/Desert of the Fervent》
《終わりなき砂漠/Endless Sands》
《絡みつく砂丘/Grasping Dunes》
《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》
18《山/Mountain》


《ドラゴンの女王、ラスリス》を統率者にしたブロールドラゴンデッキです。
赤単色という事で対処できるカードの幅が狭いものの、しっかりとドラゴンを展開していく事が出来れば圧倒的な飛行戦力でゴリ押ししていく事が出来るでしょう。
基本セット2019で多くのドラゴンや関連サポートカードを獲得したので、新カードを多く使いたい方にもドラゴン大好きな方にもオススメのデッキです!


以上で統率者戦基本セット2019特集は終了となります。
8月には今年の統率者セットの発売も控えていますので、どんどん統率者熱が上がっていきますね!
今のうちに統率者戦・ブロールに参入して備えておいても良いかもしれませんね。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

 

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